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06_マジックと罠

学年通信の裏にこっそりと書いているコラム。 うれしいことに好評なので、noteにもこっそり投稿してみます。


3年生の私立一般入試がありました。

• 公立と私立、どちらがいいのか?
• 推薦入試と一般入試、どちらがいいのか?
• 塾に行ったほうがいいか?家で勉強したほうがいいか?

みなさんはどう思いますか?
私は...ずるいと言われるかもしれませんが、「場合による」としか答えようがありません。

この世に「あちらとこちら、どちらかが絶対に正しい」なんてことはめったにありません。
にもかかわらず、「どちらが正しいか?」と問われると、思わず二項対立で「どちらかが正しいのではないか?」という『問い方のマジック』に引っかかってしまうのです。

冷静に考えれば気づけるのですが、「正解」を求めようとすると、私たちはしばしば「罠」にハマってしまいます。

• 自分は、公立(私立)でよかったから
• 自分は一般(推薦)入試で苦労したから
• 〇〇さんが、「塾(家)のほうがいい」と言っていたから

私たちは、自分の経験や一部の情報だけで考えて、それが他の人にも当てはまると考えてしまいがちです。例えば、テレビやSNSでごく一部の情報だけを見て、「(国名)人は・・・だ」、「最近の若者は・・・だ」と、過度に一般化してしまい「一般化のワナ」にハマったことはないでしょうか?

世の中では「予測困難な(VUCA)時代」と言われています。
ありもしない「一般化」された正解ではなく、自分なりの「納得解」を導けるようになるため
に、家族の会話の中でも「マジック」と「ワナ」を意識して会話してみてはいかがでしょうか?

(詳しくは、苫野一徳さんの著書「勉強するのは何のため?」がオススメです)


私「今日のお昼、モ○バーガーか、○さんうどん、どっちがいい?」
子「スシ○ー」

...わが子は『問い方のマジック』には引っかからないようです。

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