見出し画像

炭水化物と糖質

炭水化物には太るイメージを持っている人も多く、炭水化物を抜いてダイエットしている人もいるかと思います。

では、炭水化物は一体なんなのか。簡単に説明していくので食生活に役立ててください。


炭水化物の役割

人間の活動を支える栄養素の「炭水化物・タンパク質・脂質・ミネラル・ビタミン」を五大栄養素と呼んでいます。

タンパク質や脂質・ミネラルは体の構成物として筋肉や骨、脂肪となります。ビタミンはそれらを効率よく代謝する栄養素です。

炭水化物はこれらと違い、体の構成物ではなく運動する為のエネルギー源として利用されています。炭水化物は体内で糖に代謝され、糖が活動エネルギーとなっています。

筋肉を動かす、脳を働かせる、今こうして何かをしている時でも、体は動いており、その活動エネルギーとなっているのです。いわば、糖は人にとって、車のガソリンのような存在でしょう。

しかし、車と違い、体は糖を貯め込むことが出来ません。貯めるには「中性脂肪」に変換し体に蓄えていくのです。これが、いわゆる贅肉です。

糖の種類

糖には大まかに三種類に分類されます。

・多糖類(デンプン)
・二糖類(砂糖・ショ糖)
・単糖類(果糖・ぶどう糖)

多糖類→二糖類→単糖類の順番で消化され吸収されます。二糖類と単糖類は結合している糖分子が少ないので、消化・吸収が早いです。エネルギーへの変換早い分、血糖値も上がりやすくなっています。

この「血糖値」が上がると、体はインスリンを分泌し脳や筋肉へ運んだり、グリコーゲンに変えたりして活動エネルギーとして代謝します。

そして、余剰な糖を中性脂肪に変えて蓄えますが、急激に血糖値が上がると大量のインスリンを分泌し、活動エネルギーにならなかった糖を一気に中性脂肪に変えてしまいます。

甘いものを食べると太るのは、こういったメカニズムが原因となっています。血糖値の上がりにくい食品は、脂肪への変換を抑えることに繋がります。

糖質制限

脂肪や筋肉は糖が足りない時に分解され、活動エネルギーへと利用されます。糖質制限はこの性質利用し、糖が足りない状態を作り出して脂肪を消費させていく減量法です。

しかし、体への負担が大きく、精神面にも影響が強いので個人的にはおすすめしません。注意力散漫、不安や焦燥感、短気になったりと、迷惑千万もいいところです。

食生活の見直しと運動で痩せるのが一番良く、自己肯定感も上がっていきます。自分の体力がどれほどあるのかを把握もでき、自分自身を見つめ直すこともできます。

糖を抜くのではなく、血糖値が上がりにくいものに変換して、ゆっくりと着実に減らしていきましょう。血糖値の上昇具合はGI値と呼ばれ、60以下の数値が低GI値とされています。

たとえ低い食品でも、どのように調理するかで変わってきますが、参考にはなると思います。

清涼飲料水の危険性

市販のジュースは等が非常に多く含まれています。ジュースに使われているものが何なのかを把握したほうが良いでしょう。

特に「異性化糖」が含まれている飲み物は要注意です。これはでんぷんをブドウ糖に分解した後に、その一部を果糖に変換したもので、ぶどう糖果糖液糖、果糖ぶどう糖液糖、砂糖混合果糖ぶどう糖液と表記されていることが多いです。

果糖は単糖類です。また砂糖なども混ぜられてることが多く、単糖類と二糖類の混合物の場合もあります。

どちらにしても、消化・吸収が早く血糖値を急激上げる糖であり、液体であることから、さらに吸収されやすくなっています。

近年、ペットボトル症候群と呼ばれている生活習慣病は、この「異性化糖」が原因となっていることが多く、代謝の高い若年層ですら糖尿病が増えています。

原材料や成分表を見る癖をつけ、何が使われているのかを把握したほうが良いでしょう。

まとめ

炭水化物は活動エネルギーです。抜くのは一日を元気に過ごせないので、過度な糖質制限は禁物です。

そして、運動習慣を作りましょう。面倒かもしれません、仕事が忙しいかも知れません。単なる肥満で済むならそれでも良いかもしれませんが、もしも病気になってしまったら、なおさら面倒なことになります。そして、定期検診も忘れずに行ってください。

動画でも解説しているので、気になる方はこちらも御覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?