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【有価証券の決算✨】目的別に応じて、どのタイミングで評価するのか?が非常に大切💛:エッセンシャル会計学 No.21

今回は、「有価証券の決算整理仕訳」を学習します🔥

有価証券の保有目的ごとに決算整理仕訳が異なる点に要注意です🔥
目的別にそれぞれの違いを明確に理解して、ミスなく決算整理仕訳ができるように頑張っていきましょう💖


会計・財務についてもっと学びたい🔥

会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって重要であると感じています

今後、定期的に投稿していく【エッセンシャル会計学シリーズ】では、会計業務の重要性から経理や財務の役割まで、私が勉強したことをわかりやすくアウトプットしていきたいと思います🔥

さらに、経理業務の具体的な内容や財務業務の目的、簿記の種類と特徴についても詳しく掘り下げていきます。
そして、日商簿記検定2級合格を最終的な目標として会計学を勉強していきたいと思います!

ビジネスにおける財務情報の管理や経営判断の基盤となる知識を身につけるため、ご一読いただけますと幸いです💖

前回のお復習い📑


有価証券の決算について🔥

有価証券の評価額(貸借対照表計上額)は保有目的別に定められています。

そのため、有価証券の決算は保有目的ごとに異なる点に留意しましょう💖

$$
\\\begin{matrix}
<保有目的> & <評価額> & <時価評価差額の処理> \\
売買目的有価証券 & 時価 & 当期の損益\\満期保有目的有価証券 & 取得原価/償却原価 & - \\子会社&関連会社株式 & 取得原価 & -\\その他有価証券 & 時価 & 純資産の部に直接計上
\end{matrix}
$$

なお、貸借対照表計上額を時価にすることを「時価評価する」といいます。
売買目的有価証券とその他有価証券は時価評価し、それ以外の有価証券は時価評価しません📝

売買目的有価証券のケース✨

売買目的有価証券は、決算において時価評価します📝
ここで、
時価評価をする理由は、売買目的有価証券は短期的な売買を目的とした有価証券です。
したがって、現時点で売ったらいくらになるか?という情報が取引上とても大切になると考えられるからです💛

$$
\\値上がり:帳簿価格 < 時価・・・収益\\
値下がり:帳簿価格 > 時価・・・費用
$$

総じて、売買目的有価証券は、決算整理仕訳において時価評価します💛 
なお、時価評価差額は「有価証券評価」勘定(収益)「有価証券評価」勘定(費用)として、当期の損益計算書に計上することになります。

ここで「売買目的有価証券」に関する仕訳例題をひとつ演習しましょう!
決算日となったため、決算整理手続きを行う。
そこで、次の資料に基づいて、 決算整理仕訳を示し、決算整理後残高試算表を作成しなさい。
1. 決算整理前残高試算表
(借方残高)売買目的有価証券:100,000
2. 売買目的有価証券の期末時価は106,000円である。

$$
\\解答\\
売買目的有価証券の決算整理\\\begin{matrix}\\借方:金額&貸方:金額\\売買目的有価証券:6,000&有価証券評価益:6,000\\\end{matrix}\\      \\決算整理後算高試算表\\\begin{matrix}\\借方残高&|勘定科目|&貸方残高\\106,000&売買目的有価証券&\\&有価証券評価益&6,000\\\end{matrix}
$$

総じて、①売買目的有価証券は、決算整理仕訳において時価評価すること。
②時価評価差額は「有価証券評価益」勘定(収益)「有価証券評価損」勘定(費用)として、当期の損益計算書に計上すること、をしっかり押さえておきましょう👍

満期保有目的債券のケース🍀

満期保有目的の債券は、満期まで保有することを目的としており、売却することは想定していません。
したがって、時価情報は不要であるため時価評価はしません!

ただし、額面金額(債券金額)と異なる金額で取得した場合において、その差額が金利調整差額である場合は、償却原価法(債券の帳簿価額が満期日に額面金額となるように、一定額を帳簿価額に毎期加算する会計処理)を適用します。

先に結論から整理しますと、満期保有目的の債券は、決算整理仕訳において償却原価法を適用することになります。
そのため、 貸借対照表計上額は、帳簿価額に償却額を加えた金額(償却原価)となるのです。
また、償却額は「有価証券利息」勘定(収益)で処理します!

償却原価法と償却原価について、以下のようにまとめていきます。

償却原価法とは、債券の帳簿価額が満期日に額面金額となるように、一定額を帳簿価額に毎期加算する会計処理のことです!
そして、毎期の償却額は定額法により、以下のように計算されるのです。

$$
\\毎期の償却額=(額面金額-取得価額)÷償却期間\\  \\
※会計期間の途中ならば、月割計算
$$

$$
\\償却原価(満期保有目的債券のB/S計上額)\\
=帳簿価格(決算整理前残高)+当期の償却額
$$

この償却額を加算した後の金額を償却原価といい、償却原価が満期保有目的債券の貸借対照表計上額となります!
なお、クーポン利息も償却額も勘定科目は「有価証券利息」を使用します。
どちらも同じ勘定科目で処理することで、債券から生じた収益の総額を算定できるのです💛

子会社株式・関連会社株式のケース

子会社株式・関連会社株式は、基本的に売却はせず長期間保有し続けます。
したがって、時価情報は不要であるため時価評価することはありません。

なお、会計処理については以下の通りです。
子会社株式・関連会社株式は時価評価しないため、帳簿価額(取得原価)で貸借対照表に計上することになります。
よって、 決算整理仕訳はありません📝

その他有価証券に対する会計処理🌟

その他有価証券は将来的には売却をする有価証券ですから、売買目的有価証券と同様、時価評価します。一方、売買目的有価証券と異なり、すぐに売却するわけではありません。
そのため、時価評価差額を当期の損益とするのは不適切です。

よって、 評価差額は当期の損益とせず、直接純資産の金額を増減させます。
この会計処理を全部純資産直入法(時価評価差額を損益とせず、直接純資産の金額を増減させる会計処理)といいます!
※部分純資産直入法がありますが、日商簿記2級の試験範囲外となります。

そして、決算整理仕訳については、①値上がりと②値下がりの場合に分けて考えていくことにします。

まず①値上がりの場合は、帳簿価格(前T/B計上額)< 時価となっています!
帳簿価額よりも時価の方が高い場合には「その他有価証券」勘定(資産)を増加させるとともに「その他有価証券評価差額金」勘定(純資産)の増加として処理することになるのです📝

そして②値下がりの場合は帳簿価額>時価となります。
①とは対照的に、帳簿価額よりも時価の方が低い場合には、「その他有価証券」勘定(資産)を減額させるとともに、「その他有価証券評価差額金」勘定(純資産)の減少として処理することで対応します🔥

ここで、「その他有価証券」に関する仕訳例題をひとつ演習しましょう!

決算日となったため、決算整理手続きを行う。
そこで、次の資料に基づいて、 決算整理仕訳を示し、決算整理後残高試算表を作成しなさい。
1. 決算整理前残高試算表
(借方残高)売買目的有価証券:120,000
2. 売買目的有価証券の期末時価は126,000円である。

$$
\\解答\\
その他有価証券の決算整理\\\begin{matrix}\\借方:金額&貸方:金額\\その他有価証券:6,000&その他有価証券評価差額金:6,000\\\end{matrix}\\      \\決算整理後算高試算表\\\begin{matrix}\\借方残高&|勘定科目|&貸方残高\\126,000&その他有価証券&\\&その他有価証券評価差額金&6,000\\\end{matrix}
$$

総じて、その他有価証券は、決算整理仕訳において時価評価します。
また、時価評価差額は「その他有価証券評価差額金」勘定(純資産)として、貸借対照表の純資産の部に直接計上することになることを要点としてマスターしておきましょう💛

本日の解説は、ここまでとします!
日商簿記2級合格を目指して、気合い入れていきます!

私が考える会計学を学ぶ意義💖

会計知識は、経理や会計士だけが理解していればいいというわけではありません!

なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけではなく、営業や管理職、経営全般まで、会社に所属している全て人にとって必須の知識であると考えているからです。

ほとんどすべての会社は、営利団体であると思われます。
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し、事業活動を行い、会社は成長していくことを本質的な目的にしていることでしょう。

私も株式会社に就職を予定している以上、利益の出る仕組み、お金の流れは確実理解をしておく必要があることを自覚しています✨

例えば、営業マンだとしても、売上の目標や予算作成に関わることがあると思います!
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も、全て会計が関係しているのです!
また、営業の売上は経理が処理をし、会社の利益がいくらになるかを算出していくことになります。

総じて、会計を知ることで、会社にどれほどのインパクトをもたらしているのかを把握でき、予算の作成においても精緻に行えるようになると言えますね💖
また、数字に強くなり、定量的な分析に基づく思考法やビジネスが行えるようになるでしょう!

そして、会計の知識を洗練していけば将来的に経営者の視点を手に入れることができると思いますので、新規プロジェクトにアサインされたり、昇格のきっかけにもなり得るかもしれません🔥

会計の基礎知識である「財務3表の理解」を中心に理解を深め、財務3表とは何か?
これを見て、何をどう判断するのか?などを考えていきたいですよね
この知識があるのとないとでは、今後の仕事の仕方が大きく変わることに間違いはないでしょう。

これからの時代はグローバルに活躍できる人材というのが求められると思います。
私の投稿でも会計の基礎を身に着けるのであれば、英語も交えて知識をつけると、今後ますます活躍できるフィールドが広がっていくと考えていますので、グローバルスタンダードにも挑戦していくことにしましょう🔥

なお参考資料は以下の通りです!

おすすめマガジンのご紹介🔔

こちらに24卒としての私の就職活動体験記をまとめたマガジンをご紹介させていただきます👍
様々な観点から就職活動について考察していますので、ご一読いただけますと幸いです!

改めて、就職活動は
本当に「ご縁」だと感じました
🍀

だからこそ、ご縁を大切
そして、選んだ道を正解にできるよう
これからも努力していきたいなと思います🔥

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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考え方の引き出しが増えた!
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