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ドラえもんの四次元ポケットはなぜ腹についているのか?

僕はドラえもんはあんまり好きではないのですが、ひとつだけ気になっていることがあります。
それはドラえもんの四次元ポケットが腹についていることです。

https://www.tv-asahi.co.jp/doraemon/cast/  ©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK

皆さん、これについて不思議に思ったことはありませんか?
そもそもポケットだから胸や腕、お尻にあってもおかしくないし、デザイン上顔や頭にあってもいいし、なんならバッグとかでもいいはずです。
ていうか、腹にポケットがでーんとついている洋服なんてそもそもないですよね?
ではなぜ四次元ポケットは腹にあるのか?
恐らくそれは日本特有のハラという概念につながっているからです。

日本人は古来からハラを重要視し、人間の精神がここに詰まっており、さらにはハラの中に宇宙があるとまで考えてきました。

ハラがすわる
ハラができる
ハラ黒い
ハラが立つ
太っパラ

恐らく元々は中国、あるいはインドから来た思想や実践哲学なのでしょうが、現代にも色濃く残っているのは日本だけだと思われます。
そして、このハラという概念は漫画にまで如実に表れています。
その代表がドラえもんだと個人的に考えます。
また、ドラえもんの四次元ポケットが腹にあることに誰も違和感を持たないことが、日本にハラという概念が深く浸透していることの証拠でしょう。

あと、これだけ日本の漫画やアニメが海外に浸透しているのに、ドラえもんがいまいち西洋受けが悪い気がするのは、彼らからしたら腹と外界がつながっているということが理解し難いのでしょう。
一方で中国では根強い人気があるというのもうなずけます。

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