某若夢話

写真での表現が好きで書く事も好きですが、ニュアンス表現は映像に追いつかないので書きすぎ…

某若夢話

写真での表現が好きで書く事も好きですが、ニュアンス表現は映像に追いつかないので書きすぎてしまいがちです。 撮影・現像・機材などのハード的な事から、街撮りや食べ物撮影、日記的雑感など様々なジャンルでアップしています。 ジャンルはタイトル用の写真で想像してください。

最近の記事

PowerShot S95はDXOで蘇る? 〜横浜公園等で撮り比べてみた〜

以前に、DXO社製現像ソフトについて書いているけど、その優秀さにひょっとしたら・・・と思ったのは、コンパクトデジタルカメラでの撮影にも有効じゃないか?って事。   PhotoLabには各社のカメラ&レンズデータが設定されていて、2010年に発売されたPowerShot S95の補正データもあったので、予備カメラとして購入し使っていたのだが、Kissを導入した時点で使うケースは激減。そしてRシリーズを使うようになったら、ほぼ使う事は無くなっていた。   S95はRawデータ保存

    • 大人のお子様ランチ

      お子様ランチとは、レストランやデパートの食堂で子供向けに作られたセットになるが、本来は昼食を示すランチを当てたのは何故だろう。 自分の記憶としては、デパートの食堂で半球状に盛られたチキンライスに日の丸の旗が刺さっていて、その脇にオカズが一緒に盛られたプレートがソレだった、とあるのだが、食べた時間帯が夕方だったのでランチが昼食だと気づくのは、中学で英語に触れた時だった。   お子様ランチというは食事の提供スタイルして認識され昼食時でなくても食べられる物だったが、その形で大人向け

      • 今年の桜は撮りにくい

        気候の変動が年々大きくなっていて、今年は暖冬だったために早く咲くかと思われた桜は、ご存知の通り今週に入って開花から満開に向けて激変する形で咲き乱れた感がある。   そんな状況を記録しようと出かけたが、目的は山下公園の「枝垂れ桜」と「横浜緋桜」。週末は間違いなく観光客でいっぱいになるので、ウィークデイの午前中に訪れてみた。 山下公園から見た横浜中華街の朝陽門。 東と春を守る門として2003年に完成している。 地下鉄「元町・中華街駅」から続く地下道を出るとまず目に入る門なのでご

        • フルサイズセンサーで撮るモノクロの面白さ

          どっちが好きか? と問われたら間違いなく「モノクロ」と言うくらい、光と影だけの世界は好きだ。   写真への入口がモノクロフィルムであり、現像もモノクロだったから、暗室の中で浮かび上がってくるその世界の魅力に魅了されたままなのかも知れない。   プロの世界に足を踏み入れた瞬間から「カラーはプロラボ、モノクロは自前」というスタイルにドップリと浸かって、カラー写真の現像を楽しむ気にもなれなかったのは今思うと残念ではある。   今はPC上でかなりの加工が目視でできるようになり、デジタ

        PowerShot S95はDXOで蘇る? 〜横浜公園等で撮り比べてみた〜

          新山下を歩いたら、歴史の形が溢れていた

          観光地横浜は、港町。 その姿を色濃く残す地域はまだまだあり、漁港の姿を保っている場所もある。 観光地に隣接する形でそれらは存在しているけど、その多くは横浜港に訪れる船に対応する職に携わる人が生活するエリアが多く、同時に港湾業務を行う企業や施設が集結する場所でもある。 そんな地域の一つ「新山下」は、町の中央に運河があって港湾エリアと住宅エリアを分けているが、元町や山下公園から歩いて行ける距離=利便性があるため、統合型リゾート(IR)の候補地となって大々的な反対運動が起きるなど

          新山下を歩いたら、歴史の形が溢れていた

          日記的撮影/石川町〜山下公園

          街撮りを日常的にやっていると日記的な組み写真になってしまうのが面白くて、「ただただ撮る」という行為を楽しむようになって久しい。   何故、この1枚を撮った? この時、何を言いたくて(見せたくて)構図を決めた?   それは、目的無しにカメラを持って「感じるままに撮った結果」の「振り返り」。 勿論、撮った写真にはそんな疑問の答えが記録されている。 だからその答えを呼び起こし、アウトプットする際の演出を決めていく。   被写体が魅力的だった。 構図が面白かった。 色が素敵だった。

          日記的撮影/石川町〜山下公園

          DXO PureRAW4を試してみた

          DXOはカメラとレンズの分析データを持っていて、そのデータを持ってしてレンズの性能等を語る人も多いと聞く。ただ現像ソフトについては、業界スタンダードと言うべきAdobe製ソフトと比べると、まだまだマイナーな存在なのかも知れない。   だが、Lightroom Classicのプラグインとして使えるノイズリデューサーとしてPureRAWがリリースされると、ディテールを残しつつノイズを消したい人達の注目を集めるようになった。   そのPureRAWは、現像ソフトPhotoLabの

          DXO PureRAW4を試してみた

          ステージ撮影のコツ

          もうやらないと思っていた写真講座。 何故なら仕事での撮影や講座に、ボロボロになった身体が追いつかないと感じていたから、なのだけれど、諸々のしがらみで受ける事になってしまった。   実施するのは「ステージ撮影講座」   本格的なイベントの現場を撮る面白さや難しさを、実際に感じてもらう事を目的とした講座で、専門的な知識や経験が必要となるが、自分にとっては一番馴染みがありかつ経験も多い撮影なので、ある程度の知識がある人が失敗しないで撮るためのコツを教える事は容易いのだ。   ステー

          ステージ撮影のコツ

          京都で街と食を撮ってみた

          浜っ子から見て、関西圏の街は魅力的だ。 それは日本の文化を築いてきた歴史ある地であるが故で、街その物の造りや建物の設え、そこに住む人達の文化を反映した変化等が関東とは大きく違うからだろう。 中でも京都は長い歴史を昇華させる反映を街に現しているから、新旧問わず関東人にとっては抗えない魅力を感じるのかも知れない。   そんな事もあって年に1〜2回、桜や紅葉の時期を外して京都に訪れているのだが、今回は所用があっただけでなく「仁和寺」の「金堂裏堂の五大明王壁画」が特別公開されている事

          京都で街と食を撮ってみた

          街撮りは定点観測なのかも

          以前にテーマとモチーフの事を書いたけど、自分の撮り方の中で「街撮り」に使うポイントとして明確にあるのは「定点観測」。   これは街撮りの場合に、見慣れた場所でのテンションを下げないための手法として有効で、いつも撮る場所でおきる「その瞬間だけの光景」を捕まえる手段にもなるからだ。逆に言えば、いつも撮る場所で同じ様に撮っても同じに写らない面白さと、以前の物と比べる事で感じられる「時の流れ」を味わえる楽しさが味わえる、というのも大きい。   横浜在住な自分としては、いつも撮る街の風

          街撮りは定点観測なのかも

          5DMarkⅡで撮った雪景色

          横浜は関東大震災以降、大きな災害に見舞われたという記憶は殆ど無い。 加えて言うなら風水害の類も災害レベルで起きる事は希で、降雪によって交通が麻痺するような事態になるのも、10年に一度あるかどうか・・なイメージがある。   先日の積雪で首都高速が通行止めになるなど、予防的な対応が早くから実施されたので、雪景色の横浜が撮れるかと思って準備したのだが、そこまでの積雪は無かったので、過去のデータを掘り起こしてみた。   すると2014年の2月、2週に渡って道路にも積雪するような降雪が

          5DMarkⅡで撮った雪景色

          空が綺麗だった

          若い頃、雲の写真を撮るのが好きだった。   常に形を変える雲は「良いな」と思った瞬間に撮らないと、イメージ通りの画にはならない。だからこそカメラを持つ時は、常に雲に注意を払っていた事を思い出す。   勿論、今だって雲の写真を撮るのは好きだけど、それよりも市井の人々が写り込む街のスナップの方が面白くて、雲だけを狙うのはやめている。 それでも先日「横浜ベイサイドマリーナ」へ行った時、秋の空の様な雲が出ていて綺麗だったので、久々に空の表情を撮ってみようと思ってしまった。 飛行機雲

          空が綺麗だった

          街撮りは写真日記にも見える

          街撮りを楽しんでいて気づくことは、写真で綴る日記に見えること。 ただ歩き回ってシャッターを切っているだけでも、その足跡やその時の気分がちゃんと順に写っていて、「何故そのモチーフを選んだのか」という確認ができるのだから、これはもう日記と同じだと思った。 中華街に足を向けたら、混んでいた。 その様を記録的に撮ってみるけど、選んだ構図にはやっぱり気持ちが入っている。 コロナ禍が忘れられつつある今、観光地としての中華街は以前よりも歩きにくい。 それは、安・近・短を求める人達に対応

          街撮りは写真日記にも見える

          雨がパラつく六本木で

          所用があって、六本木へでかけた。 生粋の浜っ子としては東京方向へは行きたくないという気持ちがあるが、拠ん所ない事情もあっての事。 なので、R5+RF24-50mm&RF16mm&RF35mmという、最低限お散歩セットだけを持参したのだが、悲しい事に雨がパラつく。 気分もどんよりするような天気ではあるけど、いっそ雨模様な日にこそ撮れる物をとってみようと切り替えた。 こんな作品はこんな天候にハマる、と思ってシャッターを切った。   見上げる形になるのでレンズに雨粒を喰らわないよ

          雨がパラつく六本木で

          タイトルを固定して撮る面白さ

          「街のスナップを撮る場合、何を被写体にしたら良いかわからない」と言われる事があった。   「その時、良いなって感じたものを」と伝えても、上手く伝わらない。 自分としては当たり前な感覚なのだが、具体的な方法を例示しないと想像しにくいのだろう。   何故、具体的な方法が必要なのか? と考えると、自分には「暗黙の了解の様なテーマ」を持っていて、そこから導かれる「撮りたいモチーフ」や「気持ちの良い構図」がある事に気づかされた。   被写体が決まっている撮影なら、より良いカットにするべ

          タイトルを固定して撮る面白さ

          夜景撮影は楽しい

          いつもカメラを持っていて、仕事終わりで夜景を撮るようになって、手持ちでスローシャッターを切る練習としても有効だと考えていて、気づいたら習慣になっていた。   実際、ステージ写真のためには有効だったけど、それよりも夜景の魅力に魅了された事が大きくて、今でもカメラを持って夜の街を歩いていたりする。 夜景は昼間には見えない世界がある。 イルミネーションやショップのデコレーションされたウィンドウが醸す感触や、LEDによる強い色光が見せる人工的な景色の残酷さは、デジタル一眼カメラによ

          夜景撮影は楽しい