芸術って難しいイメージがあるかもしれません。
作者が何を意図したのかわからず、理解できない時間をすごしてしまうことも理由の1つです。
ブルーピリオドは主人公が作品をつくるまでの葛藤が言語化され、ストーリーになっていて、なぜその作品をつくったのかわかる仕掛けになっています。ここに面白みを感じています。
「罪悪感をテーマに制作しなさい」
大学2年生になった主人公は前期最後の課題に取り組みます。
「罪悪感」をテーマすることが課題です。指示が抽象的で制作者の自由な解釈で進められる自由度の高い課題です。
この「罪悪感」に対する各キャラクターの解釈がおもしろいです。
どれも「たしかに!」と思える説得力があって、解釈をどう表現したのか一人一人目を見張るものがありました。
主人公の解釈も面白いですね。
ノーマークスでの出来事を自分の中でかみ砕いて、表現に落とし込んでいます。主人公内面の言葉が出てくるので、問題提起から、思考の変遷、そして、結論と順を追って理解できます。
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着眼点がわかるのが面白いです。
説明なしに、主人公の今回の作品を見たら、何を表現したいのかわからなかったと思います。しかし、マンガの中の「モノローグ」に頭の中の思考が反映され、作品のコンセプトがよくわかりました。
そこをみてるのかー!って思って、より注目して読み進められました。
内面の葛藤が魅力の漫画なので、モノローグに注目してもう一度読み返そうかな。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。