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140文字小説:タイムマシン

世界屈指の科学者と評された彼はタイムマシンを完成させた。

しかし、現在の最先端の技術を持ってしても、任意の時間軸に飛ぶことは難しかった。

このタイムマシンでの行き先はただ一つ、脳内で最も鮮明に残っている瞬間。

メリットばかりではない、使用者によっては最悪の瞬間に飛ばされる可能性もあるわけだ。

彼はスイッチを押した。

目の前には完成したばかりのタイムマシンがあった。

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