見出し画像

【ワンピースとGoogleから学ぶ!!】人事とMVVの連動

●ごあいさつ

こんにちは!
株式会社クルージズ・テクノロジーズ 代表の牟田健登です。
弊社は主に人事コンサルティングを行っておる会社です。
中でも目標達成のための仕組みや制度づくりをサポートしており、
このnoteでは、そんな仕組みづくりのためのノウハウを発信していきます!

●人事とは?

突然ですが、
「人事」とはどんな役割か、何をすることか、
皆さんにとってのイメージは何でしょうか?

・働きやすい職場をつくること?
・採用をすること?
・給与計算すること?
・評価面談をすること?
・マニュアルをつくること?

色々とイメージをされるかもしれませんが、
僕はその字の通り、
「人をもって、事を成すこと」
だと考えます。

「事を成す」とは、
「事業を成す(成功させる)こと」です。

なので、
働きやすい職場をつくることも、
採用をすることも、
給与計算することも、
評価面談をすることも、
マニュアルをつくることも、
目的は「事業を成す(成功させる)こと」のために行う業務だと考えるのです。

そのため、「経営」はニアリーイコール「人事」である
と言っても過言ではないでしょう。

●「経営」≒「人事」

「人をもって、事を成す」という言葉においての
「人」とは「従業員」だけではなく、経営層も含まれます。
もちろん、起業した社長、経営を任されている社長も含まれます。

従業員だけでなく、
社長を含めた役員陣も「事を成す」ために
日々尽力するからです。

経営とは、事業を営むことで、
事業とは、(組織を用いて)生産・営利を目的とした経済活動のことです。

なので、起業して、集客して商談して何かを売って、お金をいただくことから始まり、
日々の社内の会議も、商品づくりも、コミュニケーションも、
役員報酬、従業員の賃金を決めるのも、
採用をするのも、教育をして育てて、いくのも、
全て営利を生み出すためのことです。

つまり、それが事業であり、経営であり、そして人事なのです。

事業を始める際には、

なぜ、誰のどんな悩みを、何で、どのようにして解決し、
お金をいただくのか

というようなことを考えないといけません。

●ミッション

「なぜ、誰のどんな悩みを、何で、どのようにして解決し、お金をいただくのか」

これはいわゆる、その事業のミッションとなります。
「ミッション」とはつまり、「目的、使命、存在意義、役割」です。

「働く理由」とも言えます。

これが無いとただの「お金もうけのため」
となり、これが理由では、ほとんどの場合、
長続きしないでしょう。
もしくはそもそも1つも売れない、
(お金をいただけない)かもしれません。

「働く理由」が明確になっていれば、
事業を起こす際の起業家が起業する理由になります。
そして、従業員の「働く理由」にもなるでしょう。

具体例を見てみましょう。
Google社のミッションはこうです。

Our mission is to organize the world’s information and make it universally accessible and useful
Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスして使えるようにすることです。

参照①:https://about.google/  
参照②:https://www.comparably.com/companies/google/mission  

これがGoogleのミッション(働く理由)であり、
実際に商品・サービスもこれを実現するためにあると感じられると思います。

ちなみに、マンガのONE PIECE(ワンピース)を例にすると、
「海賊王におれはなる!」これもミッションの1つです。
主人公ルフィ個人のものですが、これも1人の人生においてのミッションと言えるでしょう。

「ミッション」が組織のメンバー全員に共有され、
同じ言葉が言えるようになると
「全員同じ理由で働く」ようになります。

●ビジョン

そして、その働いたその先にあるものが「ビジョン」です。
「ビジョン」とは、「理想像、未来像、見通し」と言うのが直訳ですが、
「働いたその先にある実現したい未来」と言えるでしょう。

「働く理由」が明確になるだけでは、
その働き切ったその先にどんな未来があるのか、
イメージ出来ず、もしかしたら、途中で挫折するかもしれません。
ワクワクしないかもしれません。

「ビジョン」は「ミッション」よりもより実現可能性が低いこと
が定められることがほとんどです。

では、またGoogleを例に挙げると、
このようにビジョンを定められています。

To provide access to the world’s information in one click
ワンクリックで世界の情報へのアクセスを提供すること

世界の情報を整理して、その先にある未来を定められています。

そして、ワンピースをまた例に挙げると、、、
これは2022年4月時点では明らかにされてませんが、
ルフィの「夢の果て」がまさにそうだと思います。
「海賊王になったその先の未来」。
それが「夢の果て」です。

ビジョンは「夢の果て」。
最終的な「ゴール」
と言ってよいかもしれません。

●バリュー


では、そのゴールへと進む日々の中で、
右へ行くべきか、左へ行くべきか、
進路に迷うことが多々起きます。

例えば、
・商品の作り方
・商品の原材料
・商品のネーミングやPR方法

・営業時の提案方法
・お客様を前にした際の言葉遣い
・身だしなみ

・チームのメンバーとのコミュニケーション
・取引先の選定
・働き方

こんな場面で悩むことがあると思います。

そんな時の判断軸となるのが、「バリュー」
つまり、「価値観」です。
人が物事の判断をするの「価値観」が
重要な判断材料となるのです。

では、これまで同様にGoogleを例に挙げます。
Googleの「バリュー」はこうです。

ーGoogle Values
・Great isn’t good enough.
 「すごいね」じゃあ足りない
・Focus on the user, all else will follow.
 ユーザーにフォーカスする。全ては後からついてくる。
・It’s best to do one thing really well.
 1つの事を極めることとがベストである。
・Fast is better than slow.
 遅いよりも早い方がよい。
・Democracy on the web works.
 Webでも民主主義は機能する。
・You can make money without doing evil.
 悪事をせずともお金を稼げる。
・There’s always more information.
 もっと情報があるはずだ。
・The need for information crosses all borders.
  情報のニーズは国境を超える。
・You can be serious without a suit.
  スーツが無くても真剣に仕事が出来る。
・You don’t need to be at your desk
  デスクにいなくても仕事は出来る。

これがGoogleの働き方であり、
ミッションやビジョンへ進む際の羅針盤ともなっているわけです。

さて、ワンピースでの例ですが、
もちろん、ワンピースでは、
具体的に「バリュー」なるものを明示はされていません。
ですが、これは「バリュー」と言えそうだという例を
1つ挙げさせていただきます。

1つ目は24巻から。
アラバスタでのクロコダイル戦が終わり、
空島を目指す一行が立ち寄った町「モックタウン」でのエピソードです。

幻想であるとされる「空島へ行く」という
麦わらの一味を笑うベラミー海賊団から
喧嘩を売られた時の主人公ルフィから
一味の2番手、ゾロに伝えた指示です。

「ゾロ、この喧嘩絶対買うな」

読者としては、どう考えても格下で、
喧嘩をすれば絶対勝てる(おそらく秒殺)と思えた相手。
というか、「早くぶっ飛ばしてくれ!」と思うような敵。

そんな相手に対して、「敵」とみなさず、
「喧嘩を買わない」という判断、指示。
船長のルフィと2番手のゾロは
一切手を出さず、そのベラミー海賊団から
リンチにあい、フラフラのひん死に。。。

その後、ゾロがその船長の判断の真意を明かしてくれました
「別に、俺たちの前に立ちはだかったワケじゃあねぇだろ」と。

麦わらの一味にとっての「バリュー(価値観)」では
自分たちのゴールへと進む中で立ちはだかる
自分たちよりも上の敵しか相手としてみなさず、喧嘩はしない、
ということです。

というのも、ルフィの中に「こんな海賊になりたい」、
「こんな海賊が自分にとっての海賊王だ」というミッションやビジョンを
明確に持っているからでしょう。

明確なミッションがビジョンが
明確な「バリュー(価値観)」を生み出してくれるのでしょう。

●ミッション・ビジョン・バリューと人事業務を連動させる

では、そんなミッションに向かっていく中で、
・ミッションに共感できない
・ビジョンに興味がない
・バリューに価値を感じない
などと言う人が組織の中にいては、組織が乱れ、
ゴールに向かって一緒になって進んでいくということが出来ません。

採用してもすぐにやめることになり、
いくら教えても伝わらなかったり、
してほしい行動をしてくれなかったり、
そもそも売上をつくることも出来なかったり、
ということになります。

そのため、ミッション・ビジョン・バリューを作ることはもちろん、
これを人事に活かすことが必須となります。

そのために、どうするべきか。
ミッション・ビジョン・バリューに共感してくれる人を採用し、
ミッション・ビジョン・バリューをより理解し体現してくれるように教育し、
ミッション・ビジョン・バリューを体現・実現してくれたことを評価する
ということが必要となります。

マンガ、ワンピースでもこれらが何度も描かれました。

主人公ルフィはミッション・ビジョン・バリューを言葉で伝え、
そして、行動と実績で実際に体現し、仲間たちに示しました。

「メリー号とはここで別れよう」という判断をした時には
その船長判断に共感出来なかった狙撃手ウソップは一時脱退。
船長ルフィと決闘。

「子分盃」の際
ルフィは「窮屈!」と約5,600人の大船団の提督になることを断り
「自由にいこう」とあり方を示しました。

●まとめ 「それが船長だろ」

少々長くなったので、まとめに入ります。

「人事」とは「人をもって、事を成すこと」で。
事を成すためには、ミッション・ビジョン・バリューが必要で、
ミッション・ビジョン・バリューはただの言葉として掲げるだけでなく、
それを採用・教育・評価という場面でも用いないといけない、
ということをお話させていただきました。

何よりも大切なのが、
船長である、経営者、リーダー自身が
そのミッション・ビジョン・バリューを自ら語り、
自らが体現、実行することが必須であるということです。

副船長、2番手のゾロがあるとき
船長のルフィにこう言っています。

迷うな。
お前がフラフラしてやがったら
俺たちは誰を信じりゃいいんだよ!!!

それが、船長(キャプテン)だろ。
とのことです。

しびれますね。

ミッション・ビジョン・バリューが
事業を行っていく上での全ての場面において、
採用、教育、評価という場面において、
フラフラとブレていてはチームのメンバーは
何を信じればよいか分からなくなってしまうのです。

なので、企業として、組織として
事業を行う上で、ミッション・ビジョン・バリューは必須で、
そしてそれらを人事の全てに連動させるということが必要なのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?