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言の葉

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温故知新(故きを温ねて新しきを知る)という言葉は、 故きを温ねて新しきを知れば以って人の師となるべし。 現代は、すさまじい速さで技術革新が起き、時代のスピードが速いと言えるが、…
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2020年3月の記事一覧

石に立つ矢

必死になってやれば、いかなることも不可能ではない。 このたとえは、中国人の好むもので、い…

邯鄲の歩み

自分の本文を忘れて、やたらに人のまねばかりしていると、中途半端で何も身につかなくなること…

管鮑の交わり

利害を超えて良く理解し合い、相互に助け合う親友のこと。 ここでは、管仲と鮑叔という二人の…

木に縁って魚を求む

木に登って魚をとろうとしても、目的と違った手段をとっているのだから、可能性がない、という…

牛耳(ぎゅうじ)を執る

主導権をとって、同盟や団体の行動を導くこと。 原文と、現在使われている用法とが、変わって…

漁夫の利

二者が互いに利害を争っている間に、第三者が苦労しないで利益を横取りすること。 中国の戦国…

月下氷人(げっかひょうじん)

男女の間を縁を結ぶ人。結婚の時の仲人役。 まず「月下老」であるが、次のような故事による。 「唐の韋固(いこ)という人が、宋城というところに旅をしたところ、月の光で読書をしている老人に出会った。この老人は赤い縄の入った袋を持っていて、韋固はなんのための縄かと聞いてみた。 すると老人は、「夫婦となる人の足をつなぐもので、敵でも他国のものでも、この縄を結び合えば、その契りは不変である」と答えたという。 一方、「氷上人」の方は、晋の時代の故事が出典である。 「昔、索紞という

四面楚歌

周囲に敵や反対者ばかり多くなって、見方や助けがなくなったことのたとえ。 漢の劉邦が、垓下…

推敲(すいこう)

文章や詩などをつくるときに何回も練り直すこと。 昔、詩人の賈島という人物が、都に登用試験…

人の己を知らざるを憂えず、己れ人を知らざるを憂う

人が自分のことを知ってくれないということは、それはどうでもよい。むしろ自分が他人の優れた…

民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず

民を治めていく人は、民が信頼し、尊敬するようになってついてくるようにならなければならない…

吾れ日に我が身を三省す

自分は、日々に何度も自分の身を反省する。三は、数を表すのではなく、「たびたび」の意味であ…

巧言令色鮮し仁(ゴマすり要注意)

口先ばかりうまくて、相手によく思われようとこびへつらうようないかにも中身のうすい人物がい…

過ぎたるは猶及ばざるが如し

「やりすぎると、やり足らない、とでは同じである」 現代のように技術革新がすすみ、物ごとの便宜性が高まり、また消費者にとって商品があふれる時代では、この言葉はますます、重みを加えてくる。 財産はあればあるほどよく、富もなるべく多くを望むのが人の性というものである。しかし、万事不足ぎみの生活の中で「足るを知る」 つまり自分の限界の内の幸福感を味わうことができる人生こそ豊かな人生ともいうことができる。 ビジネスの世界でも、やや不足ぎみと見えても、ほどほどのところで、無理のな