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剣道 ”手の内” ならぬ ”足の内”


剣道では竹刀を握ったり振るさいに『手の内』への意識が大切とされます。

手の内とは、竹刀を握る手や指・手のひら、またはそれらの総合的な使い方のことを指しているのでしょう。

特にベテランの皆さんは、それぞれ色々な形で手の内を意識していると思います。


さて、一方で、

足の使い方ももちろん重視されていますが、

『足の内』という言葉は聞いたことがありません。

しかし、手の内と対比すると、足の裏や足趾、又はそれらの総合的な作用を表すことができないでしょうか?


ということで、今日からは『足の内』という言葉を、勝手に使っていきたいと思います。



さて、本題ですが、『足の内』とは具体的に何のことでしょうか。


1、足のゆびをしっかり使うこと

  足のゆび(足趾)は足の間にある筋肉や、ふくらはぎの近くにある筋肉によって動かすことができます。ライフスタイルの変化により、現代人はあまり上手に使えていないと言われていますが、裸足で行う剣道では是非有効に使いたいですね。

 足さばきのとき、踏み込みのとき、有効に使えているでしょうか?

 送り足のとき、左右に動くとき、踏み込みのとき、上手に使うことができれば、より素早く、効率的に動くことができるはずです。そうすれば剣道の幅が広がるだけでなく、例えばアキレス腱だけにかかっていた負担を他の部位が分担してくれるとも考えられます。怪我予防にも繋がるではないかと考えています(残念ながら、今のところ証拠はありませんが、かなり重要な視点ではないかと思っています)。


2、足裏を意識すること

  足さばきのとき、足裏のどこをメインにして床に付けるか意識していますか?ちょっとした接地場所の違いで、バランスが崩れます。

  また、あまり踵(かかと)を付けすぎると、次の動作に移る前に「踵を地面から離す」必要があり、無駄な動作へと繋がってしまいます。

  さらに、踵だけでなく、足先と足のゆびの付け根のどちらを中心に接地するかどうかでも、かなりの違いがあるのではないでしょうか?

  自分の剣道スタイルに合うように、目指す剣道に近づくために、足の裏にも注意を払いましょう。


3、足首・足のゆびの曲げ具合

  足さばきや踏み込みのさい、必ず足の関節が曲がります。伸ばしきったままだったり、角度を固定したままではスムーズに動くことができません。

  間合いや、重心の位置、打突の内容などによって、踏み込む距離や踏み込みまでにかかる時間が違いますよね。それらの状況によって、足首や足のゆびの最適な曲げ具合が変わってきます。これは膕(ひかがみ)と似ていますね。

  常に最適なパフォーマンスができるように意識したいところです。


以上の3点を『足の内』で意識することとして挙げました。

これらを意識することで、結果的に『足の内』としての総合的な効果があると(勝手に)考えています。

個人的には他にも意識できそうなところはありますが、ひとまずは上記の『足の内』を意識することで、いろんな効果が期待できると思います。


まとめ

足首から先を意識して、『足の内』を使ってみよう。

足を総合的に使い、アキレス腱だけに負担をかけないように工夫しよう。

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