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剣道 私の最初の先生
私は小学生のときに街の道場で剣道を始めました。
片田舎の小さな道場の館長は、齢80か90くらい。
すでに腰は曲がり、背が低く、歩幅も小さくてチョコチョコ歩いていて、すでに『よぼよぼ』でした。
それでも週に3回、面をつけて稽古してくれました。
得意技は”すりあげ”。
いま思い出しても、すごい技でした。マネできません。
僕が面を打っていっても、簡単にすりあげ面や小手をくらうので、フェイントばかりしてました。
その、僕の最初の先生は、
もう一つすごいことがありました。
普段は温和で物静かですが、
面を付けると、とんでもない気迫。
鬼のような形相で対峙し、まさに激しい気勢で稽古をつけてくれました。
その後、何人もの先生に出会い、ご高名な先生にも稽古をつけていただきました。
しかし、これほどの気勢を感じたことはありませんでした。
教えてもらった気勢・気迫を、僕も体得せねばと思う今日この頃でした。
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