「復興まちづくり」とは
昨日の記事の続きを。
昨日アップしたスライドには、続きがあった。
その続きをご紹介しよう。
昨日と同じ、恩師の高野公男先生の言葉(発表スライド)だ。
「復興」を定義し、それでは「復興まちづくり」とは、と言う観点でその目標をしめしたものだ。
上段の「災い転じて福となす」を用いて、世直しの効果もある、としている部分は、かなり長期的な視点で、かつ、客観視した場合のものに思う。
もしかしたら10年経った今の方が納得できる言葉として捉えられるかもしれない。
このスライドの解説時には、「災害をきっかけに“心機一転”」とも仰っていたように記憶する。
もう一度、昨日のスライドを振り返りたい。
この黒丸の二つ目までは、復興まちづくりの目標の①、②、③に対応しているのではないか。④はその上に成り立つもの。
そして、黒丸の三つ目「心の復興」については、④に収束していくように思う。
「<ふるさと>と呼べるまちを目指す」
それは、生活機能だけではなく、これも昨日のポストで柳美里さんの言葉を紹介したように、様々な「余幅」が含まれるものではないか。
(ここで「ふるさと」という言葉を用いるあたりも、先生を知っている人であれば、「先生らしい」となるものだろう。)
10年の復興の点検をするのであれば、こんな観点で振り返って検証してみてはどうだろうか。
被害を受けた各地は、それから10年経って「ふるさと」になっているのだろうか。
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