見出し画像

東京都内で食の世界一周旅行?!都内の外国料理店を巡った料理人が選ぶ、ご飯が美味しい国ベスト10!



旅の醍醐味は何と言っても「食」

そんな旅人ってけっこう多いのではないでしょうか。



旅先で現地の人に混じって屋台飯を食べ歩いたり、今まで食べたことのないような美味しさに出会って感動したり、仲良くなった旅人から異国の家庭の味を伝授させてもらったり。その土地を知るのに「食」ってすごく大事なものだし、だからこそ「食」を楽しめば旅の楽しさが何倍にも膨れ上がりますよね。


一方で、世界中の料理を食べてみたいけれど、なかなか世界各地に食べ歩きに行けない人もいると思います。

そんな時、日本にいながら外国料理を食べて海外旅行気分を味わうのも一つの手。日本、特に東京には、現地に負けないくらい現地の雰囲気を感じられる、世界各国の料理店が集結してるんです。

イタリア料理や中華料理などはよく食べるかもしれないけれど、ナイジェリア料理とかジャマイカ料理ってどんな料理なの??それって美味しいの??ってかどこで食べられるの???

そんな疑問を持った料理大好き人間の僕は、都内の外国料理店を巡る、食の世界一周旅行に旅立ちました。日本を出発し、韓国、中国、モンゴル、、、と西回りで世界一周するルートで、訪れた外国料理店の数は50カ国以上。

<食の世界一周ルート 2014/4/17〜2016/1/15 >
日本→韓国→中国→モンゴル→台湾→ベトナム→フィリピン→インドネシア→パラオ→シンガポール→ベトナム→タイ→ミャンマー→ブータン→インド→パキスタン→イラン→パレスチナ→トルコ→ロシア→ベラルーシ→リトアニア→フィンランド→スウェーデン→アイスランド→ブルガリア→ハンガリー→チェコ→ドイツ→イタリア→フランス→イギリス→スペイン→ポルトガル→モロッコ→エジプト→セネガル→トーゴ→ナイジェリア→エチオピア→ケニア→マダガスカル→ナミビア→アルゼンチン→チリ→パラグアイ→ペルー→ブラジル→ドミニカ共和国→ハイチ→ジャマイカ→メキシコ→アメリカ→カナダ→日本


旅の中で様々な味に出会いましたが、その中でも特に料理が美味しかった国ランキングを独断と偏見で発表していきます。


第10位 ケニア / SAVANNA(経堂) 

サバンナの動物たち!マサイ族!など観光地としての魅力溢れるケニア。そんなケニアの料理が食べられるお店が実は都内にあるんです。
カウンター席が4つだけという激狭な中で、ケニア人のルリさんと世間話をしながら食事が出来る店内。

ヤマチョーマ(骨付きマトンの炒め物)やウガリ(トウモロコシの粉を練り上げた主食)を、ケニアビールと共に手食でいただきます。一番人気のヤマチョーマは、クミンなどのスパイス効果でマトンの嫌な臭みを感じさせず、程よいクセがたまらない一品。

ここに行けば、ケニアを感じずにはいられないでしょう。


第9位 チェコ / だあしぇんか(四谷) 

実は世界一のビール消費量を誇る、ビール大国のチェコ。そんなチェコでは、ビールの付け合わせとしても最適な肉料理が大人気。牛、豚、鶏、羊、鹿、キジ、うさぎなど様々なお肉が親しまれています。
また一方で、素朴な味付けの料理も多く、素材の甘みを感じさせるマイルドな口当たりが多くの人を魅了しています。

このお店でビールの相方として大人気なのは、ウトペネッツという料理。ソーセージや玉ねぎ、パプリカなどをお酢に漬け込んだもので、チェコの言葉で溺死体を意味するんだとか。ソーセージのジューシーさと酸味がビールとの相性抜群なんです。

また寒い冬に特にオススメなのが、ビールで牛肉をじっくり煮込んだチェコ風グラーシュ。野菜の甘みとビールの苦味が感じられる、マイルドで奥深い味わいです。


第8位 アルゼンチン / Mi Choripan(代々木上原) 

情熱の国アルゼンチンのソウルフードであるチョリパンの専門店。ラテンチックなカラフル屋根とチョリソーの焼ける良〜い匂いが目印です。

カリッサクッとしたパンに、店内で作る極太チョリソーとたくさんのトッピング、そしてアルゼンチン料理には欠かせない魔法のソース”チミチュリ”を挟んでかぶりつく。旨味たっぷりジューシーな食べ心地がクセになる、情熱の国で熱狂的に愛されているガッツリ系ファーストフードです。

肉好きさんは必食!


第7位 トーゴ / EKO lolonyon(赤坂)

西アフリカに位置するトーゴ共和国の料理が堪能できる日本で唯一のトーゴ料理店。
近くにある大使館御用達のお店ということで、手間暇かけた質の高い料理がいただけます。またトーゴは、ドイツとフランスの統治下にあった歴史を持つ為、アフリカにありながらも両国の影響を強く受けた料理なのだとか。

トーゴ人のスタッフにオススメされたアジンデシ(骨つきラム肉のピーナッツチリソース)は、ピーナッツの香りとコクがお肉の旨味とマッチしており、ご飯との相性抜群でした。

西欧料理の繊細さが感じられるトーゴ料理。アフリカの料理を体験したいけれどまだちょっと不安、、という方には、是非ともオススメしたい国です!


第6位 ブータン / カデモタブン(代々木上原)

辛党の皆さんにオススメしたいのがこのブータン料理。理由はいたってシンプル。このブータン料理、世界一辛い料理と言われているんです!
その大きな特徴は、唐辛子を香辛料としてではなく、他の野菜と同じ具材として扱っていること。そしてとにかくトウガラシを大量に使っていること。

こちらのお店で出てくるジャシャマル(鶏肉、トマト、緑トウガラシの炒め煮)やパクシャパ(豚肉、玉ねぎ、大根、赤トウガラシの炒め)も、トウガラシを具材としてふんだんに使った料理。辛すぎ注意だけれど、お肉の旨味もたっぷりで、激辛激ウマな一品です!


第5位 フランス / le sputnik(六本木)

美食の国フランスがここでランクイン!

美味しさはもちろん、芸術性も重視されるフランス料理。

こちらのお店はフランス家庭料理というよりかは、フルコースなどをイメージするような料理のお店です。
フレンチの古典に軸足を置きながらも斬新なフランス料理を作る、美味しさにとことんこだわった美食をいただけます。

一概にこういう料理と説明できないフレンチ。その店のシェフごとの様々な感性から様々な料理が創作されていくフレンチ。

あなただけのお気に入りのフレンチを見つけてみてくださいね。


第4位 インド / TajMahal(自由が丘)

”カレーしかねえんだよ”

インドを訪れた際、Tシャツなどで何度も見かけたこの言葉。
言わずもがなのカレー超大国、インド。

インドのカレーって、スパイシーな香りが食欲をそそり、旨味とコクのバランスがたまらないですよね。ナンやタンドリーチキンなどのサイドメニューも楽しみの一つ。
時々無性に食べたくなる、そんなインドカレー。

けれど同じインドでも北部と南部では、カレー文化が全然違うってご存知でしたか?

ナンやバターチキンカレーなどで有名な北部インド料理と、お米が主食になっている南部インド料理。
こちらは北部インド料理のお店ですが、東京にはどちらのお店もたくさんあるので、色々な種類のインドカレーを食べてまわってみるのも楽しいかもしれませんね。


第3位 タイ / SaamRoa(麻布十番)

日本でも年々愛好家が増えているエスニックの大定番、タイ料理。
東京には、本場顔負けのタイ料理屋店がたくさんあるんです。

こちらのお店でも、本場で鍛え上げられたタイ人シェフによる現地さながらの本格的な料理を味わうことができます。

日本人におなじみのパッタイやグリーンカレーももちろん美味しいですが、タイには他にも絶品料理がたくさん。
お店のオススメであるナムトック(スパイシーなタイ風牛肉サラダ)を、蒸したもち米と一緒に頬張れば、タイを感じ美味しさに興奮すること間違いなしです。

異国情緒溢れる店内で、ちょっぴりディープなタイ料理をお楽しみください。


第2位 ジャマイカ / AALAWI(恵比寿)

レゲエの発祥、ボブマーリー、ブルーマウンテン、ウサインボルト、、、、

LOVE&PEACEという言葉がぴったりな国、ジャマイカ。そんなカリブの楽園のソウルフードが、ジャークチキンとジャークポーク。これはお肉をたっぷりのスパイスで漬け、直火で焼く料理のことで、そもそもはジャマイカの原住民が野ブタを捕まえてスパイスに漬け込み焼いて食べたのが原型のようです。

お店に入るとスパイスの焼ける良い匂いが漂ってきて、もう食欲全開に、、。ビーンライス、バナナチップスとともにいただきます。

スパイシーで香ばしく、とっても奥深い味わい。

一度食べればあなたも虜になってしまうことでしょう。


第1位 日本 / 宿六(浅草)

栄えある第一位は、我らがニッポンの和食!

僕らにとっては馴染みのある和食ですが、今、そのヘルシーさと美味しさが世界中から脚光を浴びているのです。2013年には「和食」がユネスコ無形文化遺産にも登録され、名実ともに世界に誇れる日本の大切な文化となりました。

和食の特徴はなんと言っても旨味
世界中の多くの料理は油脂を中心に構成されており、旨味を中心に料理を構成しているのは日本だけなんです。

ヘルシーで優しい旨味を感じられる和食。世界中の料理を食べ歩いたけれど、やっぱり一番美味しいのはこれでした。

そしてこちらのお店は、東京で最も古いおにぎり専門店。カウンター席で食べる赤出汁と、ふわふわパリパリのおにぎり。それと沢庵。


結局これが世界最高の組み合わせなんですね。



番外編1 ナイジェリア / ベロクリス(大袋)

ここからは番外編!

ランクインはできなかったけれど、特に印象に残った国を紹介していきます。

その第1カ国目はナイジェリア。

こちらは東京都内ではなく、お隣埼玉県にあるお店。

見た目は田舎の小さな食品スーパーで、入ってみると、ナイジェリアの食材や日用品が並んでおり、販売スペースの奥にレストランがあります。このあたりは昔から多くのナイジェリア人が住むエリアとのことで、こちらでは彼ら向けの本場さながらの料理が食べられます。

メニューを見ても何が何だかさっぱりだったので、ナイジェリアでポピュラーだというエグシスープ(牛の内臓やヤギ肉、魚や正体不明の物体などの煮込み)とビタリーフスープ(ハーブと里芋、ヤギ肉、海老、魚などの煮込み)、主食であるパウンデヤーム(ヤム芋の練りもの)とガリ(キャッサバの練りもの)をいただきました。

料理を頼んでまず出されるのが大きなボウルに入ったお水。つまりフィンガーボウル。スプーンもフォークも出てくる気配はありません。
ナイジェリアでは手食が一般的なのです。

料理の方ですが、主食であるパウンデヤームとガリは、あっさりしていて飽きのこないお味。胃にも軽くてパクパクいけちゃいます。

しかしメインのエグシスープとビタリーフスープ、こちらはいろんなお肉や魚介の臭みがコラボし、ワイルドさ満点。特にビタリーフスープは、かなりの塩気と青臭さで、なかなかクセのある料理に仕上がっていました。

お口に合うかどうかは分かりませんが、珍しいもの好きな方は是非足を運んでみてください。ナイジェリア旅行気分を満喫できると思います。


番外編2 エチオピア / Queen Sheba(中目黒)

番外編2カ国目は、コーヒーの国エチオピア。

こちらのお店では、旅人の間で有名なあのエチオピア料理を食べることができます。

それが、「見た目は雑巾、味はゲロ」という異名を持ち、世界一不味いとも言われる、インジェラ。

ワット(エチオピア風シチュー)などが乗っているクレープのようなもので、エチオピアでは主食として毎日食べられているとのこと。
このインジェラの正体は、テフという穀物を粉状にし、水で溶いて発酵させ、薄くクレープ状に焼いたもの。

ツーンと酸っぱい発酵臭はしますが、そこまで強烈ではなく、食べてみるとマイルドな酸味のする柔らかい蒸しパンのようでした。
味の濃いワットを乗せれば、あまり違和感なく食べられます。

是非都内で、世界一不味い料理?を体験してみてください!



<まとめ>


みなさん、気になる外国料理はあったでしょうか??

僕はこの旅で、今までに経験したことのない様々な味に出会いました。そして、世界にはまだまだ知らない料理がたくさんあって面白い!と思えたと同時に、東京という都市の食の選択肢の多さに改めて感動しました。

今回紹介した国以外にも、東京には様々な魅力ある外国料理店が溢れています。


旅をしたい!世界一周してみたい!と思っているそこのあなた。

まずは都内で気軽に食の世界旅行をしてみてはいかがでしょうか。

読んでいただきありがとうございます!サポートしていただいたお金は、今後のガーナでの活動資金に大切に使わせていただきます!