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【青森グルメ】貝焼き味噌×田酒 純米吟醸百四拾(桜)
おばんです(朝読んでいる方は、おはようござりす)。
ご当地グルメネタ、楽しくなってきたので続けます。
僕は宮城県出身で、今は福島に住んでいるので、この地域+東北全般の食べものの紹介をしていきます。実際食べたもの、調理したものを書いていきます。ご当地グルメに合わせた、日本酒の紹介もします。
今日は、貝焼き味噌。青森県のご当地グルメです。ざっくりいうとホタテの味噌卵とじです。前職で青森市に3年くらいいて、大好きだった食べものです。
由来
青森県津軽地方の郷土料理です。下北地方にも同じものがありますが、ウニが入っているなど、ちょっとした違いがあります。
太宰治の小説『津軽』にも出てきます。太宰治に、貝焼き味噌(カヤキ)がどういうものか説明してもらいましょう。
果してお客さんのお気に召すかどうか、待て、アンコーのフライとそれから、卵味噌のカヤキを差し上げろ。これは津軽で無ければ食へないものだ。さうだ。卵味噌だ。卵味噌に限る。卵味噌だ。卵味噌だ。
(『津軽』 より)
さうして、つひには、卵味噌、卵味噌と連呼するに到つたのであるが、この卵味噌のカヤキなるものに就いては、一般の読者には少しく説明が要るやうに思はれる。
津軽に於いては、牛鍋、鳥鍋の事をそれぞれ、牛のカヤキ、鳥のカヤキといふ工合に呼ぶのである。貝焼かひやきの訛りであらうと思はれる。いまはさうでもないやうだけれど、私の幼少の頃には、津軽に於いては、肉を煮るのに、帆立貝の大きい貝殻を用ゐてゐた。貝殻から幾分ダシが出ると盲信してゐるところも無いわけではないやうであるが、とにかく、これは先住民族アイヌの遺風ではなからうかと思はれる。私たちは皆、このカヤキを食べて育つたのである。
卵味噌のカヤキといふのは、その貝の鍋を使ひ、味噌に鰹節をけづつて入れて煮て、それに鶏卵を落して食べる原始的な料理であるが、実は、これは病人の食べるものなのである。病気になつて食がすすまなくなつた時、このカヤキの卵味噌をお粥に載せて食べるのである。
けれども、これもまた津軽特有の料理の一つにはちがひなかつた。Sさんは、それを思ひつき、私に食べさせようとして連呼してゐるのだ。
(同上)
つくりかた、食べ方
①貝殻大きめのホタテ貝を用意します。
②貝柱を切って貝殻にのせます。
(それ以外は酒蒸しとかにしてつまみにしてください)
③卵に長ネギ、鰹節、酒、みりん、味噌を入れ、まぜます。
④③を貝殻に入れ、焼きます。
⑤完成
ご飯にのせて食べてもよし、酒のつまみにするならなおよし。
合わせる日本酒
青森もクオリティの高い日本酒がたくさんありますが、まず外せないのが青森市「西田酒造店」の「田酒」でしょう。今日は「田酒 純米吟醸 百四拾(桜)」。福島市では、南福島の越後屋で運が良ければ買えます。
青森のホタテはまじでうまいです(というか、青森の食べものはなんでもうまい)。そこに田酒ときたら、最強の組み合わせです。
あー、わや、んめじゃ(たまには津軽弁)
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