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成績が伸び悩むあなた……問題を解き過ぎかもしれませんよ【4ステップ勉強法のすすめ】

自分では勉強してるつもりなんだけど成果が出ない。勉強はしたいんだけど問題を解く以外に何をして良いかわからない。

今回はそんな人に向けた記事です。そのような人以外でもさらなるレベルアップのヒントになることでしょう。

内容的には以下の記事の中でも触れたことについてもう少し深掘りします。こちらの記事をお読みで無い方は、併せてお読みいただければと思います。


勉強をスムーズかつ効果的に行うための4ステップ

先の記事でも書いている通り、「解く」勉強に時間を取り過ぎている人が多いように思います。

「解く」という作業をしている間は、知識は1つも増えていません。経験値は稼げますし、後で述べるアウトプット力の養成にも役立つ部分があり、「解く」勉強が悪いと言っているわけではありません。

そればかりになっていることが問題だと私は考えています。


自分が前に学んだことが問題として出題された時に、「正解できる」のか「正解できない」のか。「解く」という作業はそれを確認しているだけの作業です。言ってみれば仕分け作業みたいなものなのです。

「解く」勉強ばかりするということは、部屋の断捨離的な片付けで例えると、「いるもの」と「いらないもの」を分けただけ。部屋を片付けるという目的に達していないことになります。仕分けした後の作業をしておらず、何も捨ててないようなものなんですよね。

「この問題はできた」「この問題はできなかった」そんなことを確認するだけで勉強が終わっているわけです。それでは力が伸びるわけはありません。

しかも「解く」という作業はなかなか疲れる作業であり、時間のかかる作業でもあります。

勉強時間はしっかり作っているのに、そういう勉強を続けていたら、せっかく頑張った貴重な勉強時間に見合った結果は得られません


ではどうすれば良いか。

「解く」→「まとめる」→「見る」→「思い出す」

この4ステップを常に意識すると、勉強のサイクル、勉強の質が変わってきて、成果も大きくなってくることでしょう。

問題を「解く」のは、後で弱点や要点を「まとめる」ため。

「まとめる」のは、後でそれを何度も「見る」ため。

「見る」のは、後でそれを何も見ずとも「思い出す」ことができるようにするため。

「思い出す」のは、後で自分の頭の中の情報を用いて問題を「解く」ことができるようにするため……

というように全ての作業がつながっていきます。

勉強量に見合った成果がいない人は特にこの勉強法を意識して、勉強を始めてみると良いのではないかと思います。

もちろん今の成績が良好な人も、それが最大の成果とは限りません。新たな方法でやってみるとより上のステージに行けるかもしれませんよ。

勉強に限らず、「今やっていることはその後につながる」、そんな意識もこの練習から芽生えてくるのではないかと思います。


「まとめる」ときの注意点

4つのステップの中で、最も工夫が必要になるのは「まとめる」の部分ですので、そこについて少しアドバイスしておきます。

(「まとめる」という作業は、科目や単元、個人の理解度や性格によって最適な方法が変わってくるので、具体的なまとめ方に関してはここでは述べないことにします。)

「まとめる」作業で何をすれば良いかを簡単に述べるとすれば、「次に同じ問題が出たときに間違えないようにするためのメモ書きや整理」という感じでしょうか。

まとめ作業をしている時、間違えたことをその場で修正できなくても、次にまた同じような問題に出会うまでに修正できれば良いわけです。

しかし「まとめる」作業をする場合に、その場での理解を促すためにまとめている人も多いような気がします。そしてまとめたものを何度も見ることはしていなかったり。

完全に覚えるまで、完全に理解するまで「まとめる」作業をやってしまうと、その作業に時間がかかり過ぎるというデメリットも生じます。それが理由でまとめ作業をやりたがらない人も多いことでしょう。

「まとめる」作業というのは、その時点での自分が、後の自分に伝えておきたいメッセージを書いておく。そのくらいの作業でもOKです。

初めはうまくまとめられなくとも、とにかくまとめ作業を続けて慣れていけば、それ自体のスキルアップが期待できます。まとめが上手くなれば、実際の成績アップにもつながっていくはずです。


皆さんの知識の多くは興味を持って何度も見たもの

もちろん1度まとめただけでも多少の効果は期待できますが、書いてまとめることの最大のメリットは何度も見直せることです。1度や2度見ただけで覚えられるなら、そもそも書く必要など無いレベルのことでしょう。

せっかく書いたからには何度も見直すことで効果が上がっていくはずです。

皆さんが好きな本、好きな漫画などは、どの辺に何が書かれているか覚えてますよね?

興味を持って、何度も読み返しているからこそそのような現象が生まれます。

それと同じように、勉強の内容に興味を持つことができれば話は早いのですが、なかなかそうはいかないことでしょう。

だったら、自分自身が成長することに興味を持って、自分で工夫したノートやファイルを何度も読み直していくと良いのではないでしょうか。

そして自分の中でまだ覚えきれていないものや、どうしても覚えられないものをノートの中で目立せるなどして、状況に合わせてどんどんカスタマイズしていくと良いでしょう。

それを繰り返しているうちに自分の弱点となる部分がしっかり把握できるようになるはずです。

たとえ勉強そのものに興味を持てなくても、工夫してまとめようとした場合、自分が工夫してうまくまとめられた部分や、工夫するのに苦戦した部分など、自分なりのまとめの思い出が残るはずです。

そのような自分の中での感情というのも、記憶の定着には効果がありますので、「まとめる」時間を大事に作って欲しいと思います。


こういう勉強は成績や理解度に劇的な変化がすぐに表れるわけではありません。自分では気づけないレベルで少しずつ進歩していくことも多いでしょう。

それでも工夫しながら毎日少しずつでも続けていれば、必ず効果は表れてきます。それを地道にやるかやらないかで数ヶ月先の力が大きく異なってくることは言うまでもなく。


アウトプット力を鍛えよう

まとめができた後は、それを何度も「見て」、何度も「思い出す」

「見る」作業と「思い出す」作業は、「解く」作業と「まとめる」作業に比べると、圧倒的に短時間でできます。机に向かわずとも、どんな場所でもどんなタイミングでもできるわけです。

成績上位の人達の中には「見る」ことと「思い出す」ことをずっと繰り返している人も多いわけです。

特に「思い出す」ことに関しては、周りから見てもわかりません。皆さんが気づかぬうちに、近くにいる同級生や他校の学生は要点や弱点を何度も思い出していたりします。

「思い出す」作業をしている人達は、要するにアウトプットの練習をしているようなものなのです。


基本的に試験というのは究極のアウトプット大会です。その場で自分の頭の中から正しい情報をアウトプットする必要があります。

ですから、教科書や自分がまとめたノートを見ながら確認する勉強法では効果が弱いのです。

試験では何も見ずに情報をアウトプットする必要があるので、普段から何も見ずに「思い出す」訓練をしておくと、勉強の効果が高くなるはずです。

たまに電車の中でも、単語集を開きながら、時々目をつぶって考えている学生を見かけます。

「あ〜、アウトプットの練習をしているんだな」「良い勉強ができてるな」なんてことを考えながら微笑ましく見てしまいます。職業柄ですが。

もちろん歩いている時などに目をつぶったりするのは危険なので、考え事をしても大丈夫な時に、「思い出す」勉強にも力を入れてみましょう。


コンディションに合わせた勉強メニューを用意しておこう

これまで紹介した4つのステップは、それぞれの作業をするのに必要な勉強のモチベーションも異なります。

ですから、勉強に気が乗らないときには「見る」「思い出す」を中心に勉強したり、やる気があるときには「解く」「まとめる」勉強に力を入れたり。

自分のコンディションに合わせて勉強メニューを複数用意しておけば、より効率的かつ効果的な勉強ができるようになることでしょう。


このような工夫をするかしないかで、周りとの差がついていきます。

勉強しているのに成果が出ない人勉強ってどんなことをすれば良いのかわからない人は、この4ステップを意識して、勉強に臨んでみてください。

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