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Beyond The Reading

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本を読む先にあるものって、なんだろう。
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2020年10月の記事一覧

流血の魔術、最強の演技。

流血の魔術、最強の演技。

全てのプロレスはショーである。なんとも刺激的なタイトルだろうか。20年前の作品だが、当時はかなり業界をザワつかせたと人伝に聞いている。

プロレスはスポーツではありません、エンターテイメントです。と言ったときに、初めて市民権を得られると思うのだ。

プロレスに詳しくない自分でさえ、ここまで暴露して良いのだろうかと驚く。しかし元レフェリーの作者にはプロレスには伸び代が無いという危機感があったのだろう

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予断を揺さぶると、魂が発熱する。

予断を揺さぶると、魂が発熱する。

ついに読み終えた超大作。しかしあっという間の700頁。体から湯気が出てしまった。久々にとんでもないノンフィクションと出会った。

この何日かで話題に出していた本作品。ネタバレになるので具には明かさないが、我らの角幡唯介さんが自著、探検家の日々本本の中で評するには以下の通り。旅人の表現術では著者の増田俊也氏と対談している。

木村政彦〜は予断の塊のような本だ。木村政彦は最強。ゆえに力道山などに負ける

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私が読書を始めた理由。

私が読書を始めた理由。

お取引先様からご要望を頂戴したので、自分がここまで読書に夢中になった理由について簡単に書いてみたいと思う。

昔から本を読むことは嫌いではなかったが、さすがに今のような勢いではなく年間に数冊という状況だった。コピーライターになりたかった28歳の頃、熱心にコピー年鑑や往年のクリエイタの作品集、広告批評などを買い集めていた。どちらかといえば、読むではなく見る感覚に近かっただろう。

今のように極端な読

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