「考えるマナー」を読んだ。
マナーとはなんだろうか。
町田康氏が最後にこう述べている。
思うにマナーというのは集団の理解、集団の殆どの人が、これってだいだいこういうことだよね、とあえて明文化しないで思っていることである。
なるほど、確かにその通り。同義語もしくはそれに近しい単語を思い出してみると、法律>ルール>道徳>マナーおよび倫理、という感じだろうか。マナーは、法的な拘束力などは持ち合わせていない。
上述の通りに「言わずもがな」な文化であり感覚である。ということは、当然のことながら時代の趨勢とともに変化していくもの、変化すべきものであって、世代差によっては感覚のギャップがあって当然だろう。.
読書家の方々であれば、頻繁にお見かけする著名な作家が名を連ねているが、特筆すべきは佐藤優と、劇団ひとりの両名だろうか。編集者のセンスを感じる。
マナーといえば「公共のマナー」を想起するが、本著においては実に多種多様なマナーの解釈、考察が綴られており非常に楽しく拝読した。クスクスまたはゲラゲラしてしまうこともあり、オススメの1冊です。
読書好きが高じて書くことも好きになりました。Instagramのアカウントは、kentaro7826 です。引き続きよろしくお願い申し上げます。