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緊張のTOEIC【海外就職への道32】

こんにちは。マニラからお届けします。
今回は前回の続き、コロナ禍でフィリピンに渡航できない中で受けたTOEICについてお話しします。

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2021年10月、ついこの間まで半袖を着ていたのに、気づいたらもう長袖にアウターまで羽織るほど気温は下がっていました。日中はまだ直射日光が眩しい秋の陽気を感じていたものの、夜になるとまるで雪でも降りそうな冷たい風が吹いてくる、急激な季節の変わり目に差し掛かっていました。

そんな中、僕はTOEICの試験会場へと向かいます。同じ試験でも潜水士の時とは全く違う感覚があり、ちょっと焦ったような不安な気持ちが強くありました。1ヶ月間、勉強を続けてきたものの、問題集は全部解けなかったし、どこかもやもやした気持ちを抱えながらの受験となりました。それでも目標は600点、でもあわよくば730点にも届いてほしい気持ちもありました。

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渋谷の試験会場には大勢の人が押し掛けていました。コロナ禍で人混みを避けるようになっていただけに、これだけ多くの人だかりを見るのは久しぶりでした。一応周りの人と距離を取るような配慮はされていたし、そもそも試験なのでカンニングされないようにはなっていました。

大きなホールに多くの人がいるのにしんみりと静寂が保たれていて、人の心臓の音まで聞こえてくるんじゃないか、という緊張感がありました。僕は一番前の座席だったので後ろの様子はわからなかったものの、周囲から感じる落ち着かないそわそわ感に襲われながら開始時間を待っていました。

10:00に試験が開始しました。最初はリスニングから。僕にとって鬼門の45分間です。最初の方は簡単だったものの、次第にわからなくなっていき、またわからなくなると同時に集中力や睡魔との戦いが始まります。一度ボーッとしてしまうと、取り返しがつかなくなるのがリスニングの怖いところ。途中で意識が飛んだ時間があったものの、なんとか最後まで解き切りました。手応えはまあまあ。でも悔しい気持ちはありませんでした。

つぎにリーディング。75分間という限られた時間での戦いです。文法は読まずに解いて進め、早い段階で長文に入りました。今回の試験勉強では長文読解の勉強は一度もやっていなかったので、早速つまずきました。訳しながら解けるものの、どの問題も大幅に時間が取られてしまい、しかも全然終わらない。解いても解いても解き終わらない長文の山に、どんどんエネルギーは消費されていきました。残り5分になり全部解けないと判断し、残りの問題の解答をランダムで埋め、それでも余った時間で振り返りをし、終了。最後まで解けなかったのが悔しすぎました。

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試験が終わって多少の後悔は感じたものの、確実に前回の400点より上がっている確信を掴んでいたので、安心した気持ちもありました。渋谷の人の流れに乗り、新しくなった宮下公園へ。屋外のベンチに座ってホッと一息。肩の力が抜けました。

この続きはまた明日。では。

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