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【連結会計 Part④】連結財務諸表には計上されない企業集団内の内部取引への対応🌈:エッセンシャル会計学 No.45

今回から「成果連結」という資本連結以外の連結修正仕訳を学習していきます💖
親子会社間で商品売買を行ったり、資金の賃貸借を行ったりすることは実際に存在します。

ただし、親子会社間の取引は、企業集団内の内部取引に該当しています。
したがって、連結財務諸表には親 子会社間の取引によって生じた債権債務や収益費用は計上されないのです。
よって、連結上、相殺する必要があります!

今回は、ダウンストリームという考え方に基づき、連結修正仕訳をしていきましょう!


会計・財務についてもっと学びたい🔥

会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって重要であると感じています。

今後、定期的に投稿していく【エッセンシャル会計学シリーズ】では、会計業務の重要性から経理や財務の役割まで、私が勉強したことをわかりやすくアウトプットしていきたいと思います🔥

さらに、経理業務の具体的な内容や財務業務の目的、簿記の種類と特徴についても詳しく掘り下げていきたいです💛
そして、日商簿記検定2級合格を最終的な目標として会計学を勉強していきたいと思います!

ビジネスにおける財務情報の管理や経営判断の基盤となる知識を身につけるため、ご一読いただけますと幸いです💖

前回のお復習い📑

内部取引高の相殺💛

結論、親子会社間の取引によって生じた債権債務や収益費用は、連結上、相殺することをしっかり覚えておいてください📝

内部取引高の相殺という考え方は、以下の通りです。
親子会社間の取引(商品売買や資金の賃貸借)は、企業集団内の内部取引に該当しています。
なお、連結財務諸表には親子会社間の取引によって生じた債権債務や収益費用は計上されることはありません。よって、連結会計上、相殺する必要があるからですね✨

なお、連結修正仕訳は以下のようにまとめることができます!

$$
\\連結修正仕訳:内部取引高の相殺\\
①商品売買取引\\\begin{matrix}\\&借方:金額&貸方:金額\\P/L項目&売上高(収益-)××&売上原価(費用-)××\\    \\B/S項目&支払手形(負債-)××&受取手形(資産-)××\\&買掛金(負債-)××&売掛金(資産-)××\\    \end{matrix}\\        \\②資金の賃貸借取引\\\begin{matrix}\\&借方:金額&貸方:金額\\P/L項目&受取利息(収益-)××&支払利息(費用-)××\\    \\B/S項目&借入金(負債-)××&貸付金(資産-)××\\&未払費用(負債-)××&未収収益(資産-)××\\      \end{matrix}\\
$$

なお、決算日と利払日が一致していない場合、経過勘定(未収利息と未払利息)も相殺することに注意が必要です📝

また、前回から述べている開始仕訳について、補足しておきましょう!
そもそも当期に行った内部取引高の相殺の修正仕訳は、翌期の連結修正仕訳において、開始仕訳は行いません。
その理由は、翌期の個別財務諸表には当期の収益費用や債権債務は計上されていないため、開始仕訳を行って前期計上額を相殺する必要がないからです!

では、以下に内部取引高の相殺に関する例題を3つほど演習しましょう!
P社とS社は支配従属関係にあり,連結財務諸表を作成するための資料は次の とおりである。そこで、X4年3月期の連結財務諸表を作成しなさい。

※X4年3月期の両社(P,S)の財務諸表については割愛します📝
連結修正仕訳の例題は以下の通りです!

⑴P社の売上高には、S社に対するものが250,000円含まれている。
⑵P社の売掛金には、S社に対するものが40,000円含まれている。
⑶P社は、X3年7月1日にS社に対して150,000円を貸付けており、当該貸付金は、貸付期間1年間、利率年2%、利払日年2回(6月末、12月末) である。

$$
\\連結修正仕訳\\(1)売上高と売上原価の相殺\\
\begin{matrix}\\売上高(P):250,000&売上原価(S):250,000\\     \end{matrix}\\(2)売掛金と買掛金の相殺\\\begin{matrix}\\買掛金(S):15,000&売掛金(P):15,000\\     \end{matrix}\\
$$

$$
(3)短期借入金・短期貸付金の処理\\①短期借入金と短期貸付金の相殺\\\begin{matrix}\\短期借入金:150,000&短期貸付金:150,000\\    \end{matrix}      \\②受取利息と支払利息の相殺\\\begin{matrix}\\受取利息:2250&支払利息:2250\\   \end{matrix}\\③経過勘定の相殺\\\begin{matrix}\\未払費用:750&未収収益:750\\    \end{matrix}\\
$$

なお、②受取利息の算出は$${150,000×2%×9ヶ月(X3.7~X4.3)/12ヶ月=2250}$$となります📝
そして、③経過勘定の相殺は$${150,000×2%×4ヶ月(X4.1~X4.3)/12ヶ月=750}$$と求まります!
このように、親子会社間の取引によって生じた債権債務や収益費用は、連結上、相殺することが成果連結であり
資本連結と併せてしっかり覚えるようにしましょう💛


私が考える会計学を学ぶ意義💖

会計知識は、経理や会計士だけが理解していればいいというわけではありません🔥

なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけではなく、営業や管理職、経営全般まで、会社に所属している全て人にとって必須の知識であると考えているからです!

ほとんどすべての会社は、営利団体であると思われます!
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し、事業活動を行い、会社は成長していくことを本質的な目的にしていることでしょう。

私も株式会社に就職を予定している以上、利益の出る仕組み、お金の流れは確実理解をしておく必要があることを自覚しています。

例えば、営業マンだとしても、売上の目標や予算作成に関わることがあると思います!
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も、全て会計が関係しているのです。
また、営業の売上は経理が処理をし、会社の利益がいくらになるかを算出していくことになります!

総じて、会計を知ることで、会社にどれほどのインパクトをもたらしているのかを把握でき、予算の作成においても精緻に行えるようになると言えますね💖
また、数字に強くなり、定量的な分析に基づく思考法やビジネスが行えるようになるでしょう。

そして、会計の知識を洗練していけば将来的に経営者の視点を手に入れることができると思いますので、新規プロジェクトにアサインされたり、昇格のきっかけにもなり得るかもしれません🔥

会計の基礎知識である「財務3表の理解」を中心に理解を深め、財務3表とは何か?
これを見て、何をどう判断するのか?などを考えていきたいですよね
この知識があるのとないとでは、今後の仕事の仕方が大きく変わることに間違いはないでしょう。

これからの時代はグローバルに活躍できる人材というのがより一層求められると思います!
私の投稿でも会計の基礎を身に着けるのであれば、英語も交えて知識をつけると、今後ますます活躍できるフィールドが広がっていくと考えていますので、グローバルスタンダードにも挑戦していくことにしましょう🔥

なお、参考資料は以下の通りです。

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そして、選んだ道を正解にできるよう
これからも努力していきたいなと思います🔥


今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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