<土曜日のうた>

「明日は早く起きよう。」
金曜日の夜にそう誓い、起きればすでに午後。
僕の午前中どこ行った。
平日の疲れの蓄積は大きく
まずは体力回復をしようと、布団の中でもそもそしながら考える。


「あのアニメ見たいな。」
仕事で擦り切れた心に優しくしなくちゃ。
サブスクをたどりながら
好きなアニメの最新話を見て、ほっこりするのが僕の儀式。
嗚呼、作品のキャラクターたちは、とっても生き生きしている。
人がつくったアニメから元気をもらうのが僕のルーティーン。
社会人には優しい世界が必要だよ。
頭の中にぐるぐるしている思考をつかまえて、ノートに手書きでつづる。
よく眠ると、夜には考えてもいなかったアイデアが
起きたときに僕の中に見つかったりする。
それが消えないうちにノートに書くのだ。
そして、書いているうちに、思考は僕の身体の中から、どんどん外に出て、ノートにその形跡を残す。


「おなか空いたなあ。」
本当は外のカフェでおしゃれにごはんを食べたい休日だけれど
夜にコンビニで買いすぎて残ったごはんを食べるのも、まずまず幸せを感じる。
たまに気が向いたときはお手製の浅漬けも用意したりする。
一呼吸置いたら
床に落ちている服を片づけて、洗濯をして、床掃除もして、
多めに置いているゴミ箱の中身をゴミ袋にうつす。
窓を開ける。外の空気が部屋の中に入ってくる。
もう春風の季節だ。
そろそろ外に出ようかな、でも日が沈んできたから、それは明日にしようかな、また外に出ないで終わるな。


そうやって過ぎていく、僕の最近の土曜日。

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