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ブランディングに失敗する会社の8の特徴(その5)

これまで沢山の会社のブランディングを行なってきて、「うまくいく会社」もあれば「うまくいかない会社」もありました。
(もちろん会社ごとに目指すゴールも違うので一概には言えませんが...)
でもそこから導き出せる"共通項"を8つの特徴としてまとめてみました。

▼ブランディングに失敗する会社の8の特徴
1)業績が悪い状態で取り組もうとする
2)現社長と後継ぎとの関係性が微妙
3)リーダーのリーダーシップが弱い
4)成果主義の報酬体系になっている
5)コストを全て自社で賄おうとする
6)目立つことを危惧し二の足を踏む
7)社内の反対勢力を抑え込めてない

そして8つめは、
"ブランディングの意味"を理解していない

では今回は、「コストを全て自社で賄おうとする」を解説します。

ブランディングの費用はどこから出すのか?

ブランディングに取り組む際に、ザックリどんな費用が発生するかというと…

まずは「コンサル費用」として、
(#もちろんコンサルといってもピンキリ)
年間で400〜500万円くらいがひとつの目安。
(#それなりのクラス)

そして「ブランディングの目的/ゴール」をどこに設定するかによってやることは変わりますが、いちばんオーソドックスな例としては、基本的な「企業ブランディング」の例を。

企業ブランディングの基本は、

会社のブランド資源を整理整頓して、
特徴と強みを明確化し(#価値化)
ストーリーと世界観で(#可視化)
丁寧に伝えて共感者(#ファン)を増やしていく。

まず経営理念創業ストーリービジョンミッションなどを整理整頓します。
(#会社にはコトバが多すぎる)

それらの多くは難しい言葉で書かれ、他の会社でも言っているようなありふれた表現で額縁の中に書かれているだけで社内に浸透していない。
(#この整理整頓はコンサル費用内で)

その上で「コーポレートサイト」を刷新。
もちろんディレクションはコンサル費用内で。
(#これがWEB制作会社への依頼で100〜200万くらい)
そして、各種オフィシャルSNSの整備や、
メルマガ等の「PRツール」まわりの細々したもの。
そして、名刺やパンフレットなどの
「営業ツール」をアレコレつくるのも必要。
(#主に印刷物)
そして、「ユニフォーム」を刷新したり
社内の掲示物関係もしっかり統一したり。

その他、細々したことまで挙げるとキリがないので、かなりザックリですが、ここまででおおよそ1,000万円くらい。

「オフィスのリフォーム」をしたら、
1,000万円〜5,000万円くらい。
(#これも規模でかなり違いが出ますが)
社用車や車両(トラックなど)のラッピングを
したらそれはまた大きなコストがかかる。

中小企業にとっては、結構大きなコストがかかるわけなので、自社内で予算化するのはなかなか大変です。

そこを甘く見積もっていて、途中で頓挫したりあらぬところで妥協したり、二の足を踏んだりと随所に支障が出てくることも少なくありません。
(#元々想定できていたら理想的)

そうなるとブランディングは「失敗」に向かっていってしまうのです。

ブランディング失敗要因のひとつは「予算が不十分」

とは言っても、銀行から借り入れするという話ではありません。クラウドファンディングで賛同者とお金を集めるわけでもないです。
(#そっちの方がより難易度高い)

ここでのポイントは、「助成金/補助金」をどこまで上手に活用できるか?です。

1)まずは助成金に詳しくなる。
役所や商工会議所で聞くこともできるし、税理士や弁理士に聞くのもいいかもしれません。助成金コンサルタントも数多くいますがこれはオススメしません。
(#税金を食い物にしているコンサルはちょっと…)
2)利用できる助成金は申請する。
助成金の申請は手間が結構かかって大変ですが、それなりに時間をかければ十分自分でもできます。目的に応じて様々な助成金がありますし、助成金によっては組み合わせもできますので活用しない手はありません。

いまだったら「事業再構築助成金」はかなり多くの会社が申請していますし、「ものづくり系」や「IT系」や「Eコマース系」、「教育系」「新規事業系」など本当に多種様々。

僕が知っている会社のいくつかも、事業再構築助成金が採択になって申請金額は6,000万円。
(#さらに今年度は上限が1億になる)

2/3支給や、全額交付など助成金の種類によって差はありますが、中小企業にとってこの金額はかなり大きいですね。

何度も言いますが、
「利用しない手はない」です。
もう一度言いますが、
「利用しない手はない」です。
さらにしつこく言いますが(笑)、
「利用しない手はない」です。

ブランディングを成功させるためには、「目的に応じた相応のコストが必要」です。

しっかり予算を確保できていればいいですが、見切り発車してしまうとコスト面で様々な妥協や変更を余儀なくされます。
(#変更や妥協ならまだいい)

プロジェクト自体が頓挫して打ち切りになるケースもあるのでそうなると誰にも得がない…
(#非常にもったいない)

そういった、助成金・補助金はタイミング的なところもあるので、ぜひそんなことも頭に入れて大局的なスケジュールリングができたらいいと思います!


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