夕陽の映る海面が

翡翠色の波を立てていた

砂浜には忘却の孤城が

波にさらわれ崩れてゆく

波は肌で触れれば暖かく、

丘には琥珀色のすすきが

夕凪の涼風になびいて心地よかった。

丘の上には赤と白の灯台が

独り静かに砂浜の音楽を聴いていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?