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【振り返り】普段のUXディレクターという仕事について

前置き

少人数で、業界も職種も違う友人複数人とお互いの仕事のことを解説したり、質問し合うみたいな意識高めな会を、スタートアップを経営している友達が主催してくれるとのことで、自分の仕事を話す機会がある。

その準備として適切なので、普段あまり整理したりしたことないので、改めて整理してみる。


UXディレクターという仕事だがうちの会社では、世間一般のUXディレクターとはもう少し範囲が広いことをしているジェネラリスト的な仕事だと思う。

大きく分けて3つやっている

1. 開発ディレクション

2. 商品企画

3. メンバーマネジメント

それぞれ整理する


1. 開発ディレクション

ウェブ開発の開発ディレクションなどでこれも二つに分かれる

1. 小規模のABテストをベースとしたアジャイル開発

2. 大規模のウォーターフォール開発

まず、アジャイル開発は、主にABテストで日々のUXの改善のために行なっている開発で採用されていて、これは不確定性の高い未来に向けた開発手法として適切である。

1週間レベルで回していけるようなサイクルをベースにしているので、必然的に小規模の開発となる。これは、ABテストしてみない限りはどちらが正解か分からないというような場合に採用される開発手法である。高速にPDCAを回すことでユーザーのニーズに合わせた機能を作っていくことができる。


次に、ウォーターフォール開発は、大規模でかつゴールが決まっているものに適した開発手法である。

例えば、外部のパートナーと提携したビジネスを展開しているので、外部パートナーが大きく機能要件を変えるというときに、自分たちのサイトもその機能に合わせて変える必要があったりする。こういう場合はすでにゴールが決まっていてかつ大規模改修のためウォーターフォールを採用する。

それぞれにおいて、ディレクション方法は大きく異なり、それぞれにおいてうまく回るように調整していくのが開発ディレクションの仕事になる。


2. 商品企画

これは本当に幅広いと思うが主に以下のようなものに分かれる

1. ユーザーニーズの把握

2. 自社サービスの課題発見

3. ソリューション洗い出し

4. 市場規模調査

5. 優先度決定

6. 実現可能性や論点洗い出し

7. 論点整理、決裁取得

まず、ユーザーは何を求めているか?を把握する必要がある。この部分が一般的に知られているUXディレクターがやっている業務だと思うが、例えばユーザーインタビューやエスノグラフィ調査などいくつか手法はある。

これらは

UXデザインの教科書

https://www.amazon.co.jp/UXデザインの教科書-安藤-昌也/dp/4621300377/ref=nodl_

が詳しい。


次にユーザーニーズはあるものの自分たちのサービスでは実現できていないものが何かを探り洗い出す。

そこから一つの課題に対してソリューションをいくつも出す。

例えばより安く早く東京から神奈川まで行きたいというニーズがあるときに、ソリューションとしては「徒歩、電車、新幹線、自家用車、レンタカー、フェリー、ヘリコプター」などいくつもある。

さらにその中からどれくらいビジネスインパクトがあるかを市場規模調査で把握する。

そして、それらのソリューションに対して、どれくらい工数がかかるかを見積もる。そうするとROIが把握できるので優先度を決められる。

優先度が決まればあとは、

・どう実現するか?

・どういうリスクがあるか?

といった要素を洗い出し整理し、着手可能になるように決裁をもらうという流れである。

あとは開発ディレクションに進む。


3. メンバーマネジメント

これはいわゆるマネジメントだと思う。僕は人事権まだはもったいないので考課とかはしないし、正直全然まだまだだと思うがメンバーをマネジメントしている。

主に

1. リソース配分

2. 進捗把握

3. レビューやフォロー

の三つかなと思う。

リソース配分はどのように、誰にいつタスクを振り分けるかという話で、進捗把握はその管理なのでそんなに難しくない。

難しいのはレビューやフォローで、どのようなことを言ったり、どのように接すればより質が上がったり、よりモチベーション高く働いてもらえるかが決まると思う。

僕の場合は自分よりも10歳以上年上のメンバーが多かったりもし、非常にスキルレベルが高くプロフェッショナルな方が多いので、常にアウトプットのクオリティが非常に高いし、なんなら僕が勉強させてもらっている。

ただ、できることならモチベーション高く楽しく働ける方がより良いと思うので、そこはまだまだわかっていない部分だなぁと思っていたりする。

精進あるのみですね。

以上!

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