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罪ってなんだ?漫画『ブルーピリオド』13巻
芸術って難しいイメージがあるかもしれません。
作者が何を意図したのかわからず、理解できない時間をすごしてしまうことも理由の1つです。
ブルーピリオドは主人公が作品をつくるまでの葛藤が言語化され、ストーリーになっていて、なぜその作品をつくったのかわかる仕掛けになっています。ここに面白みを感じています。
あらすじ
高2で絵を描くことの楽しさに目覚め。猛烈な努力の末に東京藝大に合格した矢口八虎。藝大2年目を迎え、これまでの課題や講評で芽生えた、自分の才能や大学への疑問や不安は美術への情熱を曇らせたままで、道に迷う八虎。悶々とした日々の中で訪れた学外のアート集団ノーマークスの活動拠点で出会った不二桐緒は八虎に新風を吹き込んだ。
ノーマークスも不二桐緒も、実態を知らない八虎は、魅力を感じつつも関わり方のスタンスを模索する。不二桐緒との出会いがもたらした新しい視点は、八虎の閉塞感を打ち破る光明となるのか。「新入生」の時期は終わり、大人へのステップが始まる。新しい出会い、新しい課題、美術との関わり方、八虎の人生も新しい局面へ。アートの歴史や可能性を詳細に活写、美大に進学した青年たちの情熱や奮闘を描く、今までになかった美術系青春漫画、早くも最新刊登場!!
「罪悪感をテーマに制作しなさい」
大学2年生になった主人公は前期最後の課題に取り組みます。
「罪悪感」をテーマすることが課題です。指示が抽象的で制作者の自由な解釈で進められる自由度の高い課題です。
この「罪悪感」に対する各キャラクターの解釈がおもしろいです。
どれも「たしかに!」と思える説得力があって、解釈をどう表現したのか一人一人目を見張るものがありました。
主人公の解釈も面白いですね。
ノーマークスでの出来事を自分の中でかみ砕いて、表現に落とし込んでいます。主人公内面の言葉が出てくるので、問題提起から、思考の変遷、そして、結論と順を追って理解できます。
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着眼点がわかるのが面白いです。
説明なしに、主人公の今回の作品を見たら、何を表現したいのかわからなかったと思います。しかし、マンガの中の「モノローグ」に頭の中の思考が反映され、作品のコンセプトがよくわかりました。
そこをみてるのかー!って思って、より注目して読み進められました。
内面の葛藤が魅力の漫画なので、モノローグに注目してもう一度読み返そうかな。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。
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