Kenmed

剣道と医道を極めたい。剣道、内科。

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最近の記事

聞こえない! 〜剣道難聴にならないために〜

剣道難聴ってご存知ですか? 剣道によって高い音が聞こえづらくなることです。 耳鼻科の学会でもよく知られた存在のようで、広く認知されているみたいです。 自分は関係ないだろうと思った方も多いと思いますが、実は子供剣士でもなっている可能性がありますし、大人でも知らず知らずのうちに難聴になっていることがあります。 保護者の方は、お子さんが難聴になっていないかどうか気にしたほうがいいと思います。 さて、 剣道家では30歳代から徐々に聴力が低下する傾向があるようで、厄介なこと

    • 武道の教え〜それは本当に正しいのか〜

      ガン研究の大須賀覚先生が、『「正しい」の決め方』という記事を発信されています。 大切なことですが、実に奥深く、勘違いが起こりやすいところでもあります。 そこで、剣道を含めた武道やスポーツではどうでしょうか? 皆さん自身、いろいろな指導をしたり、していただくことがあると思いますが、 その指導内容を疑ってかかったことはありますか? 子供でなければ一度も疑ったことがないという人は少ないと思いますが、 案外、鵜呑みにしてしまうことも多いのではないでしょうか? 特に、高段

      • 剣道 ”手の内” ならぬ ”足の内”

        剣道では竹刀を握ったり振るさいに『手の内』への意識が大切とされます。 手の内とは、竹刀を握る手や指・手のひら、またはそれらの総合的な使い方のことを指しているのでしょう。 特にベテランの皆さんは、それぞれ色々な形で手の内を意識していると思います。 さて、一方で、 足の使い方ももちろん重視されていますが、 『足の内』という言葉は聞いたことがありません。 しかし、手の内と対比すると、足の裏や足趾、又はそれらの総合的な作用を表すことができないでしょうか? ということで、

        • 剣道 私の最初の先生

          私は小学生のときに街の道場で剣道を始めました。 片田舎の小さな道場の館長は、齢80か90くらい。 すでに腰は曲がり、背が低く、歩幅も小さくてチョコチョコ歩いていて、すでに『よぼよぼ』でした。 それでも週に3回、面をつけて稽古してくれました。 得意技は”すりあげ”。 いま思い出しても、すごい技でした。マネできません。 僕が面を打っていっても、簡単にすりあげ面や小手をくらうので、フェイントばかりしてました。 その、僕の最初の先生は、 もう一つすごいことがありました

        聞こえない! 〜剣道難聴にならないために〜

          剣道稽古再開にむけて!〜今からできる怪我予防〜

          世界中ほとんどの剣士は、稽古の頻度が減っていることでしょう。 しかし、幸いにもワクチンが登場しており、新型コロナ感染症の流行は波がありながらも、遅かれ早かれいずれ収束へ向かうでしょう。 つまり今後、剣士のみなさんも稽古が再開されたり、稽古量が増えていくと思います。 そこで注意が必要なのが、怪我の予防です。 そもそも、新型コロナウイルス感染が流行しだした昨年(2020年)から、アスリートを含め多くの人の活動量・運動量が低下し、”体力が弱っている”と考えられます。 実際

          剣道稽古再開にむけて!〜今からできる怪我予防〜

          手当たり次第のアルコール消毒はダメ!

          昨日の記事に引き続いて、 環境消毒の話です。 今朝、たまたま見た情報番組で、 照明スイッチへのアルコール噴霧による火災リスク が言及されていました。 (数秒しかみてないので、番組名や内容の詳細はわかりません、、、) アルコールは当然、引火する可能性があるのでとても危険です。 手当たり次第の消毒はやめましょう。 行う場合は、引火する危険性がないかどうか、しっかり確認しましょう! こういった危険性からも、 よほど感染リスクが高い箇所以外の消毒・除菌は控えたほう

          手当たり次第のアルコール消毒はダメ!

          【剣道と新型コロナ】道場の除菌は必要??

          なかなか稽古しづらい環境が続いていますね。 さて、新型コロナウイルス感染症が流行してから、あらゆるところを除菌してませんか? 今日は、道場の設備など、人が触れるところの除菌についてです。 ここに記載する内容は新型コロナウイルスについてのみ記載するので、誤解のないようにお願いします。 2021年1月29日に以下の記事がでています。 Natureの記事で、モノの表面の除菌にあまり神経質にならなくてもいいよ、といった内容です。 手指の除菌は当然とても有効ですが、新型コロ

          【剣道と新型コロナ】道場の除菌は必要??

          祝八段!竹中健太郎先生 〜0.04秒の差〜 #012

          こんにちは! 剣道ブロガーのKenMedです! 今日は号外です!! ●祝!八段合格!竹中健太郎先生  〜0.0427秒の差が生み出すものとは〜 昨年東京で行われていた八段審査で、竹中健太郎先生が見事合格されました! 竹中先生は、PL学園から筑波大学へ進まれ、卒業後は鳥取県八頭高校に赴任され、2008年からは鹿屋体育大学に勤められています。 選手権大会はもちろん、世界選手権にも長く出場されていましたね。 剣道界では超有名人です!

          祝八段!竹中健太郎先生 〜0.04秒の差〜 #012

          Rich Dad, Poor Dad 〜持つものと持たざる者〜 #015

          今回のテーマはこちらです! ●剣道での持つものと持たざるもとは? 記事のまとめ:達人の世界線をみに行こう! さて、先日「金持ち父さん貧乏父さん」を読みました。 本書にかいてあるように、お金に関する教育って少ないですよね。 僕も、家でも学校でもテレビでもほとんど何も教えてもらってないと思います。 家では、借金などの保証人にだけはなるな、とは教わりました笑 つまり、負の側面に関しては多少気を付けているんだと思うんですが、

          Rich Dad, Poor Dad 〜持つものと持たざる者〜 #015

          剣道が変わる身体の仕組み〈其の一 肩〉

          noteでの初記事です。 剣道には独特な動きが多いですね。 難しい動作も多いです。 剣道で使う身体の動かし方を、身体の構造から見直していきましょう。 まず今回は、肩です。 いわゆる肩関節は、正確には肩甲上腕関節(ケンコウジョウワンカンセツ)と言います。これがみんなが思い描く『肩』です。 ですが、その肩の周りにも沢山の骨、関節、筋肉などがあるので、複雑なんですね。 基本的な構造を見ていきましょう。 腕の骨は、肩甲骨という逆三角形のお皿のような骨に繋がっています。

          剣道が変わる身体の仕組み〈其の一 肩〉