社員寮の狭いキッチンで人目を盗んで料理をして、自己顕示欲丸出しのレシピもどきのわけのわからない記事を書いてから2年が経とうとしている。 改めて読み返してみると、当時の文章は自分が好きな小説や漫画の影響をもろに受けていて、かつ稚拙な表現ばかりで少し恥ずかしくなった。 記事をしばらく書かなかったのには理由がある。 俺は文章ではなく、絵や漫画を描くのにハマったのだ。 流石に2年も経っているし、リアルな知り合いはもう俺のnoteの存在を忘れていると思うが、俺が描いているイラス
例年実家で年越しをする俺は、今年は寮の部屋で1人年越しすることになった。 たった一人でご馳走を作って食べても虚しいだけなので、大晦日の夕飯は前日に食べたうどんの残りを茹でて釜玉うどんを作り、あっさりと済ませた。 冬休みに入ってから外食がいきなり増えたので、大晦日の夕飯は調整のために軽めにした。 それに明日からはちょっとした楽しみがある。 首都圏内にいる三姉弟で集まってご馳走を食べることになったのだ。 俺は横浜名物の崎陽軒のシウマイを買っていくことにしたが、それだけで
ようやく仕事納めだ。 俺の会社は12/28に仕事納めだったのだが、棚卸業務と稼働停止した設備のメンテナンスの立ち合いで、俺は翌12/29も休日出勤という形で出社した。 締め業務は俺だけではとても終わらないので、現場のオペレータも3人道連れにした。 案件の積み残しがあったが、休出も残業としてカウントされるため、すでに労働組合に2ヶ月連続で申請している俺は、これ以上残業時間を増やすまいと定時に仕事を切り上げた。 休出のお礼にオペレータ3人に焼肉を奢り、来年も頑張りましょう
現場の人から美味いラーメン屋があると聞いて、映画の帰りに寄ってみたのだが、何処にでもある家系のチェーン店だった。それでも希望が捨てきれずにラーメンを頼んだが、何のことはないチェーン店の味だった。俺は虚しさを感じた。
「鍋でもしようかと思ってるんだけど、食べにこないかしら。」 12/4の金曜日。仕事終わりにスマホの画面を開くと新規通知に行きつけのスナックのママからメッセージが来ていた。 メッセージが届いたのは20:00過ぎで、今の時刻は21:00少し前。俺は「今終わりました。行きます。」と返信をして、タクシーに乗り込んだ。 行き先を告げるとタクシーは勢いよく発進した。俺はシートに背中を預け、目を瞑る。 ここ最近、仕事が忙しくなって残業時間も増えた。唯一の楽しみはたまに行くスナックだ
12/25。11月と12月は労働組合に申請しなければいけないほど残業をしたので、今月はあまり残業ができない。 しかしながら俺の仕事が減ったわけではないので、今週も結構残業をしてしまった。調整のためにこの日は定時で上がった。 豚肉の塊が余っていたので、ローストすることにした。 クリスマス気分を味わうにはローストポークは最適な料理だ。 乾いた笑みを浮かべながら、豚肉に塩コショウをする。鍋に水を張って加熱して沸騰させておく。 両面に塩コショウをした豚肉はフライパンに油をひ
連日の寒波により街路樹の銀杏の木はその葉を落とし、歩道を黄色く埋め尽くした。風に舞ってくるくると回転しながら落下する銀杏の葉を見て、俺はため息をついた。 今年もこの時期がやってきた。毎年この時期になると、自分が独り身であることが情けなくなる。 分けても最近は天皇誕生日だった23日の祝日がなくなったので、有難みも薄れてきている。 去年はどうやってこの嫌な1日を乗り切ったのか全く覚えていないが、多分記憶に残らないほど、嫌な思いをしたのだろう。 人間は自分に都合の悪い記憶ほ
土曜日は姉の引っ越しの手伝いをした。 既に荷物は引っ越し業者によって部屋まで運び込まれていたので、主に荷ほどきと棚の組み立てと掃除を行った。 2LDKで恐ろしく広い部屋だった。部屋数も多い。しかもバーカウンター付きのキッチンまである。 姉の話では、引っ越し業者の社員が生意気で無駄口ばかり叩く奴だったのだが、引っ越し先を見ていきなり態度が変わって敬語になり口数が減ったのだという。 それも頷けるほどに立派な部屋だった。 その日は姉の部屋に泊まった。ベッドルームは押し入れ
本格的に冷え込みがキツくなってきた。 俺の地元は、去年はほとんど雪が降らなかったのだが、この1週間で去年1年間の降雪量を優に超える量の大雪に見舞われたらしい。 今実家には両親とばあちゃんしかいないので、これからの雪かきは大変だろうと思う。 特に屋根の雪下ろしなんかをして、誤って転落してしまったらと考えると気が気じゃない。 横浜は毎日晴れだったが、放射冷却でものすごく寒い。 これまではセーターやスウェットでも平気だったのだが、今週になってから俺はとうとうコートに袖を通
今週は先週と比較して残業時間が少なかった。 俺の仕事の処理能力が上がったというわけではなく、先週の残業過多で、今月の残業時間が労基法抵触ギリギリになってしまったので、残業時間の調整のために早く帰らざるを得なかったのだ。 それに俺の担当の現場のオペレータが久しぶりに全員勢ぞろいしたというのも大きい。 先週末に上司にクビの相談をしていたのだが、執行猶予を与えていて良かった。 まぁそれでも帰宅時間は夜8:00過ぎか9:00過ぎだったので、早く帰れたという実感はないけどな。
12月も半ばに差し掛かろうとしているのに、今日は気温が高かった。 こういう冬の日は地元にいた頃も何度かあった。初雪が降ったあと数日間くらいは急に気温が上がって、雪が完全に溶ける。 こんな陽気の日はモコモコに厚着をして、俺のコンバーチブルのルーフを全開にして、山側の環状線をドライブするのに持って来いだ。 しかしながら、俺は横浜に行くときに車を実家に置いてきてしまった。 お父さんの話では乗る人がいないのでシートにカビが生えてしまったらしい。嘆かわしいことだ。 年末も実家
今月に入ってから、俺の担当している現場は全員揃った日が1日しかない。 12/1から風邪で欠勤していたオペレータが今週も月・火と休み、やっと水曜に出勤してきたと思ったら、忌引きで木・金と休んだ。 「忌引きならしょうがない。」と思っていたら、同じアパートのオペレータから彼の部屋の電気がついていたと報告があった。 部下を信じるのは上司の仕事だが、俺はなんとも言えない気持ちになった。頭が痛い。 加えて金曜は、もう1人欠勤者が出た。彼も普段から休みがちだ。 今週の月曜日、先述
朝晩の冷え込みがキツくなってきた。 俺の地元の山形県は冬になると毎年大雪が降るので、冬にかなり厚着をして石油ストーブをガンガンに焚いて過ごすことが多い。 大抵関東や雪の降らない他の県に移動すると、「関東はそこまで寒くないから」と高を括って乾燥した空気にやられ、風邪をひく。 大学受験のときも、社会人1年目の冬も 「雪も降らないし全然寒くない!」と薄着をして過ごし、痛い目を見てきた。 いい加減学習するべきだとは思う。 今朝は特に乾燥がひどく、朝起きたときに喉がカラッカラ
夢を見た。 今日は姉のアカペラのライブの日で、15:00頃出番の予定だったのだが、俺は夢の中で15:16に目が覚めてしまった。 焦った俺は幽体離脱して生霊となって姉のライブに行ったのだ。 ライブ後、なぜか生身の体に戻った俺は、姉と弟と3姉弟で家まで「ダイエットだ!」と言って走って帰り、なぜか東京にあるはずのない実家に行き、家族全員でご飯の支度をした。 仏間から持ってきた高そうな赤い缶のノンアルコールビールを俺が食卓の直前で落として中身をぶちまけてしまい、父が 「あ゛ー
焼肉が好きだ。 地元にいた頃は、家族に内緒で月に一回こっそりと1人で焼肉を食べに行くことが俺の密かな楽しみだった。 「牛角」や「焼き肉きんぐ」などのチェーン店も好きだが、今、俺の住む街はどういうわけか個人営業の焼肉屋さんが多くひしめいている。 そして、毎月29日。所謂「肉の日」。俺にはちょっとした楽しみがある。 俺の好きな焼肉屋さんが10%の割引を行っているのだ。 この店は国産の肉が2980円で食べ放題という、今このご時世には信じられないほどコスパの良い店だ。毎月2
先週は11月にしては珍しく、通勤時に汗ばむほど気温が高かったのだが、今週は打って変わって急激に冷え込みがキツくなった。 気温の変化のせいか、会社でも体調を崩す人が多かったように思える。 俺の担当の現場も今週はオペレータがかわりばんこに休むというミラクルを引き起こした。 俺はというと、あいにく人よりも頑丈にできているのか、現場の誰よりも働いているのに、体調一つ崩さず、元気いっぱいため息をつきながら現場の仕事を肩代わりした。 おかげで自分の仕事が全く進まなかった。月曜日に