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欧州旅行記2024 バルセロナ編3 グエル公園~最後の晩餐

欧州旅行記10話目。前回の記事はこちら。

お腹が満たされてブケリア市場を後にする。
次の行き先はグエル公園。
地下鉄とバスを乗り継いで約30分。地下鉄の最寄り駅から徒歩のルートもあるのだが、バスだと入口のすぐ近くまで行ける。バスが結構急な坂道を上っていくのを見て、乗ってよかったと思う。
バスの乗り方は、乗降口に設置されている打刻機にチケットを挿入すると、打刻されて戻ってくる仕組み。


バス内でのハプニング

ここでちょっとしたハプニング。
後方の座席に座っていたところ、途中で妻がサングラスを床に落としてしまった。やや混雑した車内で周囲を探したが見当たらず、もう降りるバス停が来てしまった。
諦めてそのまま降りようかとも思ったが、とっさに近くのスペイン人カップルに「すみません、彼女がサングラスを落としてしまって探しているんです。」(Excuse me, She dropped off her sunglasses around here.  We are looking for that. )と声を掛けたら一緒に床を見てくれて、男性が「お、そこだ!」と教えてくれた。
急いで拾い上げ、お礼を言いつつ「すみません、降りまーす!(Sorry, we will get off the bus !)」と叫びながら出口に向かう。同じ昇降口から乗り込んで来ていた他の乗客も「Oh, get out of the bus?(あっ、降りるの?)」と言いながら道を開けてくれた。
どうにか無事にバスを降りて、サングラスを見つけてくれた車内の男性に歩道から「Thank you !」と声を掛けたら、その男性は顔を崩すでもなく右手の親指を上げてサムアップ。本当にナイスガイだった。

一息ついてから、「あ、さっき英語だったな…」と思った。
特段大したことは言っていないが、瞬間的に文章を組み立てられていたことと、単なるYes/Noのリアクションではなく、自分の意思で周りに発信し、きちんとコミュニケーションが取れたことが今までにない新しいチャレンジ。
日本で時間をかけて基礎を積み上げてきたことが、今回の海外旅行での実践によって、脳内の構造を一気に組み替えていくような感覚。

グエル公園内を散策

そうして無事グエル公園に到着。
ここは予約だけしていたものの、ほとんど前知識なく来てしまった。公園だからあまり細かいことは考えなくても大丈夫だろうと思ったということもあるし、今回の旅行は出発前に調べたり手配したりすることが多すぎて、旅行の後半の詳細な調べものが間に合わなかったという事情もある。
適当に周りの人に合わせて進んでいく。途中の分かれ道はなんとなく上の方を選択。

なんか見えてきた

階段を上っていくと、構造物が見えてきた。

崩れそう

単に石を積んだだけのように見えるけど、崩れたりしないのかな。

列柱廊

斜めに立っている柱ってあまり見ないような。

高台から。地中海がすぐそこ。

こうして遠くからでもサグラダ・ファミリアが圧倒的な存在感。バルセロナのシンボル的な存在であることがよく分かる。

コッツウォルズ地方で見た石の色に近い

この後ろ側に広がるギリシャ広場には、ガウディの特徴であるうねうねと波打つベンチが設置されており、バルセロナの街が一望できる。事前情報によると、ベンチは破砕タイルでデザインされていると聞いていたが、多くの観光客で占められていたのでほとんど見える余地はなく、写真もなし。
近くの観光客に写真を撮ってもらったところ、撮影の瞬間に「はい、チーズ」と言われて相手が日本人と気付く(笑)。

お菓子の家みたいのがある。

お菓子の家は内部の見学ができるようだったがスルー。

列柱ホール

列柱ホール内の天井には、破砕タイルの装飾がいくつか。これはガウディの弟子(ジュセップ・マリア・ジュジョール)による作品。

トカゲの噴水

モニュメント階段のあるこの周囲は一番人が多い場所で、かなりの混雑。
トカゲの噴水はグエル公園のシンボル的によく紹介されているよね。水は出ていなかったな。

最終日の夕飯

ホテル近くに戻り、食事のとれる場所を探す。Google Mapを開いて、グラシア通り近くの VINITUS へ。お店の雰囲気がよかった(つまり高そうだった)ので一瞬ためらったが入店。
少し早い時間帯だったせいか、すぐに入れたのはラッキーだった。食後に店を出るときはかなりの待ちができていた。
タパス(小皿料理)が提供されており、ちょっとしたものを多くの種類で楽しめる。

イベリコ豚を乗せたバゲット

写真ではバゲットが見えづらいが、イベリコ豚を乗せたバゲット。スペインといえばイベリコ豚。バルセロナ到着時に利用したカフェでも食べたが、イベリコ豚はどこで食べてもうまい。すごく滑らかに感じるのは、ドングリを食べて育ったイベリコ豚は油の溶け出す温度が他の豚肉に比べて低いそうで、口の中で柔らかく溶けるからではなかろうか。
スペインに行ったら必ず食べるべき。

ガーリックシュリンプ

唐辛子入りのガーリックシュリンプも風味豊かでおいしかった。その後方(食べかけでちゃんと写っていないが)、ロブスターのパエリアも文句なくうまい。ここで飲み物を1杯ずつ頼んで2人で 30.6€(5,200円)は、そこそこ手頃といえるのでは。満足。入ってよかった。
バルセロナの物価は、さすがにロンドンに比べると多少安心感がある。

帰りにカタルーニャ広場前のデパート(El Corte Ingles)の地下でスイーツを買って、ホテルの部屋でいただく。

バルセロナの夜最後に食べたもの

19,500歩。今日もよく歩いた。

ああ、もう旅行が終わってしまう。
事故も怪我もなく、多くの観光地を巡り、やり切った感のある大満足の旅行だったが、終わってしまうと思うとやはり少し寂しい気持ちもある。

明日の午前中、ギリギリまで観光してからバルセロナを発つ予定。
次回、ついに旅行記完結です。お読みください。


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