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【現実と推計結果の整合性🤔】「The Effects of Japanese Foreign Exchange Intervention: GARCH Estimation and Change Point Detection」:先行研究解説 No.10 2023/09/24

Introduction:卒業論文は早めに仕上げたい💛

私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍

何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました

これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍

論文を一概に読んでも
記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います

だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも
完成に向けて進めていきたいと思います

私の卒論執筆への軌跡を
どうぞご愛読ください📖

今回の参考文献🔥

今回、読み進めていく論文は
こちらのURLになります👍

『The Effects of Japanese Foreign Exchange Intervention: GARCH Estimation and Change Point Detection』

Eric Hillebrand Gunther Schnabl Discussion
Paper No.6 October 2003

読み終えた先行研究📚

『日本の為替介入の分析』 伊藤隆敏・著
経済研究 Vol.54 No.2 Apr. 2003

『Effects of the Bank of Japan’s intervention on yen/dollar exchange rate volatility』21 November 2004

Toshiaki Watanabe (a), Kimie Harada(b)

前回のお復習い🔖

The Effects of Japanese Foreign Exchange Intervention: GARCH Estimation and Change Point Detection

Eric Hillebrand Department of Economics, Louisiana State University

Gunther Schnabl Department of Economics and Business Administration, Tuebingen

今回の投稿でも引き続き、GARCHモデルに基づく考察をしていくことにしましょう
数値表3も含めて、一緒に確認していくことにします

推計結果

この先行研究では、Global Resultsというパートでまとめられていますので、徹底的に読み進めていくことにしましょう👍

$$
\\GARCH  Model \\
r_t = b_0 +b_1 I_t +b_2Nikkei _t +b_3 DOW_t +\epsilon_t \cdot\cdot\cdot(1)\\   \\\epsilon_t|_{\Omega_{t-1}} \backsim N(0,h_t)\cdot\cdot\cdot(2)\\    \\h_t =\omega+\displaystyle\sum_{i=1}^q \alpha_i \epsilon_{t-i}^2 +\displaystyle\sum_{i=1}^p \beta_i h_{t-j}\\          +\gamma_1|I_t|+\gamma_2 Nikkei_t^2+\gamma_3 DOW_t^2\cdot\cdot\cdot(3)
$$

4.2. Global Results

Table 3 reports the estimates of equations (1) to (3) on daily data between April 1, 1991, and December 31, 2002.25 The GARCH parameters αi and βi are highly significant, indicating a strong explanatory power.

The intervention coefficient b1 is positive and highly significant, providing evidence for successful intervention on the same day. Dollar purchases (yen sales) seem to induce yen depreciation; dollar sales (yen purchases) seem to induce yen appreciation.

Further, we observe that movements in the US and Japanese stock markets are strongly related to exchange rate movements on the same day, as portfolios are adjusted across borders.

先行研究より
先行研究より推計結果

推計表3は、1991年4月1日から2002年12月31日までの日次のデータに関する式(1)から(3)の推定値を示しています🌟

GARCHモデルのパラメータαiとβiは、統計的にも非常に有意であり、強力な説明力を示していることがわかります

介入係数 b1 は正で有意性が高く、同日に介入が成功した証拠を表していると解釈することができます

当然のことかもしれませが、「介入意図」に合わせてドル購入(円売り)は円安を誘発し、ドル売り(円買い)が円高を誘発しているということがわかります🔥

The coefficient γ1 estimates the impact of the absolute foreign exchange intervention on the volatility of the yen/dollar exchange rate on the same day.
In contrast to Watanabe and Harada (2003) we find clear coincidence between Japanese foreign exchange intervention and yen/dollar volatility at the 1 percent level.

This finding is consistent with Figure 5, which plots absolute foreign exchange intervention and yen/dollar exchange rate volatilities defined as 60 days rolling standard deviations.

Japan’s discretionary foreign exchange intervention seems to increase uncertainty among traders and thereby exchange rate volatility.

We also find that the volatility in stock markets is linked to exchange rate volatility since investors adjust their portfolios across borders.
This finding supports our attempt to control for volatility in other asset markets.

先行研究より

係数 γ1 は、絶対為替介入が同日の円/ドル為替レートのボラティリティに及ぼす影響を推定します

再掲:推計結果

渡辺と原田 (2003) とは対照的に、我々は日本の為替介入と1%レベルの円/ドルのボラティリティとの間に明らかな一致があることを発見しました👏

先行研究より

この結果は、絶対的な為替介入と円/ドル為替レートのボラティリティを60日間連続的な標準偏差として定義し、プロットした図5と一致していることがわかります

To this end the global GARCH estimation yields evidence in favour of—in the short-term— successful foreign exchange intervention as suggested by Ito (2002) and Fatum and Hutchison (2002).

The impact of foreign exchange intervention on exchange rate volatility is in line with Schwartz (1996), Bonser-Neal and Tanner (1996) and Galati and Melick (1999).

先行研究より

この目的を達成するために、Ito (2002)および Fatum and Hutchison (2002) が示唆するように、世界規模でのGARCH推定は、短期的には為替介入の成功を支持する証拠をもたらしています

また、外国為替介入が為替レートの変動に及ぼす影響は、Schwartz (1996)、Bonser-Neal and Tanner (1996)、Galati and Melick (1999) の見解と一致していることが判明しました

本日の解説は、ここまでとします
このような歴史や先行研究をしっかり理解した上で、卒業論文執筆に取り組んでいきたいです

今回、私が卒業論文執筆において取り上げる
24年ぶりの「円安是正」介入は本当にレアな経済政策ということを再認識できたような気がします💖

私の研究テーマについて🔖

私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝

日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)

経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します

だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています

決して学部生が楽して執筆できる
簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています

ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥

本日の解説は、以上とします📝

今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように
努めてまいりますので
今後とも宜しくお願いします🥺

マガジンのご紹介🔔

こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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