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Branding Book Summary.#009

Branding Book Summary.
by Ken Kona

実績豊富で机上の空論ゼロのブランド戦略家が
片っ端からブランディング本を読んでみた。

#009
『ブランド』
(岩田松雄著 / アスコム)

元スターバックスジャパンCEOが
教える「自分ブランド」を築く48の心得。
…ということでとても話題になった本。

「48の心得」と言っている通りで、
具体的なノウハウを求める人には
期待ハズレの本となるでしょう。

いちばんの読みどころは…

P217の心得43
「ロールモデル」にする人の4つの条件

どんな自分になりたいのか、
イメージが膨らまない人は
見本となるロールモデルを見つけるといいでしょう。
ロールモデルにする人には4つの条件があります。
条件1:大勢に慕われている人
条件2:勉強家の人
条件3:謙虚な人
条件4:行動力のある人

:::

この4つの条件はそっくりそのまま、
「自分ブランドの土台」と考えていいと思います。

「●●●に詳しい人」や「クリエイティブな●●●」
という自分ブランドをつくろうとしても、
上記の4条件を備えていないと「尊敬される人」
にはなりません。

逆説的に考えていくならば、
「ロールモデルにする人の条件」とは
「憧れられる人に必要な条件」と言えます。

条件1:大勢に慕われている人
…とは「人が集まる人」のこと。

条件2:勉強家の人
…とは「成長し続ける人」のこと。

条件3:謙虚な人
…とは「誰に対しても接する態度を変えない人」のこと。

条件4:行動力のある人
…とは「いつも何かに挑戦している人」のこと。

これらは「人を惹きつける人」になる条件なのです。

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他にも気になった箇所を列挙!

P48:「セルフ・ブランディング」では
人を惹きつけられない

今世の中にあふれている「セルフ・ブランディング」
という言葉は、企業や商品ではなく、個人が自分自身を客観的にとらえ、
自ら戦略的に広報宣伝する、という意味合いで使われているようです。
とりわけSNSが普及してから盛んに話題になっています。
しかし、私はこのトレンドに違和感を覚えます。
セルフ・ブランディングの議論は、得てして「どう見せるか」
「どう見られると自分が得をするか」に終始していて、
ただのテクニックになってしまっているからです。
「世のため、人のために何かをしたい」という、
人間として本来持つべきミッッションがあり、
それを実現するために具体的な行動をすることで
外見にその志が滲み出して現れてくるものが、
私の考える「ブランド」です。
ただ外見を整えても意味がありません。
問題はどう見せるかではなく、
”結果として滲み出てくるもの”なのです。

>これはまったくもって同意です。
本質的なブランディングをしてから
それをSNSで発信していくのに必要な
テクニックはありますが、
本質なしにテクニック先行している場合、
実際にその人にあっても全然オーラを
感じないことは多々あったりします。

:::

P50:ミッションと相反するブランディングは、
やがて破城する

ミッションとブランドは表と裏です。
無理をすればミッションと相反するブランドも一時的には
成立しうるけれど、決してサステイナブルではない(持続できない)。
自分の志と相反するブランディングをすると、
本人が苦しくなって、やがて破城を招くのです。

>ここで必要なもの(ミッション)は、
「ライフワーク」と呼べるようなものや
「天職」と呼べるような仕事に関わってきます。
これらは簡単に見つけられないので、
安易なテクニックに走ってしまいがちですが
じっくりこのミッションをあぶり出すことを
「ブランディング」と呼んで構わないと思います。

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P72:「安売りセール」は裏切り行為である

スターバックスは、今後、もし売り上げが不振に陥ったとしても、
おそらくディスカウントで打開することはしないでしょう。
昨日のお客様にはコーヒーを400円で売りながら、
今日から急に300円で売ったのでは、
昨日のお客様に対する裏切り行為になります。

>ブランドの定義のひとつは「信用」なので、
この「裏切り行為」をしてしまうとお客さんは
離れていって二度と戻ってはくれません。
ありきたりな言葉ですが、
「価格よりも価値で選ばれる」ように常に
価値化していくことが大切。

:::

P143:ブランド人は細部に目を配る

「神は細部に宿る」のです。
細部に意識が届かない人は、ブランドにはなりえません。

>確かに、誰よりも気配りができて、
誰よりもこだわりを持って、
細かいところまで気を抜かないことが
ブランドの精度を高めます。

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P198:一流は「to be good」

ブランド化された人のもっとも基本的な動作は、
「to be good」(よい存在であること)が最大のポイントだと思います。
どこで、誰を相手に、仕事であろうがプライベートであろうが、
何をしている場合にも共通しているものです。
どうすれば得をするのか、
どんな行動をすれば他人の目にどう映り、
その結果自分がどんな評価を受けるかなどは関係ない。

>この本の全体の軸は、
「得よりも徳で行うこと」

そして下記を満たしている人こそが
「ブランド」人と言える。
・大勢に慕われている人
・勉強家の人
・謙虚な人
・行動力のある人

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