今回の参議院選挙で感じたこと

昨日投開票が終わった参院選ですが、私は山本太郎氏率いるれいわ新選組に特に注目して見ていました。

消費税廃止、奨学金チャラ、大規模な財政出動といった既存の政党が掲げないような大胆かつクリエイティブな政策を掲げ、今までの与野党の政治の枠組み(政策マトリックス)を拡張することで、「政治、政策は一人一人の有権者のもの」というアタリマエのことを皆に思い出させる意味を持ったのではと思います。

また「一人一人を交換可能な部品のように扱う今の社会はおかしい」、「死にたくなるような社会から、生きていたくなるような社会へ」という、徹底的に弱者の目線に立つもの。その政策の実現可能性は、色々と意見があるところだと思いますが、それは国会で大いに議論したら良いと思います。

そして、テレビをはじめとした大手マスコミはそんな山本太郎氏率いるれいわ新選組を事前に一切報道しないにも関わらず、ネットやSNSを中心に支持者は伸び、寄付金も最終的には4億円まで到達しました。結党から3ヶ月しか経っていないにも関わらず、すごい勢いです。

選挙結果は、最終得票率で4%以上を獲得(政党要件は2%)、全国比例区で2議席獲得し、難病のALS患者の舩後靖彦氏と、重度障害者の木村英子氏を特定枠で国会に送り出しました。共生社会の実現に向けて、あらゆる立場にいる人々が政治的議論に参加する環境を整え、多様な立場から議論をしていくことでこそ世の中は良い方向へ動くと思いますので、大変画期的なことだと思います。

政策は、一部の人間が決めるものではなく、我々一人一人が、作りたい社会を目指してつくっていくものです。そしてこれは事業に通ずるものと思います。

我々は、これまで語られてきていないような「突拍子もない」政策や事業を見るにつけ、「実現可能性」や「落とし所」を常に意識して無意識に妥協点を見出そうとします。ですが、これまでの社会は「突拍子もない」ような理想を掲げる個々の理想家、発明家、事業家、政治家たちによってつくられてきたものであり、目指すべき理想や信条無くして社会の発展は無いと思います。

そんなことも考えながら、私自身は、自らの理想を信じ、事業を通じて社会を良くしていこうと改めて考えた、そんな参院選でした。




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