見出し画像

【気付いた時にはもう手遅れ】追い込まれないとできない #1065

おはようございます。
家を出て20分ですでにスマホのバッテリーが30%になっている森下です。

期限は決まっているのに、後回しにしてしまって自分の首を絞めてしまうなんてことはよくある話。計画的にとは思いつつも後回しにして、追い込まれないとやらなくなるのはなぜなのでしょうか。というお話です。

<追い込まれないと出来ないのはなぜ>

学生のチームをサポートすることが多いもので、夏休み中も学校に行ってサポートをするわけですが、夏休みといえば、当然夏休みの宿題も(大量に)ありますよね。

普段、学校がある日と比べるとそりゃあもう練習回数は多いし、練習時間だって長い。

全国大会もこの時期集中するから遠征だってあったりとなかなか宿題をする時間がないのも事実。

ただそれを言い訳にしていたところで宿題が減るわけでもないから、限られた時間をうまくつかって宿題をこなしていくしかないんですよね。

ということで、選手たちに宿題の進捗を聞いたりするのですが、「まだ終わらないです」「まったくやってません」という答えが多い多い。

今のペースで全部終わるの?と聞くと「ちょっと無理です」というような若干あきらめが入ってるような雰囲気。

残りの数日になってから慌てて取り掛かってギリギリ終わるか、ちょっとはみ出てしまうパターンです。

思い返せば、僕もそんなような感じであったし、なんなら今でも期日まで余裕があったにもかかわらず締め切りに追われることもまぁよくある話でして。

計画を立てて、少しずつやれば負担も少ないし効率もいいのに、結局後回しにするから余裕もなく追われてこなす作業になってしまいます。

夏休みの宿題しかり、締め切りのある仕事しかり、なんで追い込まれないと出来なくなってしまうのでしょうか。

<長期的な視野で考えられない>

人は目の前の快感情に流される生き物です。やらなきゃいけない宿題があっても、目の前にswitchがあったらやってしまうもんです。

僕も勉強そっちのけでドラクエとかポケモンとかやってたもんな。そもそも勉強する気がなかったけども。

アメリカで行われたこんな実験があります。(何度か紹介してるけど)

とあるアンケートに答えてくれたお礼に報酬を渡す際に、
①今その場で100ドルを貰う
②1ヶ月後に120ドルを貰う
の2パターンから選んでもらいます。

冷静に考えれば、②の方が20ドルも報酬が多くなるのでそっちの方がお得ですが、調査の結果は①の方が断然多かったとのことなのです。

少し先の未来にもらえるちょっと多い利益よりも、今すぐ利益が欲しくなってしまうようなのです。気持ちはわからんでもない。

こないだYouTubeで見た投資にまつわる話でもこんなエピソードがありました。

投資だから、もちろん損することもあれば得することもあるわけで、その中で得する可能性が最も高い投資家はどんな投資家だと思いますか?

正解は「もう死んでる投資家」なんだそうな。経済や時代の状況で価格が変動しますからいい時もあれば悪い時もあります。

普通の投資家は「欲」がありますから、いい時悪い時の流れに応じて売ったり買ったりをするわけですね。

タイミングを誤ると、「まだ売らなければ…」とか「もっと早く売っておけば…」みたいなことにもなっちゃったり。

でも死んでる人には「欲」はありませんから、そんな流れなんてまったく関係なしなのです。

長期的に見れば(今までは)ずっと経済は成長し続けているから、何にも手をつけないというのがセオリーなんだとか。

それがわかってても目先の上がったり下がったりという感情に左右されてしまうのだから困ったもんですよね。

アメリカの実験の話も、投資家の話にしても目先のこと(短期的)ではなく、長期的に考えると行動は変わっていきます。

夏休みの宿題もおんなじで、毎日少しずつやった方がいいというのは頭では理解しているけれども、目の前にゲームや友達と遊ぶといったことがあったりするとそちらを優先してしまいます。

そうなってしまうのも、基本宿題はやらされているものだから。「これをやりなさい」と言われている時点で自ら進んでというモチベーションにはならないのです。

ちなみに…やらされているものは自主性は高まるけど主体性は高まりません。

自主性というのは「言われたことを進んで自らやること」なんだす。例えば、出された宿題を「やりなさい」と言われる前に自分から取り組むこと。これが自主性。

一方で、主体性は自分で考えて行動する力のことなので、そもそも勉強する必要性を自ら感じで、進んで勉強することです。

自主性と主体性は似ているようでまったく違うんですよね。僕自身、勉強の楽しさを知ったのは大人になってからだし。

目の前の快感情に流された結果、気づけば期限が迫っていて大変な目にあったりします。

もしくは、それでもなんとかなると学習するとその癖が染み付いてしまう。そしてまた期限先延ばしにして…の繰り返し。

そうならないためには、なんで計画を立ててやった方が良いのかを考えて、ポジティブなイメージを作ることが重要。

人は感情に流される生き物なので、「長期的に考えた行動をした方がめっちゃ得やん!」と思えればいいんです。

計画的に、早めに取り組むことで得することをリストアップして、それが出来た時のことをたくさんイメージしていきましょう。

<結果だけ見てしまう>

他にも追い込まれないと出来ない人の理由として考えられるのは、結果だけを見ているということです。

結果しか見れてない人は「終わればいいんでしょ」「間に合えばいいんでしょ」と考えがち。

スポーツに置き換えると「勝てば何をしてもいいじゃん」という結果至上主義がそれです。

終わればいいでしょ、と強気なもんだから終わらせるためには手段を選びません。

ドリルの答えを見ながら宿題をしたり、もので釣って誰かに宿題をやらせたりするかもしれません。

本来なんで宿題をやるのかといえば、学力の向上であったり生活リズムを崩さないためだったりするわけです。

でも「宿題を終わらせること」を目的とした場合、ズルや不正をしても終わればいいという思考回路になりやすく、自分のためにはなんにもならなくなってしまいます。

目の前のラクをしたがために、後々自分にツケがまわってくるというブーメラン方式が炸裂してしまいます。

もちろん期限内に終わらせるということはとても大事ですけど、「どうせやるんだったら」自分のプラスにしようという前向きな思考が大事です。

やりたくないこと、やらされていることというのは、ついつい後回しにしがちです。

だからこそ、それをやることでどう自分のプラスになるのかをちょっと合理的に考えることも大切です。

外発的なモチベーションの時は「どうせやるなら」という気持ちを持って結果ではなく、自分のプラスへ意識を向けましょう。

<まとめ>

①先延ばしにして後回しにならないように、なぜ計画を立ててやった方が良いのかを考えて、ポジティブなイメージを作ることが重要。

② 計画的に、早めに取り組むことで得することをリストアップして、それが出来た時のことをたくさんイメージしていくこと。

③終わればいいやと結果だけに目的を持つのではなく、少しでも自分のプラスになるように考えていく。

夏休みの宿題は計画的に、1日30分とか決めてやった方がいいよ、と当時の自分に言ってやりたいす。

★トレーニング・講演の依頼の詳細はこちら★

★YouTubeチャンネル★
「メントレ塾 Mental Training」
https://www.youtube.com/channel/UCxZPqSLo5rmERqPeXo9R__A
チャンネル登録お願いします!

★株式会社メンタリスタ★
http://mentalista.jp

森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(5歳)と娘(1歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?