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漫画『ダンジョン飯』を一気読み。

リモートワークで家にいる時間がなくなり、
読書の時間も増えています。

いつもは小説やビジネス書を読んでいるのですが、
試しに、以前から気になっていたマンガを読んでみることにしました。

びっくりするくらい、良作で、最新刊9巻(2020年8月現在)まで
一気に読んでしまったので、(大人買いで一気に買ってしまったので、)
良作たるポイントを紹介したいと思います。

あらすじ
とある島に突然現れた「迷宮」。その底には「狂乱の魔術師」によって囚われた、黄金の国がありました。その国の王を名乗る男が「魔術師を倒した者には我が国のすべてを与えよう」と言ったことから、数多くの冒険者が迷宮に挑む時代がやって来ます。

主人公ライオスもその一人。迷宮の最深部にまで達した彼と仲間たちは、「炎竜(レッドドラゴン)」と遭遇し、全滅の危機に。ライオスの妹・ファリンの魔法によって、迷宮から一気に地上に脱出できたのですが、仲間全員の命と引き換えにファリンはレッドドラゴンに食べられてしまうのでした。

妹を救うため、魔法使いでエルフのマルシル、鍵師でハーフフットのチルチャックとともに、再び迷宮に挑むライオス。しかし、荷物を迷宮の最深部に置き去りにしてきた彼らは、ほぼ無一文。冒険のための食糧が調達できないので、迷宮内での自給自足を目指すことに。それはつまり、倒したモンスターを料理して食べるということでした。(出典:ファンタジーなのに飯テロな『ダンジョン飯』を徹底解説!【ネタバレ注意!】|ぶくまる|2020年8月16日利用|URLは↓を参照)

バトル漫画ではなく、創意工夫で進む!

良作たるポイントは、「アイデア力」です。
ダンジョンのようなファンタジー系漫画であったので、最初はバトルものかと思っていました。しかし、戦闘シーンはあるものの、主軸に置かれているのは、「モンスターを食べる」ことでした。

主人公・ライオスの豆知識で、モンスターを倒し、
長年の冒険者・センシの経験知で、上手に料理していきます。

そのモンスターを倒して、料理して、食べるまでが1セットとなっていて、
料理の一工夫が物語を強くしつつ、楽しませるポイントです。

例えば、第1巻では、「胴は鶏、尾は蛇、その牙と蹴爪には猛毒を持つという蛇の王、バジリスク」が登場します。

倒し方:

手足を広げて、身体を少しでも大きく見せて大きな音を出して威嚇する。~
(バジリスクには尾にも頭があるので、)違う方向からの同時攻撃に気を引けば、ふたつの脳により、一瞬、体が混乱する(第1巻、p75~78)
料理法:
①バジリスクを血抜きする
②足と尾を切断し、軽く湯がいて羽根をむしる
③内蔵をとり、香辛料をすりこむ
④みじん切りにした香草を腹に詰め切り口を縛る
⑤肉に串を通して、(火にかけ、)じっくりローストする(第1巻、p80~82)

この襲ってくるモンスターが現実で、知っているもの(今回は鶏肉になり、ローストチキン)に変化させるアイデア力がすばらしいです。

ファンタジーと現実の間を取り持つ解釈と、
わかりやすい画力に裏打ちされた展開が読者を虜にして、
次、次、とページをめくらされます。

買ってよかったと思える漫画でした。
時間があったら、もう一つくらいポイントを書き足したいと思います。

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

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