シューズを交換するタイミングを考えてみた。
先日、シューズが内側に傾いているという記事を書きました。
この件に関して、いろいろな方からアドバイスをいただきました。
ありがとうございます。
その中で、ブログをやっている靴の専門家の知人からこんなアドバイスをもらいました。
連日使うのであれば、靴は3足を履き回した方が良いですよ。
クッション素材のEVAは、連日使用するとヘタってしまい本来の衝撃吸収や反発力を発揮しません。
タイムのためにも、3足履き回すのはどうでしょうか?
そうなんですよね。
ランナーの間ではよく言われていることです。
同じシューズを複数買っておいて、1日ごとに履き替えたり、練習の内容によって履き替えたりしている方がタイムが速い方になればなるほど多いと思います。
僕も以前までは同じシューズを3足持ち、1足はレース用にとっておき、残り2足を練習で交互に履く、ということをしていました。
しかし、耐久性のあるシューズを履くようになってからは、これをおそろかにしていました。
お財布の中身と相談しながら(笑)、シューズを揃えていこうと思います。
というわけで、シューズを今後買い揃えていくわけですが、そもそもシューズってどれくらいで買い換えれば良いのでしょう。
個人的な感覚に頼るところが大きいと思いますが、基本的なポイントは抑えておいた方がいいでしょう。
基本的なポイントを忘れてしまうと僕のようにカラダに違和感が出てきます。
自分への戒めとして、書いておきたいと思います。
1.走行距離の目安は500~700km
毎月走る距離やフォーム、練習強度、そして着地のクセなど個人差はありますが、だいたいこれくらいと言われています。
下の写真のシューズは3~5月で900kmオーバー走り込んだ時のメインシューズなので、見た目は大丈夫でも素材的には寿命です。
2.アウトソールがすり減りミッドソールが見える
シューズの寿命を考える時、アウトソールのすり減りは最初に目につく箇所だと思います。
特に着地する場所ですね。
僕は母指球あたりの削れ方をよくみます。
このアウトソールのすり減りは、機能性が低下した証拠になります。
泥を落としたり、シューズを洗ったり、シューズラックに戻す時はアウトソールのすり減り具合のチェックを厳しくしたいと思います。
3.ミッドソールにシワが多く出てきた
まさにこの状態です。
友人にも指摘されていますが、ミッドソールの性能も走行距離を重ねると低下していきます。
ミッドソールは着地時の衝撃を柔らげるクッション性の役割と機能があります。
ミッドソールの側面にシワが出てきたら、素材が劣化している証拠です。
履き慣れたシューズへの愛着にこだわり過ぎないようにしたいと思います。
明らかに潰れた物は、感謝していますが、これを機会に処分したいと思います。
4.シューズの歪みが大きくなった
まさにこの記事で書いたこと。
ケガをしないためにも寿命と思って買い替えましょう。
また、「素材の経年劣化」ということもあります。
これは趣味として走っているランナーも注意が必要です。
例えば、しばらく履いていないシューズの底が剥がれたという経験をした人もいるかもしれません。
それは素材の経年劣化です。
複数年落ちモデルのシューズやセールで買っておいて履くのを忘れたというシューズも要注意です。
ソールに使われるポリウレタン素材は、少しずつ加水分解による劣化が始まり、内部強度が落ちていきます。
また友人の話にも出てきたEVA素材は、熱で変形したり圧力により縮む性質を持っています。
走りこむ量が多くなればより縮みやすくなります。
そして経年劣化の代表的なのは接着剤の劣化による剥がれです。
僕は2019年のつくばマラソンでコース上にアウトソールが剥がれて落ちていたという話を聞きました。
実際に起こり得る話なんですね。
劣化の原因は、乾燥であったり湿気であったり、温度であったりします。
梅雨の時期なんかは要注意です。
ランニングシューズは年々高性能になってきています。
よって走れば走るほど機能低下が進みますが、「走りやすさ」をカラダが覚えてしまい、シューズをなかなか交換しないという現象が起きています。
ケガをしないためにも、シューズの特徴をよく知ることは重要です。
そして複数のシューズを履き回したり、練習に応じてシューズを履きこなすことが、結果的にシューズの寿命を伸ばしてくれます。
そうすればコストも抑えられることでしょう。
僕もシューズは今や商売道具なので、仕切り直します。
自分に合うシューズを見つけて履き回したいと思います。
当面は、レースがないのでこの前履いて感触が良かった「ナイキ ペガサス36シリーズ」を買い足ししたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。