「スマホで作る 岩手の魅力CM」ワークショップを開催しました(実施レポート)
昨年11月末から始めた「岩手の中高生の皆さんと一緒につくる体験学習プロジェクト SEARCHLIGHT PROJECT」。先月、全3回に渡るワークショップ「スマホで作る岩手の魅力CM」を盛岡のBeBA TERRACEで開催しました。ワークショップの様子を、当日の写真と参加してくれた皆さんの声を中心にお届けします。
今回のワークショップに参加してくれた、おともさん、こうたさん、本当にありがとうございました。また、動画制作のプロとして、準備から運営・進行までご協力いただいた、かいさん(渡辺炎如さん / 有限会社哲学堂(岩手県滝沢市) 専務取締役 / 映像デザイナー)、がくさん(高橋岳さん / 同社社員)に心より感謝申し上げます。
一緒に動画制作したことが楽しかった。
ワークショップの全体構成と狙い
・日程:2023年1月14日(土)14:00-17:00(3時間)
1月21日(土)15:00-17:00(2時間)
1月28日(土)15:00-17:00(2時間)
・場所:盛岡市中央公園 BeBA TERRACE まなび棟
・テーマ選定の背景と狙い:
昨今、インターネットやSNS上で動画情報コンテンツが溢れており、その数も日に日に増えています。また、ほんの一部ではありますが、大学の総合型選抜試験や企業の採用試験でも「自己PR動画」の提出が求められるケースも出てきています。個人でも企業でも「動画」を活用した情報発信が、今後より大切になってくることは、最近よく耳にする話題かも知れません。このような背景を踏まえ、今回は、地元「岩手」の魅力を題材にしながら、動画の「作り手」を体験することで、動画制作と発信において必要な視点やスキルを身につけて欲しいと考え、ワークショップを設計しました。
また、SEARCHLIGHT PROJECTのワークショップでは、単なる「体験会」に終始することのないように、以下3点を大事に運営するよう心掛けています。
(運営上、大事にしていること)
・参加いただく皆さんの心理的安全性を高め、参加しやすいと思ってもらえる場を創ること。
・答えのない問いに対するプロセスの伴走 / 参加いただく一人一人が自ら決めたり、判断するための適切なサポートをすること(スタッフは、参加いただく皆さんのアイデア出しや合意形成を側面サポートしながら、誘導はしない)。
・振り返りの時間を確保し、参加いただく一人一人の気づきや気持ちをシェアしながら対話を重ねること。
CMを制作する上で、何が大切か知ろう(DAY1)
ワークショップは、映像デザイナーのかいさんによる「CM制作のレクチャー」からスタート。CM制作の裏話も交えてもらいながら、どんなステップで何を考えていくといいのか、ワークの流れとポイントを教えていただきました。
南部鉄器の魅力を探る(DAY1)
ワークショップ全3日間を通して、タヤマスタジオ株式会社の田山貴紘さんから南部鉄瓶をお貸しいただきました。田山さんには、後日オンラインで、参加してくれた皆さんからの質問にもご対応いただいております。お忙しいところ、本当にありがとうございました。
なお、ワークの進行に関しては、想定していたよりも、ターゲットの潜在欲求を考えて、CMで伝えたいメッセージを決めるまでの工程に時間を要しました。この点は、参加してくれた皆さんも考えることが大変で、どうやってメッセージに辿り着くのかイメージできずにモヤモヤ感を抱かせてしまったと思っています。今回の課題として受け止め、個人で考えるためのヒントの提供や時間の確保など、次回以降のブラッシュアップにつなげていきます。
撮影がやっぱり面白い(DAY2)
DAY1とDAY2の間、オンラインでのミーティングも重ね、「慌ただしい日々を過ごす高校生/大学生が、不便を楽しむ(南部鉄瓶でお茶を淹れる)ことで、ひとときの心の豊かさ・気持ちの満足度を感じてもらいたい」ことをコンセプトとして決定しました。DAY2では、前半にラフなシナリオ構成を考え、後半はいよいよ撮影現場に。
30秒にまとまるのって想像以上に難しい(DAY3)
自分なりの気づきや学びを、書いて、発表して、シェアする振り返り(DAY3)
冒頭でご紹介したコメント以外にも、「普段のCMや動画を見る上でも、セリフや画面の構図など、いかにメッセージをわかりやすく伝える工夫をしているかに目が行くようになった」と気づきをシェアしてくれました。ワークショップ参加前後で、このような見方の変化が起きたことは、主催者としては心の中でガッツポーズをするくらい嬉しいことで、実施できてよかったと思えた瞬間でした。
これからも中高生の「学びのサードプレイス」を創っていきます
昨年11月から始めたトライアルイベントを通して、今後の活動を展開していく上での多くの課題を認識できました。一方で、この活動を応援してくださる方々に出会えたことは、僕にとってとても嬉しい出来事でした。
これからも、岩手県の中高生の皆さんが、地域の面白い大人と出会い、楽しく体験しながら、自分の「好きなこと」や「得意なこと」を探っていくサードプレイスを創っていきたいと考えています。一歩一歩小さく前進できればと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
Special thanks to
渡辺炎如さん / 有限会社哲学堂 専務取締役
高橋岳さん / 有限会社哲学堂
田山貴紘さん / タヤマスタジオ株式会社 代表取締役
髙橋昌宏さん / フォトスタジオルーフ カメラマン
佐藤侑子さん / 株式会社グーグスダーダ ディレクター(BeBA TERRACE 運営管理)
※写真の無断転用はお控えください。
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