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私が最も大切にしたい「これからの仕事術」

皆さんの仕事術、コロナ前後で変わりましたか? 私は大きく変わりました。正確に言うと、大きく変えました。

その理由を述べていきますね。

大学の講義や会議は全てオンラインになりました。戸惑いはありました。オンラインで300人なんて、教えるなんて無理だ。講義崩壊だな。ゼミだって、無理に決まってる。前期は休講だな、半年丸々延期だな、と考えていたこともありました。

そんな諦めモードの中、「緊急事態宣言下でも講義は続ける」という大学の方針が明確に打ち出されてからは、覚悟をしました。

できるをつくり出す思考へ

やらないではなくて、やる。できないではなくて、できることをやる。できない理由に逃げるのではなくて、できる方法を探し出す、つくり出す。

スイッチを入れたのです。

結論から言うと、オンラインでできないことは、ない。改善を続けました。今では、何一つ不自由なことはありません。

できるものですね。危機に直面するというのは、「これまで」を疑う創発的な機会でもあるのだと痛感しました。

振り返ると、これまでの仕事は、空間の中での身体的な振る舞いでごまかしていたのかもしれません。教えるフリや会議に参加しているフリ。もっと言えば、仕事をしているフリが簡単にできていたのです。

*もちろん、フリと言っても、適当にやっているわけでもありませんし、手を抜いていたわけでもありません。ただ、外的なパフォーマンスだったなと痛感したのです。

しかし、これからは違う。

内的な問いを育てる

もっと内的な部分を大切にしなければならないのだと感じるようになりました。大切なのは、外的なパフォーマンスとしての仕事ぶり=フリではなく、「この仕事を通じて、自分は何がしたいのか」を考えていく内的な醸成です。

内省的な時間が増えたことも関係しているのだとは思います。

もちろん、仕事では成果が求められます。だから、どんな職種であれ、何かを生み出すことはこれからも不可欠です。アウトプットは続けます。

ただし、仕事を生み出すプロセスで、内的な心得を大切にすると、アウトプットの「質」が決定的に変わってくることに気がついたのです。

言葉に〇〇をのせる

今、最も意識していることは、「言葉に感情をのせる」ということです。ちょっと変な言い回しに聞こえるかもしれませんが、より直接的に表現するなら、「言葉に身体を宿す」ことに取り組んでいます。

身体を共在させる同一空間での仕事コミュニケーションがとれないからこそ、言葉に身体を憑依させるのです。とはいえ、さすがに文字通りに身体の憑依は無理なのかもと思うので、まずできることは、「言葉に感情をのせる」、「言葉に感情を込める」ということに行き着いたのです。

そんなこと、とっくにやってるという人は、尊敬します。私はできていませんでした。通信環境やオンラインガジェットを整えることは、これからの仕事術の最低限のビジネスマナー。

だから、これからの仕事術で大切にすることが、テクノロジーの環境整備ではダメなのです。それはやればできることなのです。ポイントはそこではない。

大切なのは、整えた先。どんな言葉にいかなる感情をのせて、いかにして届けていくのか。新規事業、経営会議、大学業務と、それぞれの仕事で、常にそのことを考えています。

1)なぜ、今この仕事に取り組んでいるのか。

2)この仕事を通じて、何をなしたいのか。社会への還元や貢献は何なのか。

3)仕事に関わる全ての人が、より幸福度を高めているか。

4)これからやりたいことは、何なのか。

これらを考え抜きながら、仕事に向き合い、言葉を発する。

これからの仕事術で最も大切なことは、「言葉に身体を宿す」ことなのです。








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