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ラテン・アメリカ旅行記 - 第9回 (映画・音楽)

今回も旅行記の続きですが、少し趣を変えて旅行中に見た・聞いた映画・音楽について書いていこうと思います。国別に書いていきます。映画については、いつも旅行するときはそうなのですが、その国を訪れる前の予習として見ることが多いです。音楽は、現地で散歩するときとかに現地感を強くするテイストとして聞いています。ということで、本記事はめちゃくちゃカジュアルに映画・音楽を紹介するものであり、重厚な批評は私の能力外ですのでご承知おき下さい。


Mexico

Roma 

2018年にNetflixで公開され、2019年のアカデミー賞複数部門にノミネート(Alfonso Cuarón監督が監督賞受賞)された作品。作品賞にもノミネートされましたが、ストリーミングメインの作品としては史上初だったことで話題を集めました。Mexicoの予習として見ることにしました。

Mexico CityのRoma地区に暮らす家族をめぐるドラマを描いたものです。ストーリー的にはあまり大きな出来事は起きませんが、それでも見ていて全く飽きないカメラワークが秀逸です。なお、Mexicoの友人は、本作品はMexico独特の階級社会を描いていてそれがメキシコ人には刺さるのだが、その辺はなかなか外国人には理解しづらいのでは、と言っていました。

メイキングもNetflixで見れます。面白かったです。監督は、シナリオ上重要になる事実も役者には一切伝えておらず、リアルな演技に徹底させる方針のようです。

なかなか感動したので、ロケ地までいきましたが、これは大したことなかったです。

No Country for Old Men

邦題はノーカントリー。2007年の作品。米国とMexicoの国境付近での麻薬取引をめぐる話なので、国境を見に行く予習として見ておきました。

老兵に居場所はない、っていうのがテーマのようなんですが、であれば、もうちょいSheriff (Tommy Lee Jones)に焦点を当てて欲しかったところです。普通にスリラーとして面白かったですけど。

Specter

2015年に公表されたDaniel Craig版007の第4作目。冒頭の舞台がMexico Cityなので見ました。旧市街のど真ん中です。何度かすでに見ているので、今回はMexico Cityのところだけ見ました。

Y tu mamá también

Romaの監督であるAlfonso Cuarónの出世作。2001年公開。今回の旅でVenezuelaを案内してくれた友人にラテン・アメリカの映画で一番のおすすめを聞いたところこの作品が出てきたので見ました。割と衝撃な結末でした。テーマは、Coming of Ageです。Alfonso Cuarónはいいと思います。

Nacho Libre

これもMexicoの予習用。と言っても、Jack Blackのコメディだし、全部英語なので、Mexico感はあんまりないと思いますが。スペイン語でやってほしいですね。

Colombia

Narcos

Netflixの大ヒットシリーズ。日本の友人に Colombiaに行く旨伝えると、この作品をお薦めされました。全3シリーズでまあまあ長いので、全部は見切れず、現時点でもまだシーズン2の途中くらいで止まっています。またColombiaに行くときがあれば、その機会に再開しようと思います。

なお、現地の意見はと言うと、Colombiaの人々はあまりこの作品の話をしたくないとも聞きました。そもそも米国の視点で当時の話を解釈したものであり、Colombiaが好意的に描かれているわけではないことや、麻薬戦争はそんなに昔の話ではなくかつあまりにも多くの人々が巻き込まれたことから、身近な家族・友人を戦争の中で亡くしている例も珍しくないことによるようです。

なお、麻薬関連で言うと、ColombiaではなくEcuadorですが、同国滞在中に、麻薬カルテルの親玉が脱獄するという事態に遭遇するという、Narcos顔負けな展開もありました。そのときのことは別記事に書いています。

Luis Enrique

Salsaのシンガーです。Colombiaは関係なく、むしろ彼はNicaraguaの人のようですが、Cartagena, Colombiaのビーチで寝転がってるときに彼の代表曲("Yo No Sé Mañana")と出会いましたので、ここで紹介しておきます。その後は旅行中ずっと聞いていました。

Venezuela

The Liberator

南米をスペインから解放した男Simón Bolívarの伝記映画です。この地域を旅行する以上、彼の名前を避けては通れないので、予習しておきました。全体的に退屈で映画としての出来はあまり良くないですが、彼の人生を知るにはまあまあ役に立ったと思います。なお、彼のことはRevolutionalistではなく、Liberatorと呼ぶのが味噌のようです

Up

2009年のディズニー映画。邦題は、「カールじいさんの空飛ぶ家」。Angel Fallをモデルにした滝が出てくるという話を、Angel Fallに向かう途中で同行者から教えてもらったので見てみました。昔見たことあったのですが、そのときは気づかなかったですね。ちょっと出てくるくらいかと思ったら、まさにAngel Fall(と思しき滝)に行くという話でした。冒険するのっていいよねえと思わされる素敵な作品。

Point Break

こちらも、Angel Fallが出てくるので。最後の方で確かに出てきます。ただ、滝を登る途中で滑落してそのまま川に流されるというシーンがあるのですが、実際に生の滝を見て滝壺で泳いだ者の感想としては、構造上あり得なさそうです。

Peru

The Motorcycle Diaries

若き日の Ernesto "Che" Guevaraが、友人と2人でバイク旅行した話。1951年にArgentineを出発しますが、その後、Chile, Peruへと北上していきます。Guevaraの思想を形成する上で重要な旅だったようです。映画の感想としては、おそらく史実に基づいているのかもしれませんが、一般にロードムービーに期待されるような盛り上がりも特になく、退屈な印象でした。最後に、旅で会った人たち(を演じている俳優たち?)の顔がアップされるのですが、なんか説教くさかったです。

Brazil

City of God

Rioを舞台にしたアクション・クライム・ムービー。実話見たいです。残念ながら、今回の滞在中は、ファベーラの方は観光しなかったですが。

João Gilberto

Stan Getzとのコラボしたイパネマの娘("The Girl from Ipanema")が有名。Brazil滞在中はずっと聞いてました。

まとめ

簡単な紹介ではありますが、ラテン・アメリカ旅行の準備や、現地での気分を盛り上げるフレイバーとして、参考になりましたら幸いです。

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