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【円買い介入への警戒感🔔】日経通貨インデックスから考察する円の実力💴:日経新聞解説🌟 2023/09/05

日本経済新聞の記事で
注目したい内容がありましたので
記事にしたいと思います💖

長いですが、目次をご活用いただきまして
どうぞ最後までご覧ください!

為替見通し、円安に傾く YCC修正も実質金利差縮まらず 円買い介入の警戒残る

 国内外の金融機関による為替相場の見通しが、一段と円安方向に傾いてきた。米ゴールドマン・サックスが半年後に1ドル=155円まで円安が進むとするなど、予想の修正が相次ぐ。
物価上昇を考慮した金利(実質金利)で米欧との差が縮まらず、通貨としての投資妙味が薄らいでいるためだ。政府による円買い介入で、円高方向に反転するリスクはなおくすぶる。

 円相場は4日、1日の米雇用統計(8月分)
の発表を受けた下落の流れを引き継ぎ
1ドル=146円台での推移が続く。

 通貨の総合的な実力を示す「日経通貨インデックス」で円の騰落率は8月が2.1%の下落と、
ユーロを含む主要7カ国(G7)の通貨で最大の落ち込みとなった。

 ゴールドマン・サックスは8月25日付のリポートで、円の対ドル相場の予想を円安・ドル高方向に見直した。
3カ月後を150円(従来は140円)、6カ月後を155円(同135円)とした。米バンク・オブ・アメリカも23日付のリポートで、23年末に150円と従来想定から5円、円安に振れると修正した。

 背景には、実質金利(10年物)が2%前後と14年ぶりの高水準にある米国に比べ、日本は低いままの状態が続くとの観測が強まったことがある。

 米長期金利は4%前後の水準で高止まりが続く。8月の米雇用統計では労働需給の緩和が確認されたものの、依然として米国経済は底堅さを維持する。1日発表された8月の製造業景況感指数は前月から改善し、市場予想を上回った。

 バンク・オブ・アメリカは「米連邦準備理事会(FRB)の政策金利を高く維持する期間が長くなり、安定的にドル高が続く」と説明する。

 日本の長期金利は上昇ペースが鈍い。7月下旬の日銀による長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正後も、それまでの0.4%台から0.6%台までの上げにとどまる。実質金利もマイナス圏に沈んだままだ。

 日銀の植田和男総裁は2%の物価目標を安定的・持続的に達成する段階にはないとし、金融緩和を維持する姿勢を示している。

 ゴールドマン・サックスの為替ストラテジスト、カマクシャ・トリベディ氏は「賃金が勢いよく上昇するなど、日銀が2%の物価目標の達成に確信をもつには時間がかかる」と分析する。

 「FRBが24年に利下げを見送った場合、金利差がさらに拡大し160円も視野に入る」(バンク・オブ・アメリカの主席日本為替金利ストラテジストの山田修輔氏)との声も出ている。

 円は対ユーロでも15年ぶりの安値圏にある。8月末発表のドイツやスペインの8月の消費者物価指数ではインフレの高止まりが確認された。
欧州中央銀行(ECB)が金融引き締めを長期化するとの見方が広がる。実質金利はドイツもプラス圏を維持する。

 金利差以外でも、円安につながる要因が指摘される。
米JPモルガン・チェースは23年末に1ドル=152円と、10円円安方向に見直した。

 東京支店の佐々木融市場調査本部長は「貿易赤字基調が続き、円売り圧力が残存している」と話す。

 今後の焦点は政府による為替介入のタイミングだ。
市場の見方は分かれる。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジストは「政府は為替変動の速度に加えて、水準も意識している可能性が高い」と分析する。1ドル=150円台まで円安が進めば、円買い介入があるとみる。

 JPモルガンの佐々木氏は「輸入物価が下落に転じるなど、昨年ほどは円安のデメリットが意識されていない」と指摘する。
その上で「円買い介入には外貨準備という制約がある。155円程度まで円安が進まなければ介入には踏み切らない」と予想する。

 鈴木俊一財務相の為替変動についての発言は、従来の内容を踏襲する範囲にとどまる。円買い介入への警戒感は昨年ほど高まっていない。

 米商品先物取引委員会(CFTC)によると、投機筋の円の対ドル売り越し幅は8月29日時点で9万8000枚(1兆2300億円程度)と、1カ月半ぶりの高水準まで膨らむ。
円買い介入が起きると円売りポジションが急速に巻き戻され、相場の振れ幅が大きくなる可能性がある。
(南泰葉、神山美輝)

2023/09/05 日本経済新聞 朝刊

記事に対するコメント📝

為替相場の見通しがかなり難航しているように見えます😢
詳しくは以下のサイトよりご確認ください!

アメリカの金利と日本の金利との差がどんどん広がる状態なのであれば投資家の予想は「ドルを買った方が儲かる」と考えて当然でしょう👍
すなわち、その裏で円が売られるのです😭

何より物価上昇を考慮した金利(実質金利)で米欧との差が縮まらず、通貨としての投資妙味が薄らいでいるという現状を認識することからこの議論はスタートします

これ以上、円建てでみた為替レートが減価することになると、「円買い介入」の必要性が高まってくるように思います

2022年9月に実施された為替介入政策ですが、今回もまた実施されるのでしょうか?

もしまた介入が実施されるのであれば
為替レートに対してどのような効果があるのか、そして介入が成功であったと言えるのか

またGARCHモデルによる分析によってその効果がどれくらいの持続性があったのか?などを
計測することも大切なように思います🥰

為替介入政策は、不胎化されない介入であれば金融政策と同等の効果を持つとされています
なぜならば、不胎化されない介入であれば
そのメカニズムにおいてマネタリーベースが変動するからです📝

もし「円買い介入」なのであれば
(市中銀行の保有する)外貨準備が減少することになります👀
これは、巡り巡ってマネタリーベースの減少になりますので間接的な金融引き締めとみなしてもあながち間違いではないのです

日銀は、金融緩和をしたいのか、それとも
財務省の管轄である為替介入政策がその足枷になっているのか?ということをより注意深く検討する必要があるように思います🤐

日経通貨インデックスについて

以下では、この記事で取り上げられていた「日経通貨インデックス」について解説いたします

「日経通貨インデックス」とは
各国通貨の総合的な価値を示し、各国の貿易額に応じて為替レートを加重平均した実効レート指標
になります📝

例えば円が米ドルに対して高くなってもユーロに対して高いとは限らないと言うことです

すなわち、日経通貨インデックスの円指数は、円の他通貨に対する総合的な価値を示しているということです

一定期間ごとに基準年次を見直しており
現在は、25 通貨を 2015 年=100 として
日々算出しているそうです

日本円、米ドル、ユーロの 3 通貨については、日々の値を日本経済新聞朝刊(マーケット総合 1 面、 外為市場/日経インデックス)に掲載されていますので、ご関心のある方はぜひご確認くださいませ📊

2023/09/05 8:23 閲覧

付録:私の卒論研究テーマについて🔖

私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝

日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)

経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します

だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています

決して学部生が楽して執筆できる簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています

ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥

今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように努めてまいりますので、今後とも宜しくお願いします🥺

マガジンのご紹介🔔

こちらに24卒としての私の就職活動体験記をまとめたマガジンをご紹介させていただきます👍
様々な観点から就職活動について考察していますので、ご一読いただけますと幸いです

改めて、就職活動は
本当に「ご縁」だと感じました
🍀

だからこそ、ご縁を大切
そして、選んだ道を正解にできるよう
これからも努力していきたいなと思います🔥
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます📚

こちらのマガジンにて
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参ります

最後までご愛読いただき誠に有難うございます!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

この投稿をみてくださった方が

ほんの小さな事でも学びがあった!
考え方の引き出しが増えた!
読書から学べることが多い!
などなど、プラスの収穫があったのであれば

大変嬉しく思いますし、投稿作成の冥利に尽きます!!
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フォロー&シェアをお願いしたいです👍
今後とも何卒よろしくお願いいたします!

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