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2019/7/20 大阪駅周辺、梅田周辺 写真


また一つ自分のことが分かったような気がした。

3年ぶりに女友達と食事をすることになった。もうしばらく連絡をとっていなかったのだが、急に「彼氏と別れて寂しい....話を聞いてほしい」と。

恋愛ドラマみたい。と思い、興味津々でLINEをかえす。もちろん二つ返事で。

彼女とは、高校の友人を通して知り合った。恋愛対象としてどうですか?というていで知り合ったのだが、恋人関係になることはなかった。

彼女はぼくに対して興味をもってくれたのだが、ぼくの熱があがることはなかった。

理由はシンプルで、会話が弾まない。というか弾んだことがない。これは致命的だと思う。正直友人関係すらあやうい。

なのでぼくが彼女からのLINEに返信をしなくなったことがきっかけで、疎遠になってしまった。これが約2年前。

共通の友人の結婚式で一緒になったこともあったのだが、その時も会話をすることはなかった。それくらいどっちでもいい存在になっていた。

2年ぶりに会うのでどんな感じになるのだろう...とちょっと楽しみにしていた。

で、食事をしてきたのだが、やっぱり会話が弾むことはなかった。ちょっと喋って沈黙、またちょっと喋って沈黙といった感じ。

彼女の真上、ぼくが目線を少し上げたところにテレビがあったので、沈黙するたびにテレビに目をやった。

最初の方は失恋話を彼女が切り出したので、それなりに会話が進むことはあったものの、それも多分20分くらいだったと思う。

それ以降は、もしアラジンが現れて、好きな願い事が3つ叶うとしたらどうする?というようなやりとりをした。

ぼくは、10億円ほしい、睡眠時間が3時間で十分な身体になりたいといい、彼女は有名女優になりたい、大きな家に住みたい、友達が欲しいみたいなことを話した。

最後の友達が欲しい、が彼女のもっとも欲しいもののような気がした。

沈黙のたびにぼくは考えた。なんでこんなにも会話が弾まないんだろう。合わないんだろう、と。

2時間くらい経過したとき、彼女がポロっと話したひとことにその答えがあるような気がした。

アラジンの流れから、彼女の友達が欲しいという話題がけっこう長く続いた。

ぼくは基本一人で過ごすことが多い。ひとり遊びもそれなりに得意だから、ひとに会わなくても全然平気。地元の友達とは年に1回くらいしか会わないけど、関係は続いている。みたいなことを話した。

一方彼女はとにかくひとに会いたいらしい。ひとりでいるとどんどんネガティブ思考になる。逆に誰かといるとエネルギーがもらえる。他人のアドバイスがきっかけでめちゃくちゃ元気になる。と話した。

誰かといるとエネルギーがもらえる。

ここにすべての答えが詰まっていると思った。

ぼくは多分、エネルギーを吸い取るタイプの人間が苦手だ。こういうタイプのひとは誰かと一緒にいることで、養分を吸い取りながらどんどん元気になっていく。

しかし、逆に一緒にいるひとはエネルギーを吸い取られるので、疲れてしまう。だから無意識的に自分が積極的に会話をしようとしないのかなと。

初対面のひとでも2時間くらいはノンストップでいろいろと話をすることができるのだけれど、彼女とはどうもうまくいかないのは、多分このせい。

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