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サッカー界隈に思う不思議

先日、川崎フロンターレのツイートを見ていて素晴らしいと思うものがあったので、最後に記事のURLを貼っておくので見てみてください。(生でイサカ選手見たら雰囲気がCR7かと思った!)

簡単にその記事の説明をすると、川崎に所属するイサカ ゼイン選手の生い立ちから加入するまでの紹介です。これが中々の長文で、彼を知るファン以外は読むのが辛くなる長さです。(中身は濃密すぎるから必読!)

こういった生え抜きやユースから上がってきた選手をクラブ自身が紹介する記事ってJリーグのクラブを見渡してもほとんどありません。中には動画で簡単に紹介している所があるくらいです。
余程、その選手の事が好きでない限り、態々ググって経歴を調べたり、過去のインタビューを読んだりはしないと思います。
イサカ選手の記事のようにクラブがストーリーを書いてくれると一度に多くの人に発信ができて、ファン1人1人が同じストーリーを共有できます。

僕ら一般のサッカー観戦者って戦術よりは選手個人のストーリーに重きを置いて見ているかと思います。「古巣のあの選手が決めたら最高」「ユース出身だから頑張って欲しい」みたいな感じで。
そこに、選手の今日までのストーリーが乗っかると今までより数倍試合をみるのが楽しくなったりします。

僕は、大学サッカーが好きで去年まではよく見に行ってました。
今、川崎で活躍している三笘選手や旗手選手の「今日イマイチじゃね?」みたいな姿を何度か見てきました。そういった落ち目を知っているからこそ「もっと頑張れ」と応援したくなったりします。そして、また活躍すればこれ以上にファンとして幸せなことはありません。

こういった体験をクラブ単位で作るのが地味に大切ですし、グッズを買う時に「あの選手のも」となったりします。(イサカ選手のユニが欲しい!)


これは、クラブに限ったことではありません。
僕らサポーターにも言えることかと思います。

今年の松本山雅FCのスローガン「捲土雷鳥」ですよね?
「捲土重来」とかけて、一度敗れ、失敗したものが再び勢いを取り戻して巻き返すことのたとえです。
例えば次節以降、もがきながらも勢いを取り戻して1桁順位で終わる印象に残るシーズンだったとしましょう。

これを個人個人の口頭だけで記憶に残していくと、人間の記憶なんて曖昧なものなので十人十色な記憶に変換されます。総じていい評価をする人もいれば、局所だけ切り取って悪い評価をする人もいます。

「捲土雷鳥って印象的なスローガンだった」と記憶する人もいれば「捲土雷鳥なんて最悪なスローガンだ」と記憶する人も出てきます。
仮に「捲土雷鳥」が山雅史に残る良いスローガンになったとしても、後者の人といれば自然と最悪なイメージにしかなりません。

何が最悪だったかを体験していない新しいサポーターだった場合、「何か分からないけど古参に聞いた話で、とりあえず最悪らしい」という感じで最悪に最悪が乗っかります。(忘れ物をしたのに何を忘れたか忘れるみたいな)

それでは、僕らが目指す「One Sou1」ってほど遠いと思います。

僕らが見に行く1試合1試合って、何となく過ぎる様に感じるかもしれませんが後から見返すと大きな意味を持ったりします。(前節北九州戦がそうであれ)

そういった生で感じた事実を僕らサポーター1人1人が「言葉」で、次の世代にちゃんと残していくのって大事なのかなと思いました。

ここまで長くなりましたがイサカ選手の記事。感動ものなので是非読んでみてください!








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