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これからの社会をつくる起点を考える。

===この記事は2017年12月2日のブログ記事を再編集しています。===
(いろいろと面白いことを書いてたんだなと読み返すだけでも面白がっています。これも2年以上前に書いていたんだなぁ。)

これまでの概念や常識がうまく行かなくなる将来、あらゆる場所や地域でで100年スパンの未来を描くためのヒントになればと、これまで見聞きしてきたことの気づきをまとめてみたいと思います。

1.起点とアプローチ

地域が未来を描くときに、どこを起点にして、どういったアプローチから未来を描くのか、自分の仮説として3つの起点があるのではないかと考えています。

・医療看護・介護福祉
・教育・児童福祉
・農林漁業

「医療看護・介護福祉」は終わりからのアプローチ。
「教育・児童福祉」は始まりからのアプローチ。
「農林漁業」は本質的な価値が生まれる豊かさの根源からのアプローチ。

もちろんこの3つ以外のアプローチも考えられると思いますが、どんな地域でも普遍的に通用するアプローチ、考え方ではないかと感じています。

「医療看護・介護福祉」の領域

2025年問題や2040年問題で論点が挙げられているように、健康保険や介護保険制度が破たんするのではないかという点や、病院数や病床数、医療従事者の数も足りなくなり、死ぬ場所がなくなってしまう可能性があることが現実味を帯びてきています。

そんな未来を迎える前に、在宅医療を起点に自宅で看取ることができる体制を整備している取り組みや地域に飛び出す医療人材を育てる取り組み、医療だけでなく、食と住が共存する複合施設、マンションを部屋を活用し、多様なケアや介護の実践をしている地域密着型の介護福祉サービスなどがすでに始まっています。

「教育・児童福祉」の領域

教育や児童福祉の領域も多様な取り組みが行われています。その中でも島根県の海士町にある島前高校の改革から始まった教育魅力化の取り組みや、中高生向けの教育支援を行っているNPOなど、未来への投資として事業を行っていることも一つの軸だと考えています。

「農林漁業」の領域

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どんなビハインドな状況であっても、その土地の力を活かして、循環する地域経済を作ろう(醸そう)としている取り組みや、あしもとにあるものの価値を磨いて、何が豊かさなのかを問いかけることで自分たちだからできることにチャレンジしている取り組みが日本各地から立ち上がりつつあります。

2.時間軸

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「物事の本質は森に宿る。」
これまでに関わってきた林業の現場や森での出来ごとを通じて感じていることです。

その森はどういった時間軸で構成されているのか、人が手を加えてその豊かさを享受する森では、100年単位での物語があります。
例えば、祖父が植え、父が育て、子が伐採するというサイクルがあります。自分の人生では到底かなわない世界を想像しながら仕事をしてきた歴史があります。奈良の吉野では500年前から人による施業を続けてきています。

すこし話がずれますが、最近注目されている古民家が持つ本当の価値は、
少なくとも築100年以上で、その土地の伝統技法や気候風土に合わせて造られたものだからこそ残していく価値があるのではないかと考えています。

例えば築130年の木造住宅であれば、その建物に使われている木材は、更に100年以上前に植えられたものであるからこそ貴重なものであると思います。(その建築を通じて200年以上の歴史を遡れるのです。)
*社寺仏閣でればなおさらですね。ちょっとしたロマンです。

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とりとめのない話になってしまいましたが、何が本質なのか?ということを突き詰めていくと、これからの社会ではこういった要素や視点が重宝されるのではないのかなと私は感じています。

もちろん、自分たちが何かに取り組んでいく中で稼ぐことは外せませんが、何が起点にあるかがこれからの社会に求められていくような気がしています。

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今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
読んでみてよかったらリアクションもらえると嬉しいです。
それではまたお会いしましょう!

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