見出し画像

アウトプットには2種類ある: 〇〇時間を減らして、〇〇時間を増やそう

アフターコロナの新時代、これからの働き方で最も大切なことの一つは、「作業時間を減らして、思考時間を増やす」ことです。

たとえば、クライアント先へのプレゼン資料作成。時間をかけてつくってましたよね。ヒアリングを重ねて、なんども修正して、ようやく受注に繋げる。これがビジネスの「王道」だと思われていました。受注のために「接待」もする。そんな時代でしたね。

私が提唱している「プロティアン・キャリア」論の見地からみると、「作業時間」は極力減らしたい時間となります。

率直に根拠を述べると、作業時間では「キャリア資本」が蓄積されないからです。「作業時間」だと感じたら、「リストラ=再構築」のタイミングです。

私もそのようにしています。これまでに9つの大学で5000人ほどの学生に指導してきましたが、大学講義関連の新規依頼は全てお断りしています。大学の講義が、私のキャリア形成の中で、「作業時間」となってしまったからです。もちろん、毎回の講義は、入念に準備して、学生に必要な知識を伝達するように心がけています。しかし、どれだけ丁寧に取り組んでも私にとって新たな「キャリア資本」となることはないのです。

なぜなら、大学で教えることで得られる「キャリア資本」はすでに蓄積されたからなのです。この目利きが非常に大切です。

これまでに18社の企業顧問を歴任しています。経営会議を重ね、一つひとつ形にしていきます。それぞれの事業やフェーズで課題が異なるので、解決にむけたアプローチも違ってきます。その都度、徹底的に分析し、戦略を練ります。

「思考時間」です。より的確な表現を用いると、「戦略的な思考時間」なのです。

まず、今日1日のタスクをみてみましょう。「作業時間」に埋め尽くされてはいませんか?「思考時間」はどれほど確保できていますか?

極端な話、「作業時間」ワークは、「あなたでなくてもできる」類のものです。他の人でも、テクノロジーによっても代替が可能なのです。

しかし、「思考時間」ワークは、「あなたでなければならない」類のものなのです。これを一つでも増やしていく。ひとつひとつ形にしていく。

ここに働く醍醐味があります。

「そんなことを言っても無理ですよ」と思ってしまったあなたには、「無理じゃない」ということを伝えておきますね

「作業時間」から「思考時間」への転換は、制度上の変革ではなくて、「働き方の心がけ」や「あなた自身の行動の変革」によって可能なのです。

私はこの「思考時間」ワークを大切にしています。

1) いま、置かれている状況を客観的に分析

2) これまでの取り組みの自己精査

3) これからの方向性の算定

4) 実現に向けたキャリア資本分析

これらを定期的に実施しています。

アウトプットには、2種類あるのです。

1) 「作業時間」で生み出された「作業アウトプット」。たとえば、会議録や経費生産書類など。これらはできるだけ工数と時間を減らして、まとめるべきものたちです

そしてに対して、

2)「思考時間」で生み出された「思考アウトプット」。これこそ、未来への産物です。徹底的に考え抜いて、目の前の問題を解決するための方法や施策を考え抜く。働く時間の大半は、ここに使うべきです。

「作業アウトプット」が「仕事」だと勘違いしてしまっている部署や企業の未来は明るくありません。生産性が落ちるからです。「思考アウトプット」に集中している組織は、必ず何かを生み出します。なぜなら、個々人が考え抜いていて、それらの思考の集積が形になっていくからです。

そして年齢や職位は一切関係ありません。いつからでも誰でも、今日から始めることができます。ビジトレでは、その手法をまとめてあります。

「作業アウトプット」を減らして、「思考アウトプット」を増やす。今日からその一点を意識して、仕事をしましょ〜。

GREAT DAY







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?