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善悪のない陰陽論

ひとつ前の記事で陰陽五行説について書きました。
それぞれもう少し踏み込んでいきます。

まず、陰陽論について。

全てのものを陰と陽に分ける考え方なのですが、陰と陽には「良い・悪い」の概念がありません。ただ存在している事実があるだけ。
例えば「冷」と「温」の場合。ただ「冷やす」「温める」という性質を持っているだけです。

「冷えは万病の元」と言われるので、冷えないように温める方が身体に良いと思っている人が多いのではないでしょうか?最近では”温活”なんて言葉もありますし。
私も冷えは万病の元だとは思っていますが、のぼせている人が温めると余計に暑くなってしまうし、夏の暑い日にセーターはキツい。でも、室内がエアコンでキンキンに冷えていたらセーターが欲しくなる人もいるかもしれません。
特に女性は男性に比べて筋肉量が少なく、冷えやすい人が多いので、”温活”とっても大事ですが、最近は冷え性の男性も多いんですよね。

善悪ではなく、環境や体質・体調によって適切にチョイスすることでバランスをとるのが陰陽論です。

身体の中でバランスを取ろうとしてる図。かわいい。

冷えて身体が陰に傾いていたら、お風呂に入ったり温かいお味噌汁を飲んだり、温める性質のある食材をとって陽を足す。のぼせている時も同様です。

難しく聞こえるかもしれませんが、夏に薄着でアイスを食べて、冬はコタツでみかん。無意識に本能でバランスをとってるんですよね。こたつでアイスも最高ですが。

ただ、現代は昔に比べて気候が変動していたり、冷暖房のお陰(?)で暑い寒いが曖昧になっているので、自分の体質や性質を知ったうえで適切にカスタマイズできるのが中医学の良いところ。

中医学は自分の体質や性質を知る物差しの一つです。
中医学以外にもいろんな物差しがあると思うので、そこも含めて自分にあったものがチョイスできるといいですよね!


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