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【広がる国際貿易の和🌏】EUが撤廃した日本産食品の規制🌽 English News🎊 2023/07/18

今回の英語ニュース📢

EU Announces Removal of Restrictions on Food Imports from Japan

The European Union said Thursday that it will scrap import restrictions on Japanese food products introduced in response to the 2011 meltdowns at Tokyo Electric Power Company Holdings Inc.'s Fukushima No. 1 nuclear power plant.

At present, the EU requires certificates of radiation inspections for some food products from 10 Japanese prefectures, including Fukushima, where the power plant is located. This measure will be lifted as early as August.

The EU timed the announcement to coincide with Japanese Prime Minister Fumio Kishida's visit to Brussels to hold talks with EU leaders.

If Norway, Switzerland and others that have implemented similar measures follow suit, China, Macau, Hong Kong, South Korea, Taiwan and Russia will be among the few remaining countries and regions still maintaining import restrictions on Japanese food products.

Meanwhile, Hong Kong on Wednesday said that it will ban imports of fishery products from 10 Japanese prefectures including Fukushima if treated wastewater from the Fukushima plant is released into the ocean.

https://sp.m.jiji.com/english/show/27346
2023/07/17 10:06

英語トピックス👍

European Union   ヨーロッパ連合

scrap  ~を撤廃する

import restrictions   輸入制限

in response to  ~に対して

nuclear power plant 原子力発電所

certificates  証明書

radiation inspections  放射線検査

coincide with  ~と同時に

implement   実行する

few remaining  わずかに残っている

still maintaining   以前として維持している

ban  ~を禁止する

be released into ~に公開される

この記事に対するコメント💚

政府は13日、欧州連合(EU)が東京電力福島第1原発事故後に導入した日本産食品の輸入規制を撤廃することを決めたと発表したことについて取り上げることにしました

8月にも福島など10県の食品に義務付けている放射性物質の検査証明書を不要にすると英文に書かれていますね📝

東日本大震災ならびに原子力発電所の事故による放射能汚染に対する風評被害の払拭に向けて前進したと考えられますが
近隣国・地域には原発処理水の海洋放出に対する反発が根強く、残る規制の全廃はなお見通せないのが現状です

EUと同様の規制を敷いたノルウェーやスイスなども追随すれば、日本産食品の輸入規制を残すのは、中国とマカオ、香港、韓国、台湾、ロシアなどとなるそうです
このような知識を少しでも心得ておくことが、ビジネス上においても大切になるのかもしれませんね🌟

経済理論解説:輸入関税政策の効果

これから説明にあたって使用する記号は
以下の通りとなります📝

$$
p:  Domestic  Market   Price\\
p^*: World  Market  Price\\
τ×100%: ad  valorem  tax  rate\\
t: specific   tax   per  unit\\
u: Utility   Level\\
\\   \\
x: Consumption  vector\\
y: Production  vector \\
z: Import  vector\\
\\   \\
D(p)≡Demand  function\\
S(p)≡Supply  function\\
E(p,u) ≡ Expenditure  Function\\
Y(p)  ≡ GDI  Function
$$

従価税と従量税について表記
ならびに概念は以下の通りです

$$
Ad  valorem  taxation  method\\
p = (1 + τ) p^*\\
\\
Volume  tax  method\\
p = p^* + t \\
\\  \\
(1+τ){p_i}^* \\={p_i}^* + τ{p_i}^*\\= {p_i}^* + t \\where, P^w  is  given.
$$

また余剰の概念を以下の表記とします📝
余剰の定義などについては、初級経済学の教科書などをご参照くださいね

$$
CS: Consumer  Surplus\\
PS: Producer  Surplus\\
GS: Government  Revenue  from  Tariff\\
TS: Total  Surplus  in  the  economy \\         \\   \\
p_i : Domestic  Price\\
p_i^*: World  Price \\
τ_% : Import   Tariff  \\
Goods_i     i =1,2\\
\\  \\
p_1 = (1+τ_%) p_1^*\\
p_2= {p_2}^*
\\      \\
After  the   Tariff_%   adopted \\
Relative  Price: P≡\\p_1/p_2= [(1+τ_%)p_1^*/p_2^*]\\
=(1+τ_%) P^*\\
\\   \\
τ_%>0  ⇒  P>P^*
$$

輸入関税下おける貿易から得られる利益

以下では、輸入関税が賦課された制限貿易状態における一国の経済厚生の変化について確認します
まずは、一般化された貿易利益命題をお復習いしましょう

輸入関税が賦課された制限貿易状態における一国の経済厚生は閉鎖経済均衡におけるも高い、というインプリケーションがありましたね

閉鎖経済均衡における価格(p)消費(x)生産(y)の各ベクトルと効用水準(u)をそれぞれバー(上線:−)をつけた値とします

また、制限貿易状態における世界価格(p*)、従量関税率(t)、国内価格(p=p*+t)、消費(x*)、生産(y*)の各ベクトルと効用水準(u*)をそれぞれスター(*)をつけて表記することにしましょう


輸出関税下における貿易利益の一般的定式化

輸入IM(xi-yi) > 0に対して、課税ti>0、輸出EX(xi-yi)<0 に対して、無税ti=0なので、関税収入はプラスの値となります
下記に示す定式化による証明は「財の数」や「図解」を用いることなくベクトルの概念で説明できる一般的な証明に該当しますので、ぜひ覚えてくださいね✨
一般化された貿易命題を示すには、右辺が正であることを示せば良いのです👍

$$
E(p,u^*) = Y(p)+t (x^* - y^*) \\   \\
E(p,u^*) - E(p,\bar{u}) \\=Y(p)+t(x^*-y^*) -E(p,\bar{u})\\ \\Y(p)-p\bar{y}+p\bar{x}-E(p,\bar{u})+t(x^*-y^*)>0  \\   \\Tariff  Revenue : t(x^*-y^*)>0\\
$$

この証明を直観的に説明すると
輸入関税賦課による制限貿易状態において
国内価格(p)のもとで効用水準(u*)を得るために必要な最低支出額は
制限貿易状態における国内価格(p)で計った
実際の総支出額(GDP関数の制限貿易状態に
おける国内価格pにおける値(=国内価格pで
計った実際の総生産額)+関税収入と同等になります📝

GDI関数の定義や最小支出関数の定義
ならびに正の関税収入の存在によりこれらが
0よりも大きくなることは示されたのです

輸入関税による貿易縮小効果

以下で取り上げる説明は、今回のニュースの内容とは逆の議論になることにご留意くださいね
ただ、関税があるケースを想定すれば
輸入関税が無くなったときの恩恵を読み取れるはずです

関税賦課によって貿易三角形は一様に縮小することが知られています

よって、輸入量も輸出量も減少することになります💦

輸入関税の存在のよる貿易縮小効果

自由貿易状態においては、この国内で
消費点 x*と生産点 y*のギャップに相当する貿易取引が実施されていました
この時の貿易三角形はピンク色の三角形になります

このピンク色の三角形の底辺の長さは
輸入の規模(x1-y1)を表します

また垂直辺の長さは
輸出の規模(y2-x1)を表現しています

そして、右端の頂点の角度は、対峙するときの国際相対価格であることになります

関税導入後の変化は、以下の通りです📝
生産点はx、消費点はyへと変化します
このときの貿易三角形は水色で表現された形となります

これは、ピンク色の貿易三角形と相似でありますが…
図解のようにサイズは縮小しています😭

したがって、輸入関税の導入によって
輸入が縮小するだけではなく、輸出も減少していること
がわかりますね💦

これは、総じて貿易取引を一様に縮小させていることが自明ですね

ここで、お伝えしたいポイントは
いずれにしても輸入関税の導入は
国内の異なる経済主体の間に多かれ少なかれ、何らかの利害対立を生じさせることになるのです🔥
裏を返せば、関税の撤廃は
貿易交渉を取り上げる両国にとって
非常に有意義なものとなるので💖

ただし、少し発展的な内容となりますが
輸入関税導入による輸出産業の圧迫効果や
今回の投稿で説明した貿易縮小効果で示した
輸出抑制効果は、部分均衡分析だけでは示す
ことが不可能な重要な効果となります📝

また、関税政策に限らず
諸経済政策の効果を正しく評価するためには、一般均衡分析における間接的&副次的な影響を考慮する必要があるということをぜひご理解いただきたいなと思います💗

輸入関税による経済厚生の変化

最後に、一国経済における厚生変化を確認して終わりとしましょう

自由貿易状態における無差別曲線u*上で関税導入後の国内価格と同じ限界代替率をもつ(予算線の傾きが同じ)点を探していきます
図解における最も右側の赤線になっています

図解においては、xʼ点となっています

xʼ点を通る関税導入後の相対価格に対応する所得消費線を図示し、それと世界価格で評価した関税導入後の総生産額を表す直線との交点を求めることにしましょう
これは、上図においては、x点となります

このx点が関税導入後の実際の消費点となるのです👏🏻

図解から関税の付加されたことで相対的に
割高となった第1財の消費量が減少して
その分第2財の消費量が増加するという
消費者の相対価格に対する消費財における
代替行動が取られていることがわかります📝

全体を俯瞰すると、x 点を通る無差別曲線が
関税導入後の経済厚生に対応しています

この結果、今までの議論でも示したように
経済厚生は悪化していることになるのです

本日の解説は以上としますが
いかがだったでしょうか?

輸入関税撤廃の議論は、グローバル経済にとってプラスなように思えます

このメカニズムをしっかり理解した上で、ニュースを読めるようになれば、きっとインプットの質も高めることができるはずです💖

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