見出し画像

【日経新聞解説📰】初任給を増やしている成長業界・業種について

日本経済新聞の記事で
注目したい内容がありましたので
記事にしたいと思います💖

今回着目する日経新聞記事🗞️

 初任給を大幅に引き上げる企業が相次いでいる。2023年度の初任給伸び率ランキングをみると建設や運輸業界、情報ソフト、通信業界での引き上げが目立つ。
新型コロナウイルス禍から経済活動が正常化に進む中、若手確保に動く企業が多いようだ。

 日本経済新聞社が実施した23年度の採用計画調査をもとに大卒初任給の前年度比伸び率ランキングを作成。
調査は4月4日までに主要企業2308社から回答を得た。

 首位は商業施設の設計・施工などを手掛けるラックランドで30.7%増の26万6600円だった。初任給の引き上げは16年ぶりだ。加えて入社4年目まで基本給を底上げするベースアップ(ベア)を毎年3%実施する。施工管理者から営業、設計、メンテナンスまで幅広い人材獲得を目指す。

 背景にあるのが年々増す採用の厳しさだ。人事担当者は「22年度は内定辞退が増え採用目標数を割った」と言う。
引き上げ後の初任給は全業界平均22万8471円を大きく上回った。6月に解禁した24年卒の採用活動では社長面談の時期を早めるなど学生の獲得策を強化しており、「内定承諾のペースは昨年と比べると速い」という。

 石油精製・販売の三愛オブリも大卒初任給を24.9%引き上げ26万円とした。同社は23年度に手当の一部を基本給に組み入れる賃金制度の改定で全社員の基本給が大幅増となった。
空港の給油施設運営などを手掛けるなかで空港内作業者の初任給も同水準で引き上げており「採用に弾みをつけたい」とする。

 航海士など特殊な技術や知識を要する人材も奪い合いだ。
業種別の初任給伸び率ランキングで首位だった海運は業界全体で6.7%増と大幅に伸ばした。
なかでもNSユナイテッド海運は大卒初任給で21.1%増の26万3700円。2年連続で初任給を引き上げた。

 ゲームなどを含む情報ソフトや金融関連、通信業界なども初任給引き上げが顕著だ。IT(情報技術)エンジニア確保が目的だ。実際、企業ランキング2位はスクウェア・エニックス・ホールディングス。
全社員の給与も平均10%引き上げており、「物価高騰に加え新たに優秀な人材の獲得強化を見込む」とする。

 実はゲーム業界に初任給引き上げドミノが起きている。バンダイナムコエンターテインメントは22年度に大卒初任給を前年度比25%上げて29万円とした。
カプコンなども22年度に実施。23年度にはスクウェア・エニックスに加え任天堂が1割増の25万6000円とした。
中堅ゲーム会社幹部は「(優秀な人材の)つなぎ留めのために賃上げをしないと、他社に流出してしまう」と危機感を隠さない。

 金融も初任給の引き上げが目立った。三井住友銀行は初任給を16年ぶりに引き上げ、大卒で24.4%増の25万5000円とした。
スマホ金融などの強化に必要なデジタル人材はあらゆる業界で奪い合いになっている。

 三井住友銀に続き、みずほフィナンシャルグループは24年に5万5000円、三菱UFJ銀行も同年に5万円、それぞれ初任給を引き上げることを決めている。ネット専業銀行や地方銀行も相次ぎ初任給引き上げに走っている。

 一方、初任給の伸びが低かったのが鉄鋼業界。前年比ほぼ横ばいだった。初任給は春季労使交渉で決まる場合が多く、鉄鋼大手は効率化などを目的に交渉を2年に1度としている。
23年は労使交渉がなかったことが影響したとみられる。
倉庫・運輸関連は前年比0.9%増、水産や自動車・部品が1%増となった。例年に比べれば高い賃上げ率だが、各業界とも初任給の全体平均額を下回っている。

 過去にも人手不足感が高まると、初任給を引き上げる傾向が強まった。しかし23年は企業の焦りが感じられる。
初任給伸び率が2.2%増となり、10年以降で最大の伸び率となっているのだ。24年度以降の持続性もカギとなりそうだ。

 法政大学の山田久教授は「全体の賃金上昇傾向が続くかは経済の情勢次第で不透明感が残るが、初任給引き上げ競争は今後も続くだろう」とみる。
少子高齢化で若年労働人口が減る中、企業はIT人材から現場労働者まで若手の採用力強化が必須となっている。

2023/06/19 日本経済新聞 朝刊 13ページ 1687文字

記事に対するコメント📝

就活生の皆さまにとって
「日経新聞」がどれほど有効か
このありがたさを思い知らされました❤️

今年になって初任給を大幅に引き上げる企業が後を絶ちませんね
どこも初任給を引き上げることで
給与水準という魅力を企業のPRポイントの一つにしているでしょう

2023年度の初任給伸び率ランキングをみると建設や運輸業界、情報ソフト、通信業界での引き上げが目立ちますね

新型コロナウイルス禍から経済活動が正常化に進む中、若手確保に動く企業が多いと見込まれます☺️

初任給の額面だけが、全てなのか?

もちろん、初任給が20万円のスタートと
27万円のスタートとでは
初期地点が違いますから、多少お財布の潤いが違うでしょう

しかし、本当に忘れてはならない視点がああるように私は思います

その会社に入ってからの給料の伸び方や
50歳以降の給与水準などです🙄

今の時代、転職は当たり前と言われていますが
そんな簡単な形でキャリアをコロコロ変えられるほどビジネスの世界は甘くないでしょう


例えば、銀行などのキャリアは
50歳を超えると、1000万円を超えていた年収が60%くらいになってしまう可能性のあるキャリアです

また実際にこのような記事もありますから
一概に初任給だけで選ぶということも
100%正しい意志決定とは言えませんね
*ただ魅力的であることは事実です😅👍

似たような業界、似たような職種であれば、「給料が少しでも高い」ほうへ就職したくなる気持ちが芽生えて当然ですからね

成長産業に身を置いたら、成長させてもらえるのか?

これから伸びていく業界や企業に
自分が挑戦することは素晴らしい意志決定であると思います

私も来年4月から、お世話になる予定の会社も
本当に素敵な企業様であると思っていますし
何よりこの環境や場所で自分が勝負したい
思える確固たる決意が持てるような状態です🔥

私の就職活動事情はさておいてですが、、
本当に成長していく産業や業界に身を置いたら
自分が成長させてもらえるのでしょうか?

多少パッシブ(受け身)な表現をあえて使っていますが
この考えは、ちょっとナンセンスなように思います

なぜならば、「成長」は自分で主体的にすることであると
私は考えているからです

もちろん、成長していく業界、追い風が吹いている業界に身を置けば「成長のスピード」は早いと思いますし
業務において「新時代を見る視点」などが醸成される環境があると思いますので、とてもベターな要因であることは事実です
この点は、皆さんの価値観や夢、実現したいことなどとの整合性を考慮してくださいね

経済学理論解説:効率賃金仮説について🔖

労働経済学の分野に「効率的賃金仮説」という概念があるのでご紹介したいと思います

簡潔に、効率賃金仮説について述べると
「労働者の生産性よりもあえて高い賃金を支払うことで、全体の生産性が高まる」
という考え方になります

例えばの話ですが
食糧事情の良くない発展途上国では
賃金を上げることで、労働者が摂取する栄養が増え、健康・体力が増進した結果
長期的に生産性が増加する
といったデータもあるそうです

家族の健康状態の改善にもつながれば
労働意欲も増すだろうということで
巡りめぐって労働市場や企業にとっては
メリットがあるということです

このような賃上げによるインセンティブの増加こそ効率賃金仮説との整合性があると思います

すなわち、まだ働いたことのない(≒生産性の低い)が、それでも優秀なポテンシャルを持った新卒学生をなるべく早期にかつ採用計画通りに獲得したいと思えば
自然と賃金水準を上げることが、シンプルな施策なのです😌

また、市場の賃金水準よりも高い水準で
自分の企業が賃金を設定するメリットは
長期的な雇用面でも発揮されます

簡潔に述べると、今の仕事を辞めたら
給料が下がっていまうというネガティブな状態を醸成することで
優秀な人材をこの企業に長期的に留めておくことができるのです✨

現金を扱う職業を想定してみてください
例えば、銀行員の給料が他の職業よりも良ければ、不正を働いて解雇された場合のコストが高くなるので、横領が減るでしょう

今の職場をミスでクビになったら、お給料が減ってしまいますからね

また、組織全体でもミスをしてはいけないという雰囲気が生まれますから
危機意識の高まった行員同士で監視するための
モニタリングコストも削減できるのです

この結果、短期的に賃金水準を上げたことによる損失を、長期的には全体としての生産性は高くなった結果、プラスの状態へともっていくことができるかもしれないということです🥰

ぜひ、このような「効率賃金仮説」なども
念頭に起きながら、経済の動向や世の中の状勢を理解できる人間を一緒に目指していきましょう💘

関連記事のご紹介💘


マガジンのご紹介💝

こちらに24卒としての私の就職活動体験記をまとめたマガジンをご紹介させていただきます👍
様々な観点から就職活動について考察していますので、ご一読いただけますと幸いです


改めて、就職活動は
本当に「ご縁」だと感じました🍀

だからこそ、ご縁を大切
そして、選んだ道を正解にできるよう
これからも努力していきたいなと思います🔥


お役立ちマガジンのご紹介🔖

また、私のnote活動におけるマガジンもご紹介させていただきますが

これらの記事を読まれても
何か皆さまにお届けできる考え方の引き出しや
就職活動のモチベーションを安定化させるマインドセットの方法などを会得できると思っています👍

最後までご覧いただきありがとうございます💗

ぜひ、「スキ」&シェアもお願いしたいです👏
またフォローもどうぞ宜しくお願いいたします💚

この記事が参加している募集

#業界あるある

8,630件

#入社エントリ

2,967件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?