見出し画像

3Dプリンターの「難しさ」と「楽しさ」

noteで書き溜めようと思っていたジャンルの1つ、3Dプリンターについて。
私の3Dプリンター歴は2017年から。2021年現在、2台目を使っています。

私自身も参考にしている3Dプリンターの情報サイトはたくさんある中で、なぜ私が記事を書こうと思ったか?
それは、やはり2021年現在でも、間違い無く万人向けでは無いからです。
少なくとも、紙を印刷するプリンターと同じノリで買うと大変な後悔をします。
実際、SNS, Social mediaを眺めていると3Dプリンター人口は着実に増えているものの、下記のような方も着実に増えている印象です。

✓ 機種選びが良くわからず買ってみたけど、まともな物が印刷できなかった
✓ 思っていたほどキレイに印刷できなかった
✓ 3Dモデリングのコツがわからない
フィラメントを変えたら印刷できなくなった
何を作って良いかわからなくて、放置気味

そこで、このマガジンでは下記のようなものを共有し、3Dプリンターの難しさと楽しさを少しでもわかって頂けると嬉しいと思います。


■ このマガジンで書こうと思っていること

「3Dプリンターでこんなメリットがあった」
「こんなトラブルがあった」
「フィラメント毎の印刷パラメータを紹介、フィラメントの選び方」
「印刷を見据えた、3Dモデリングのコツ」


■ 3Dプリンターの「難しさ」

画像2

3Dプリンターはなぜ難しいのか?
それは一言で言うと「パラメータが多いから」です。

紙のプリンターで仕上がりの綺麗さに影響するパラメータ例を挙げてみます(字の大きさ等は含みません)。
✓ 紙の配置ズレ
✓ インク・紙の質
✓ 印刷設定(色・濃さの調整)

上記以外も影響が無いとは言いませんが、プリンター内部の調整などは自動で行ってくれるプリンターが一般的だと思います。

次に、3Dプリンターで仕上がりの綺麗さに影響するパラメータ例を挙げてみます。
FDM方式の物を想定しています。
✓ 周囲の温度・湿度
✓ 3Dプリンターの設置状態(水平精度、密閉度)
✓ フィラメントの質・設置状態
✓ プリントノズルの質・設置状態
✓ ヒートベッドの質・設置状態
✓ プリントノズルとヒートベッドのクリアランス管理
✓ 3Dモデルの質
✓ 印刷温度等の設定(パラメータ数は10個程度)
✓ スライサーソフトの設定(ソフトによるが、重要なパラメータ数は20~50個程度)

1つずつ細かく説明すると何文字あっても足りないので、紙のプリンターとの違いを俯瞰的に眺めてみると、紙のプリンターでは自動でやってくれていたプリンター機構部分の調整項目が3Dプリンターでは一通り「影響する」となっていますね。
これはつまり、3Dプリンターはまだ自動調整機構が成熟しきっていないことを示します。一部製品ではボタンを押すだけで印刷できます!のようなキャッチコピーがありますが、2021年現在、紙のプリンターのようにほとんどが自動調整で安定稼働する3Dプリンターは存在しません
エアコンの自動お掃除機能が出たばかりの頃を想像してもらえば話は近いと思います。

以上のことから、同じトラブルや印刷設定であっても、全てのパラメータが同じということはほぼ無く、有名な記事で紹介してあった印刷設定を行ってもうまくいかない、ということは非常に良くあります。
そのため、1つでも試行錯誤した記事が多ければ誰かの助けになるかな、という思いで記事を残していこうと思っています。


■ 3Dプリンターの「楽しさ」

画像3

難しいという脅しの内容ばかり書くのは本意ではなく、楽しさを知ってもらいたいと思っています。
3Dプリンターの楽しさは何と言っても「自分の今までの趣味に夢を与える」ことだと思っています。

どういうことか、少し説明します。
趣味というのは一般的には世の中に売っているモノ・サービスを買ってきて、それを使って楽しむということになると思います。
スポーツやペットなどを想像して頂ければわかるかと思います。
プラモデルであっても、DIYであっても、基本的には売っている素材をベースに何を作るか考えると思います。

3Dプリンターはこれらの趣味で、「こういう商品があれば良かったのに」というカユイ部分を自分で実現することが可能になります。
自分のロードバイクにカスタマイズした便利パーツを作ってみたり。
世の中に売っていないフィギュアを作ってみたり。
自分が持っている道具をバッチリ壁掛けできるフックを作ってみたり。

カユイ部分が実現できた時、その趣味がいかに与えられて(売られて)いた条件で楽しんでいたかを実感することになります。
その後、アイデアが無限に浮かんできます(笑)
ここまで行けば、例えちょっと設定が難しいと感じても、自然と立派な3Dプリンター使いになっていくと思います。


■ まとめ

画像1

2021年現在、3Dプリンターはやっぱり少し難しいです。
3Dプリンターそのものを楽しむのではなく、3Dプリンターを使って自分の生活を豊かにするという気持ちでやってみると、難しい部分は乗り越えやすくなるのではないかと思います。

なので、まずは、自分の生活のどんなことに3Dプリンターを使ってみるか、少し想像してから製品を選ぶと良いかもしれません。
造形サイズや造形方式の違いによって特徴が違いますので、使ってみたいことを実践している人をSNSで見つけて聞いてみる、というのも有効な手段だと思います。

是非、楽しいクリエイティブライフを!


最後まで読んで頂きありがとうございます m(_ _)m
おわり。

いつも読んで頂きありがとうございます🥰 サポートは記事のやる気に直結します!主にマガジンに設定しているテーマを強化していきますので、応援よろしくお願いします🦌