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3Dプリンターは材料革命を起こす可能性がある話

先日、こんなツイートを見ました。

ここから思った妄想を記事にまとめてみます。


今までの金属や樹脂の成型手段

お店で金属や樹脂の小物入れケースや金属のポールなどが売られていますよね。電気製品の中にも色々な金属や樹脂のパーツが入っています。

今まで、そういった商品に使われている金属や樹脂の成型手段は金型が一般的でした(板や棒形状などの単純な形状は除く)。金属製の型を用意して、そこに溶かした材料を流して冷やすことで作成しています。

そのため、成型材料には溶かして流し込むための「組成の流動性・均一性・安定性」としての物性が求められたのです。これが理由で、長期的に分子構造が安定している材料組成でなければ塊を成型することが難しかったといえます。蒸着や圧着によってできる形状もありましたが、自由な形状となると金型が多かったです。

3Dプリンターが乗り越えられる壁

3Dプリンターで自由な形状を作成するメリットとして金型が不要ですぐに作れるという利点は良く知られています。

今回の話では、上記利点に加えて、溶かして流し込むための「組成の流動性・均一性・安定性」が不要というメリットがあるのではないか?ということです。3Dプリンターはフィラメントという細い糸状の物を先端で溶かして積層していくので、成型する全体の形状の中で物質が混ざり合うことはありません。

フィラメントを作る工程を考えると、前半で書いた「板や棒形状などの単純な形状は除く」というのがポイントで、金型ではない方法で作ることができるため、フィラメント材料に求められる物性要件は金型で作るものとは大きく異なります。要するに、今まで板や棒しか作れなかったような特殊な材質で、どんな形状でもできるようになるということです。夢が広がりそうじゃありませんか!?

色々な材料が続々と開発されている

ちょっと調べただけで、ここ数年で3Dプリンター用に色々な材料が開発されていました。

今後の予想とまとめ

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今回は3Dプリンター用の材料について書いてみました。

3Dプリンターで特殊材料のパーツを作るのは金型と比べると量産コストで劣るため、恐らく最初に普及するのは産業用パーツ(電気製品内部の、要求機能レベルが高くコストも高いパーツ)ではないかと思います。

近い将来、ニュースで「3Dプリンターで製作された〇〇パーツによって性能がアップした△△製品!」みたいなものを目にする日が来るかもしれません。

最後まで読んで頂いてありがとうございましたm(_ _)m
おわり。

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