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Z世代の企画屋が思う、リアルな「Z世代の特徴」

僕はZ世代向けのマーケティングをやっている仕事柄、Z世代について取材を受けたり、語ったりすることが多いです。

そこでよく聞かれるのが、「そもそもZ世代ってどんな特徴があるの?」という質問。今までは「ゆとり世代の特徴」とか「さとり世代の特徴」などの特集がよくテレビや雑誌で組まれてきましたが、最近はそんな波がZ世代にも訪れているんです。

僕も1997年生まれのZ世代ど真ん中なので、Z世代のことは誰よりも詳しい自信があります。餅は餅屋、Z世代のことはZ世代に聞いたほうが早いというわけで、今回は僕が思う「Z世代の特徴」について触れていきたいと思います。

そもそもZ世代ってなに?

Z世代とは、1990年代半ば〜2000年代に生まれた世代のこと。インターネットが普及した時代に生まれたことから、デジタルネイティブ世代と呼ばれることもあります。今の中学生から、社会人5年目くらいの人たちです。

スマホが普及し始めたのが、2007年のiPhone発売と2008年のAndroid端末発売以降なので、Z世代は子どものころからスマホやタブレットに触れてきた「スマホネイティブ」とも言えるかもしれません。

現代を生きる若者の中心となる世代なので、今はZ世代の消費行動や価値観などが社会に大きな影響を与えると言われています。

巷で言われている「Z世代の特徴」

Googleで「Z世代 特徴」と調べるとだいたい共通して出てくるZ世代の特徴はこんな感じ。

・スマホやSNSへのリテラシーが高い
・SDGsに関心がある
・自己実現への意欲が高い
・自分らしさを大切にする
・承認欲求が強い
・効率性を重視する傾向がある

などなど、インターネットが発達し、大量の情報を受け取りつづけている世代だからこその特徴が並んでいます。Z世代からすると、面と向かって言われると複雑な気持ちにはなりますが(笑)客観的に見ても概ね賛同できるとは思います。

Z世代の企画屋が考える「Z世代の特徴」とは

では、そんな一般的に認識されている特徴を踏まえて、ここからは僕自身がZ世代マーケティングをやっていて感じるZ世代の特徴を挙げてみます。
あくまで個人的な見解ですのでご容赦ください。

不幸せな人が多い

「不幸」と書くと語弊があるかもしれませんが、Z世代は人生になんとなく物足りなさを感じている人が多い印象があります。

その大きな原因のひとつが、おそらくSNS。スマホを開けば、いつも誰かの幸せそうな生活やインスタ映えな持ち物、思わず羨んでしまうような美男美女がタイムラインを埋め尽くすわけです。

そういった、SNSでバズりやすい画一化された幸せや成功の形を常に目の当たりにしているZ世代は、自分と人を比べる傾向が強く、結果的に現状の幸せを感じにくくなっているのではないかと考えています。

僕自身、スマホ中毒になってしまうことが多く、時には誰かを羨んでしまうこともあるので、意識的にスマホに触れない時間を作るようにしています

以前僕がデジタルデトックスカフェをオープンさせたとき、Z世代を中心に大きな反響が得られたのも、スマホに依存する一方で、スマホから離れなければならないと考える若者が多い現れなのかもしれません。

教育に課題があると感じている

これはZ世代以外の世代にも言えることですが、良くも悪くも目覚ましい速さで変化していく世の中を生き抜くために、教育システムに限界を感じている方が多いような気がします。

社会はほんの1〜2年、下手したら数ヶ月で大きく変化してしまう一方で、教育は数十年単位をかけてやっと変わるような仕組みになっています。

これでは、変化の激しい世の中についていけない。Z世代の多くはそんな危機感を覚えているように思います。(最近だとセカオワのHabitも1ヶ月でYouTubeが約3,500万回再生、TikTokでも話題ですね。)
https://youtu.be/8OZDgBmehbA

ネットが発達したおかげで社会は情報に溢れ、玉石混交といえども学びになる情報も増えてきました。

そのなかから正しい情報を見抜くという力はもちろん必要になりましたが、学校では教えてくれないことを学べる機会が増えたと思います。

すると、果たして学校での学びが本当に大切なのかと疑問に思ったり、日本の未来について考え直す若者も増えたわけです。

近年、オンラインスクールや学べる系のYouTubeチャンネルが非常に人気を集めているのには、そういった背景があるのだと思います。

学ぶ環境の多様化によって、若者たちは既存の教育という価値観から抜け出し、自己流の学習法や自己実現に向けた教育への関心を高めているのだと考えています。

単なる「Z世代」では、一括りにできない

注目を集めていることもあって、「Z世代」について、さまざまな視点から語られるコンテンツが増えてきましたが、僕自身はZ世代だからといってすべてを一括りにできるとは思っていません

人それぞれに個性や考え方があるのは当たり前。「Z世代だから○○だよね」と言われると、Z世代としては「まぁそうかもしれないけど、Z世代にもいろいろあるよ?」と言いたくなっちゃう時もあります(笑)。

僕が企画やマーケティングをする際は、「Z世代」というよりも、「目の前の人(Z世代)を幸せにできるかどうか」という視点で考えています。

「Z世代」という架空の存在について想いを馳せるよりも、リアルを知ることで、「理解できない!」から「なるほどな」と共感できるようになっていくと感じています。

今後もこのnoteでは、Z世代やZ世代マーケについて語っていくので、興味がある方は、ぜひフォローしてください。

(おわり)

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
他にもこんな記事を書いているので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです!

↓僕のプロフィール

今瀧健登
僕と私と株式会社 CEO。Z世代の企画屋。97年生まれのマーケター。
睡眠よりも仕事が好き。12歳までサンタさんを信じていたが、今は己を信じることにシフトチェンジする。
若者に向けた企画・マーケティング会社「僕と私と株式会社」代表。デジタルネイティブ世代(Z世代)へのSNSを中心とした戦略立案から、新規潜在的顧客獲得に向けたアプローチ設計を得意とし、”サウナ採用”や”KANGOL MEN’S NAIL”などの商品の企画/設計を行う。
趣味はアイデンティティの確立。ナンバーワンよりオンリーワン派。

↓僕が経営するZ世代の企画会社「僕と私と株式会社」についてはこちらから

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