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剣道稽古再開にむけて!〜今からできる怪我予防〜

世界中ほとんどの剣士は、稽古の頻度が減っていることでしょう。

しかし、幸いにもワクチンが登場しており、新型コロナ感染症の流行は波がありながらも、遅かれ早かれいずれ収束へ向かうでしょう。


つまり今後、剣士のみなさんも稽古が再開されたり、稽古量が増えていくと思います。


そこで注意が必要なのが、怪我の予防です。


そもそも、新型コロナウイルス感染が流行しだした昨年(2020年)から、アスリートを含め多くの人の活動量・運動量が低下し、”体力が弱っている”と考えられます。


実際、ある県のジュニアアスリートの調査で、筋肉量の低下や運動能力の低下が見られたようです。


これから運動を再開する際には、急に運動負荷をかけると、心肺機能や筋骨格にかかる負担が過剰になり、怪我や病気を起こす可能性があるので、注意しましょう。


筋骨格への負担による怪我のなかで、頻度が多くて最も致命的なものの一つが「アキレス腱断裂」でしょう。


剣道では特に左足のアキレス腱に大きな負担がかかり、しばしば断裂します。

後ろに下がったときなどに、足を踏ん張ると体重の何倍もの力がアキレス腱にかかりますが、その力に耐えきれないと、ブチっと断裂してしまいます。

後ろから足を殴られたようだとしばしば表現されますね。


いつもより大きな負担がかかるときや、準備体操が不十分であると、怪我を起こしやすくなります。

運動を再開した際には、入念な準備体操は必須ですし、負担が大きくなりすぎないように稽古内容を見直すことも必要です。

ついつい頑張ってしまうことがよくありますが、怪我をしてからでは遅いので予め軽めの稽古から再開するように計画しておきましょう。

また、稽古中にアキレス腱の痛みや負担などを感じたら、すぐに稽古は中断しましょう。すでにかなりの負担がかかっているので、足を休めたりしばらく冷やしておくとよいでしょう。


さらに、特にアキレス腱について、稽古再開前にできることとして、以下のようなものがあります。

1、下半身のストレッチ
2、後ろに下がったり、振り向きざまに踏ん張る動作を繰り返すことで、左足に負担をかけておくこと


ただ単に、素振りをしたり足さばきの練習をするだけでは、あまり効果がありません。
普段からランニングをしていても、剣道の動作とは全くことなるので、不十分です。


筋肉は負荷をかけていないと、わずか数日で細くなり・筋力が低下し、強度が低くなってしまいます。


実際に足に負担がかかる状況を再現して、普段から負荷をかけて馴らしておくと、怪我をしにくくなるでしょう。

楽しく稽古が再開できるように、頑張ってください!

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