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【最新版!国際収支統計】経常収支黒字幅の拡大とその要因分析🚗:日経新聞解説✨ 2023/08/09
日本経済新聞の記事で
注目したい内容がありましたので
記事にしたいと思います💖
長いですが、目次をご活用いただきまして
どうぞ最後までご覧ください!
経常黒字、上期11%増 資源高一服、車輸出が好調
財務省が8日発表した2023年1~6月の国際収支統計(速報)によると海外とのモノやサービスなどの取引状況を示す経常収支の黒字額は前年同期比11.1%増の8兆132億円となった。
半導体不足の緩和を背景に自動車などの輸出が増えた。貿易収支の改善が経常黒字を下支えした。
(関連表3面に)
経常収支は輸出から輸入を差し引く貿易収支や、外国との投資のやり取りを示す第1次所得収支、旅行収支を含むサービス収支などで構成する。
経常収支の黒字幅が拡大したのは、自動車などの輸出が伸びたことに加えて、原油といった資源価格の高騰が落ち着いてきたことがある。
上期の貿易収支は5兆1788億円の赤字だった。赤字幅は8.3%縮小した。22年上期は5兆6506億円の赤字だった。
輸出額は2%増の47兆4043億円となった。半導体などの部材不足の改善で自動車や建設・鉱山用機械の輸出が好調だった。
輸入額は0.9%増の52兆5831億円だった。前年の同じ時期より円安は進んでいるが、原油価格も下落した。輸出額の伸びが輸入額の伸びを上回った。
為替相場は23年上期は平均で1ドル=134円92銭と、22年上期の123円13銭に比べて円安になった。
原油価格は1バレルあたり85ドル程度と、前年同期より13%安くなっている。円ベースでは1キロリットルあたり7万2128円と4.4%下がった。
海外からの利子や配当の収入を示す第1次所得収支は、5.4%増の17兆5286億円の黒字となった。
証券投資収益の黒字幅が5兆7277億円と、21%増えた。米国などでの金利上昇や円安の影響を受けた。
サービス収支は2兆1220億円の赤字だった。赤字幅は17%縮小した。インバウンド(訪日外国人)が増えており、旅行収支の黒字額は1兆6161億円と約13倍になった。23年上期の訪日客数は1071万人で、コロナ前の19年同期の約6割の規模に戻っている。
同日発表した6月の経常収支は1兆5088億円の黒字となった。黒字は5カ月連続で、黒字額は前年同月の約3倍だった。
貿易収支は3287億円の黒字だった。黒字になったのは20カ月ぶりだ。原油価格の下落を受けて輸入額は8兆3016億円と14.3%縮小した。原油価格は円ベースで1キロリットルあたり7万1831円と前年同月比で25%下がっている。
輸出額は8兆6302億円と0.5%伸びた。自動車などの輸出が増えた。
記事に対するコメント📝
まずは、国際収支状況(国際収支統計)について理解を深めましょう
国際収支統計とは、一定の期間における居住者と非居住者の間で行われたあらゆる対外経済取引(財貨、サービス、証券等の各種経済金融取引、それらに伴って生じる決済資金の流れ等)を体系的に記録した統計になります📝
また、財務省による貿易統計も確認しておくことにしましょう
また、円安トレンドという中で、日経新聞が公表している為替レートの動向も確認しておくことにします📝
今回の経済学的コメントですが、こちらの関連記事をご覧いただきたく存じます👍
経常収支(Current Account)について解説しています
一般的なインプリケーションになりますが
「経常収支が黒字の国は通貨高になりやすく、赤字の国は通貨安になりやすい」という国際経済学のスタンダードな見解があります
その理由は、経常収支が対外純債権の変化に結びつき、その国のリスクプレミアムを変化させるためであるとされていますね📝
長期的には、経常収支がバランス化するような通貨価値の変化が起きると考えられています
ただし、経常収支の変化がすぐに為替レートに反映されることは少ないです
また、どの程度の期間で経常収支が為替レートに影響するかは一定していないということも興味深い点であると思います📝
円ドル相場に関しては、日本の経常収支黒字
米国の経常収支赤字を背景に
急激な円高ドル安が進む時期があったことは
ご存じではないでしょうか??
※現在は、円安トレンドが強いですが
昔は「円高」に輸出産業がマイナスの影響を
受けてしまうという時期があったことも事実ですね📝
経常収支の主な構成要素🌟
経常収支は大きく5つの分類から構成されています
貿易・サービス収支(純輸出)
経常収支(第一次+第二次)
資本移転等収支
金融収支
誤差脱漏
各項目の詳細については、財務省のHPより
ご確認の程宜しくお願いいたします
ここで重要な関係式を解説します
経常収支=貿易・サービス収支+所得収支
+資本移転収支+誤差脱漏=
金融収支=対外純資産の増加
こちらの国際収支の勘定式についても非常に大切なインプリケーションがあるので、ぜひ覚えていただけると幸いです💖
国民所得恒等式をベースとして「経常収支と対外純資産」の基本的な関係について理解を深めることができれば、このような貿易統計に関する日経新聞記事を読み進め、より理解を深めることができると思います
ぜひ、このような知見を日常生活やビジネスで活かせるように、インプットを継続していくことが大切ですね
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