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「初志貫徹」か「柔軟性」か
録画してた『M-1 アナザーストーリー』というテレビ番組を観ました。
2019年の年末に行われたM-1 グランプリの舞台裏を取材した番組なのですが、まずはきょうはこの番組を観ながら思った、『初志貫徹』と『柔軟性』という『結果を出すためには、どっちのルートを経由するのが大事なのか』論争について。
よく、成功した人に関する話で『最初はあんまり理解されなかったり、結果が出なかったりしたけど、ずっと一貫したやり方や考え方を貫いて、そして結果を出した』という話があります。
しかし一方で、『ずっといろんな試行錯誤をするなかで、やっと自分に合ったやり方や考え方を見つけて、そして結果を出した』という話もあります。
一体どっちのほうがいいんだ!?となってしまうところなのですが、たとえばきょうテレビで写っていたところだけを切り取れば、優勝したミルクボーイは、前者の初志貫徹型でした。
ミルクボーイといえば、めっちゃ話題になったコーンフレークネタのような、否定と肯定を繰り返すパターンが代名詞です。
めちゃくちゃ秀逸なフォーマットだと思うのですが、実はあのフォーマット自体は、コンビ結成1年目のときからやっていたのか!と、きょうテレビを観ていて知りました。
てっきり、いろんなネタのパターンを試すなかで、ようやく見つけた金の鉱山だと思いこんでいたので、フォーマット自体は最初からあったということが意外でした。
つまり、仮にこの部分だけを切り取れば、ミルクボーイは初志貫徹タイプとして、M-1グランプリを優勝したと言えます。
(この部分だけを切り取ればという前置きをしているのは、もちろんミルクボーイだって内海さんの角刈りや、2人の衣装など、いろいろ変えている箇所はたくさんあるはずだからです)
一方で、3位になったぺこぱですが、『否定しないツッコミ』が話題となりました。
しかしあの形のツッコミは、ネタ中に松蔭寺さん自身も言っていましたが、『いろんなキャラをやるなかでたどり着いた』です。
あと審査員の方のコメントを聞いていても、いまのキャラの前にはローラースケートを履いてネタをしていたこともあったとのこと。
ぺこぱのこの部分だけを切り取れば、ぺこぱは柔軟にいろんなネタやキャラクターを試すなかで、いまの形にたどり着き、そしてM-1グランプリ3位という結果を残しました。
(きょうの話では、優勝も3位も同等にめちゃくちゃすごいという前提で、話を進めます)
違うルートをたどって、結果的に『M-1グランプリで勝ち上がる』という同じ結果を残した対照的なコンビを観ながら、『同じものを貫くことと、違うやり方を試してみることの対立は、本質的には意味がないのかもしれないなあ』と思いました。
それよりも大事なのは、『どうすればもっと良くなるかを考え続けて、磨き続けて、そして結果を出すこと』だなと。
たとえば『初志貫徹』型のやり方って、あえて悪い見方をすればときには『思考停止』にも捉えることができます。
しかし、実際にはそうではなくて、めちゃくちゃ考えたその時点での結論としての『変えない』であって、別に『変える』ことだけがチャレンジングなのではありません。
外から見たときに映えるのは『変えた』ときのほうなので、どうしてもそっちのほうが注目されがちですが...。
また、『変えない』ことは決して現状維持なわけでも決してなく、『同じことを続ける』というのは『その道を磨く』ということです。
ミルクボーイだって、同じネタのパターンをし続けてきましたが、そうするなかで、あの『否定と肯定を繰り返す』というフォーマットを磨きに磨きまくりました。
そして、最も大事なのが『結果を出す』ということ。
これがもし仮にミルクボーイがこのまま日の目を見ることがなかったら、『同じネタにこだわり続けたからそうなったんだ。新しいネタの形に取り組めば良かったのに...』と思う人がいたかもしれません。
ぺこぱだって、もしこのまま結果が出なかったら、『いろいろと迷走しているだけで終わってしまったな。なにかのキャラに一旦腰を据えてやれば良かったのに...』と言う人もいたかもしれません。
でも2人とも、結果を出したから『ずっと同じネタを磨き続けてきた』『試行錯誤するなかで見つけたキャラ』と評価されました。
文字にすると少し厳しい感じになってしまうかもしれないですが、最後に大事なのは『結果』、もうちょっと言い古されている言葉をすると『大事なのは正解を選ぶことじゃなくて、自分の選んだ道を正解にすること』ですね。
そして、ここから話が戻ります&締めますが、かと言って『選んだあとが大事なんだったら、選ぶまでは適当でいいや』ではなくて、まずは徹底的に『考える』こと、決めた道をピカピカに『磨く』ことが、結果を出すためにはめっちゃ大事。
そしてあとは、『結果を出す』だけです。
ミルクボーイとぺこぱの舞台裏を観ながら、そんなことを改めて思いました。
あと、番組はミルクボーイやぺこぱ以外にも、敗退後にかまいたちの濱家さんと和牛の2人が抱擁するシーンや
テレビ見てたら、ミルクボーイの内海さんが通ってる理髪店が出てきて、最初に訪れたとき、店主のおじいさんが「お金あるんか?」って聞いて「ないんです」って答えたら、「ほな出世払いや」ってずっと無料で髪を切ってて、優勝後に訪れたときに「これからは有料やで」と言ってるシーンが良かった🥺
— 藤本 けんたろう (@Kentaro_Fujimo) January 12, 2020
ので、ぜひ番組も観てみてください!
下のサイト上から、1/26(日)23:59まで無料で観られるはず。
そして、2018年のM-1グランプリを観て書いたnoteも、合わせて読んでください!!
おしゃべり一本であれだけ人を笑わせられる芸人さんって、やっぱりめちゃくちゃカッコいい。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!!!すこしでも面白いなと思っていただければ「スキ」を押していただけると、よりうれしいです・・・!