見出し画像

海外で生活しながらファッションセンスを身につけたい

海外で生活している人の多くは少ない荷物でやりくりしています。

定住していると家にどんどん荷物が溜まっていってしまう場合が多く、それゆえ片付けられなく家中が散らかってしまう人が多くいます。日本は家が狭いこともあり、そのような背景から「こんまり」を始めとした片付けを専門にするプロフェッショナルも出てきました。

海外で生活している人たちは、移動する過程で使わない荷物を処分していたり、実家や倉庫に預けたりしている場合が多く、結果的に日々少ない荷物で生活しています。

特に洋服はその傾向が顕著です。慣れた人は洋服の選定がとても上手で、スーツケースやバックパックなどに収まる少量の洋服だけで十分に生活できています。

***

僕のひとつの悩みはファッションセンスに欠けていることです。

正直ファッションセンスはなくても生きていけるし、今ではユニクロやH&Mなどの何を買っても格好がつくファストファッションもあるため、良い時代にはなったと思うことはありますが、それでも自分の中でこの欠けたセンスをもっと良くしていきたいという気持ちがあります。

振り返ると、幼少期から小学生までは親が買った服をずっと着てきたし、中学から高校までは制服を着続けたので洋服のセンスに困ることはありませんでした。加えて、6年間男子校に通っていたため、モテたいという多くの男子が抱える欲求が相対的に低く、オシャレを放棄していました。

しかし、大学に入ってキラキラした人たちに囲まれるうちに自分のファッションセンスの低さを痛感し、ここで初めて悔しい思いをしました。

それからセンスを身につけるために勉強したり、自分なりに試したり、いろいろとやってみたものの、結局今でもあまり身についていません。細身でスタイルが良いだけにもったいない、なんて言われることもあります。

***

先日Webデザインの勉強のため、プロダクトデザイナーの水野学による『センスは知識からはじまる』という本を読んでみました。

この本では、センスの良さとは「数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力」と定義し、身につけるには「知識の集積が大切」だとしています。

人が何かを見て「美しい」と思う感性は、基本的に過去に根差しており、今まで見てきたあらゆる物事の集大成として「美しい」という感情が生まれるそうです。

自分のファッションセンスに置き換えてみると、センスを身につけるために勉強したと言っても、それはまだまだ足りていなかったのだと思います。

東京で生まれ育ち、渋谷や原宿というファッション最先端の街で遊んできた過去がありながら、おしゃれなお店を素通りし、行き交う人たちを見向きもせず、ただただ自分の楽しさだけを求めてきました。もう少し興味を持っていればセンスの良し悪しくらいは判断できたのでは、なんて後悔することもあります。

ファッションセンスを上げていきたいなら、ファッションにおける普通を知り、知識を積み重ねて自分なりの「良いファッション」を感覚的に掴みにいく必要があります。まずは努力することから始めてみようと思います。

***

海外で生活している人の間にも良いファッションセンスを持った人はたくさんいるし、さらに一歩踏み込んで、現地に馴染むようなコーディネートをしている人もいます。

そういった人たちは、元々ファッションを見る目を持っていて、さまざまな情報を脳内に蓄積してきた結果として今があるのだと思います。だから少ないレパートリーから良いセンスのコーディネートが出来ているのでしょう。

僕もこのようなセンスを身につけていきたいです。目標である「かっこいいオトナ」になるには、欠かせないスキルだと思っています。

まずはここから、ファッションにおける普通とは何か、センスの良いファッションとは何か、といったことを努力して学んでいき、試していきたいと思います。


Twitterはこちら

サムネイルの場所:Ioane Shavteli通り入口

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?